今週末、東京・お台場のMEGAWEBで19・20日の2日間に渡って開催された第4回MEGAWEBフェスタ。毎回、往年のレーシングカーが登場するイベントとして定着し始めており、今回も2日間を通して多くのクルマ好きが来場した。
今回のMEGAWEBフェスタでの目玉は「マクラーレン・ホンダMP4/5」「ロータス78」による憧れのF1デモ走行。特にマクラーレンは20日のみの走行という事もあり、10時30分のパドックウォークを前に多くのファンが列を作って、アイルトン・セナやアラン・プロストが活躍した時の1台を見ようとMEGAWEBに集まった。
パドックウォークでは特別にガレージから走行エリアに場所を移して展示されたマクラーレンMP4/5をファンがあっという間に囲み、なかなか間近で見れないF1マシンをコンパクトデジカメやスマートフォンなどで撮影する方も多かった。
さらにファンの前で実際にエンジン始動も行われ、往年のホンダV10サウンドに集まったファンは酔いしれていた。
パドックウォークが終了し、いよいよ注目の2台によるデモ走行がスタート。
実装可能状態に保存されいるとはいえ、2台とも20年以上前のマシン。特にロータス78は午前の走行前に冷却液が漏れるアクシデントにも見舞われたが、元気よく午前・午後ともにデモ走行を披露。現役当時と変わらない走りをみせてくれた。
ロータスの後に登場したマクラーレンMP4/5もマシンの状態が100%ではなく、午前の走行では何度もエンストするハプニングもあったが、午後の走行ではドライバーを担当した宮城光氏も慣れてきたのか、狭いデモ走行コースを目いっぱい攻め、来場した多くのファンを魅了した。走行を終えた宮城氏は「ファンの皆さんの熱い要望があれば、是非このようなデモ走行の機会を設けさせていただきたいと思っております」と満面の笑みだった。
また館内には、このイベントの主催となっている「ベストカー」「XaCAR」「CARトップ」のブースやグッズ販売ブースが多数設置されたほか、日産240RSや日産R390など懐かしいラリーカー、レーシングカーが展示されていた。特にロータス72Eは、日本では初公開と言う事もあり、注目を集めた。
そして、F1デモ走行後にサプライズで登場したのがトヨタの豊田章男社長。デモ走行会場に用意されたTRDやHKSの86以外にも、マクラーレン、ロータスのF1マシンにも興味津々の豊田社長。さらに同乗走行用に用意されていた日産LEAF NISMO RCのコックピットに座り、NISMOのメカニックの説明を熱心に聞くなど、メーカーの枠を超えた交流が行われた。
この後、豊田社長は同日程で開催中のニュルブルクリンク24時間耐久レースのステージイベントにも参加。ドライバー「モリゾウ」としてニュルブルクリンク24時間でのレース経験のある豊田社長は全長約25kmの世界有数の難関コースを来場したファンに分かりやすく解説、また現在ドイツのニュルブルクリンクでレースを戦っているGAZOO RACINGのメンバーとのUSTREAMを解して会話し、奮闘中のドライバー達を激励した。
この他にも、HKSがカスタマイズしたトヨタ86・スバルBRZの同乗走行や、カスタムカー雑誌に良く登場する“AE86土屋圭一スペシャル”のスペシャル同乗走行も行われ、会場となったMEGAWEBは1日中“クルマ好き”の熱気に包まれていた。
こうして大盛況に終わったMEGAWEBフェスタ。次回開催時にはどんなレーシングカーがデモ走行を披露してくれるのか?クルマ好きのファンにとっては次回が待ち遠しいイベントになりそうだ。
『記事:吉田 知弘』
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