現在、SUPER GT第2戦の決勝レースが行われている富士スピードウェイ。今回最後尾からスタートしたGSR ProjectMirai BMW(番場琢/佐々木雅弘)にとっては特別レースとなっている。
昨日、大雨の中で始まったフリー走行。ダンロップコーナーでクラッシュを喫してしまったProjectMirai号。マシンフロント部分に大きなダメージを負ってしまい、予選は残念ながら不出走となってしまった。
チームは一晩でマシンを修復させ、翌朝のフリー走行に姿を現したが、急きょ用意したスペアのボンネットなため、全くカラーリングが施されていないカーボンカラーのまま状態。しかし、そのボンネットにチームを熱心に支える個人スポンサー、マシンを一生懸命修復したチームメカニックやスタッフ、そしてBMW Z4を提供してくれているドイツのBMW MOTORSPORTのスタッフが寄せ書きをした。
今季から2台体制になったグッドスマイルレーシング。そのチームを支えている個人スポンサーの皆様、寄せ書きには「ガンバレ!」「てっぺんめざせ!」「安全運転!」など、4号車の応援メッセージが刻まれている他、本来はProjectMiraiのかわいいキャラクターがデザインされていたが、それを再現するようにイラストも描かれていたり、スポンサーである「SEGA」のロゴを再現した寄せ書きもあった。
この寄せ書き入りのマシンと共にスターティンググリッドについた番場琢は「昨日はクラッシュしてしまってメカニックの皆や応援してくれている人たちに申し訳なかったんですけど、ただボンネットにこんな寄せ書きをしてくれるとは思ったいなかったので、見たときは感動したし、みんなの想いを乗せて最後までレースを戦いたいと思います。500kmと長丁場のレースだし、最後尾なので追い上げていくだけなので、しっかりタイヤマネジメントをして、レース中の接触を避けられるよう、ちゃんと注意して良い結果を目指したいです。」と意気込みを語ってくれた。
昨年、チームと個人スポンサー全員の力でシリーズチャンピオンを勝ち取ったグッドスマイルレーシング。その“大きな団結力”で第2戦最後尾スタートという困難な状況と戦っている。
現在、52周を終了して15位まで順位を上げてきたGSR ProjectMirai BMW。残り半分、みんなの想いを乗せてチェッカーまで突き進んでいる。
『記事:吉田 知弘』
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。