ル・マン24時間レースはスタートから11時間が経過し、1号車アウディR18 e-トロン クワトロ(A・ロッテラー/M・ファスラー/B・トレルイエ)が依然トップを死守している。
スタートから安定してトップを守り続けていた1号車だったが、3時間を経過したところからトヨタTS030ハイブリッドの2台に迫られ、4時間40分を過ぎたところでついに7号車がトップに浮上する。
しかし、ここから展開は一気に大荒れ。まず4位を走っていた3号車アウディR18ウルトラ(M・ジェネ/R・デュマ/L・デュバル)がユノディエールの第1シケインでコースオフしクラッシュ、何とかピットまで戻ってくる事が出来たが、マシン修復のため大きく後退してしまう。さらにその直後、ミュルサンヌ手前で8号車トヨタTS030(A・デビッドソン/S・ブエミ/S・サラザン)が周回遅れでパスしようとした81号車のフェラーリ458と接触。時速300kmに近い状態で接触し、バランスを失ったトヨタTS030は空中で1回転し、タイヤバリアに激突。ドライバーだったデビッドソンは救急車でメディカルセンターに運ばれたものの、幸い大きな怪我はないとの事。これで2台体制で挑んだトヨタTS0330は1台がリタイヤすることとなってしまった。
このクラッシュで破損したガードレールを修復するため、約1時間15分にわたってセーフティカーの先導走行が続き、この間にピットをした関係で1号車アウディが再びトップ、2位に7号車トヨタTS030の順位で現地時間の21時14分にレースが再開される。
その直後からTS030のステアリングを握る中嶋一貴が、トラフィックに苦しむ1号車アウディの攻略に挑むが、その際に本山哲が駆る0号車ニッサン-デルタウイングと接触。0号車はそのままウォールにもマシンをヒットさせてしまいリタイヤを余儀なくされてしまった。また、7号車トヨタもマシンにダメージを追い、ピットで修復作業を行い順位を落とす。
ところが、再び7号車はピットインを余儀なくされ、ガレージ内へ。今度は電気系トラブルに見舞われ、なんとか修理を続けるも、現地時間の午前1時50分にリタイヤした。
これにより、ライバル達が一気にいなくなった1号車アウディがノートラブルでトップをキープ。2号車アウディR18e-トロン クワトロ(A・マクニッシュ/R・カペッロ/T・クリステンセン)が現在2位につけ、まもなくレースの折り返しとなる12時間を迎えようとしてる。
『記事:吉田 知弘』
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