東京・お台場にあるMEGAWEBで恒例のイベントとなったNetzCupVitzRace同乗試乗会が行われた。
今季からNetzCupVitzRaceがNCP131型に統一され、同乗試乗会では2012年シリーズに参戦する新型Vitzなど5台が登場。ドライバーも2011年のグランドファイナル覇者である小山昌子選手、関東シリーズチャンピオンの水谷大介選手をはじめ、今季VitzRaceに参戦する松原亮二選手、町田亜矢選手、さらにスーパー耐久などで活躍中の田ヶ原章蔵選手の5人で結成される「MEGAWEB戦隊Vitzレンジャー」が、来場した参加者を出迎えた。
このVitzレンジャーによる同乗試乗会も定例イベント化されてきたこともあり、毎回参加しているお客様も多く、走行セッションの合間にはお客様とドライバー達と記念撮影するなど、終始アットホームな雰囲気のイベントとなった。
前回(4月22日)の同乗イベントの際は残念ながら後半に雨が降ってしまったが、今回は青空が広がったお台場地区、夏を思わせるほどの暑さだった。天気に恵まれた事もあり、今回は過去最高のギャラリーが会場周辺を埋め尽くし、狭いMEGAWEB内の特設コースを時速100km以上で駆け抜けていくVitzレースカーの迫力に歓声が上がるなど、多くのギャラリーを魅了した。
コース内にある噴水セクションでは、コース内で一番の減速ポイントということもあり、ドライバー達がギャラリーに手を振るなど、今まで以上の賑わいを見せていた。
こうして、今回も用意された150組の参加枠は全て埋まり、大盛況に終わった同乗試乗会。参加された方だけでなく、ギャラリーでイベントの様子に釘付けになっていた方も、笑顔で楽しんでいる様子が印象的だった。
現在、国内ではSUPER GTやフォーミュラ・ニッポンをはじめ、様々なレースが開催されているが、今年のF1同様にテレビ等のマスメディアへの露出は少なく、また会場となるサーキットも首都圏から離れた山間部にあるなど、なかなか多くの方に認知されにくい環境にあり「一部の人だけが楽しんでいるジャンルがモータスポーツ」というイメージが強くなっていることも確かだ。
しかし、今回のVitzRace同乗試乗会のように、普段はモータースポーツと縁がない人たちが、気軽にモータースポーツを見たり体験することができるのが、このイベントの最大の魅力だと思う。
既存のレースファンからすればVitzRaceは“GTやFポンのサポートレース”というイメージが強いかもしれないが、モータースポーツを知らない人からすれば、このVitzRaceも立派なモータースポーツ。この日イベントで走行したVitzの迫力に触れて「面白い!」「凄い!」と感動していた人が非常に多かった気がする。
こういったイベントをきっかけに、今後モータースポーツに興味を持ち、いずれサーキットに足を運んでレース観戦するファンが増えて言ってくれる事を期待したい。
この同乗試乗会は、6月も開催予定。まだ参加していない方は、是非一度体験してみていただきたいイベントだ。
『記事:吉田 知弘』
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