今年も6月16・17日に開催される「ル・マン24時間耐久レース」。レース本番を目前に控えた3日、開催地となるル・マン サルトサーキットでテストデーが開催され、今季の注目マシンが参加した。
昨年、フォーミュラ・ニッポンやSUPER GTで活躍するアンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエが駆るアウディR18が総合優勝を果たした他、今季はトヨタ・レーシングが1999年以来にワークスチームとしてル・マンに参戦するなど、日本のモータースポーツファンからも注目を集めている伝統のレース。
3日のテストデーには、王者アウディチームやTS030で挑むトヨタ、さらにガレージ#56(新技術をプロモートするために新しく設置された出場枠)で参戦する「ニッサン デルタウイング」などが登場した。
2セッション行われたテストでは、A・マクニッシュ/R・カペッロ/T・クリステンセン組のアウディR18 e-tron quattro(2号車)が3分25秒927でトップタイムをマーク。昨年のル・マン覇者であるM・ファスラー/A・ロッテラー/B・トレルイエ組のアウディR18 e-tron quattro(1号車)が2位、T・ベルンハルト/R・デュマ/L・デュバル組のアウディR18 ultra(3号車)が3位に入り、昨年の王者アウディ・スポーツ・チーム・ヨーストがトップ3を独占した。
そのアウディ勢の対抗馬として注目を集めているトヨタ・レーシングのTS030HYBRIDは最高速度でアウディ勢を上回るスピードを記録するなど高いポテンシャルを発揮し、A・ブルツ/N・ラピエール/中嶋一貴組の7号車がトップから1.2秒差の4位、今回が初の本格走行となるS・ブエミ/A・デビッドソン/S・サラザン組の8号車が5位に入った。
また、このテストデーからTS030はカラーリングを一新。今までトヨタのワークスカラーでもある白と赤をベースにしたカラーリングから、白と青をベースにしたカラーにチェンジした。
トヨタ・レーシングの木下美明チーム代表は「今日は我々にとって重要な節目となった。ル・マン24時間レースのライバル達と共に、TS030 HYBRIDがコースを走るのを見る、初の機会だからだ。ラップタイムで全てを判断するのは難しいが、トップスピードの記録をはじめ、我々の士気を高揚させるものであった。2台の車両に特に大きな問題は無く、ほぼ1日の走行を終えられて、総じて満足のいくものとなった。」とプレスリリースでコメントを発表。16・17日への本戦に期待が高まる。
注目のル・マン24時間レースは日本時間の16日22時00分にスタート。今年も世界で最も過酷な24時間レースが幕を開ける。
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