F1第4戦バーレーンGPの予選が21日(土)に行われ、2011年チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が今季初のポールポジションを獲得した。
現地のバーレーンインターナショナルサーキット周辺では、昨年2月から発生している反政府デモが起こっているなど、混乱が続く中での開催となっており、明日の決勝レースに向けても大規模なデモが計画されているとの情報もある。こうした影響もあり、フォースインディアではチームクルー数名がバーレーンを離れるなど、いくつかの混乱が見られるが、公式予選は予定通り行われた。
現地時間の14時から行われた予選は、Q1から波乱が起こる。前回の中国GPで予選2位を獲得したミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)が18位でQ1敗退を余儀なくされてしまう。
続くQ2は、0.001秒を争う激しいタイムアタック合戦で繰り広げられ、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)を筆頭にQ3進出枠となるトップ10が0.5秒以内の僅差、そのQ3進出が期待された日本の小林可夢偉は(ザウバー)は、最後のアタックでタイムを更新することができず12位でQ2敗退。第2・3戦でQ3進出を果たしていたキミ・ライコネン(ロータス)も11位に終わった。逆にポール・ディ・レスタ(フォースインディア)やダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)といった注目の若手ドライバーがQ3に進出。ポールポジションをかけた10分間の最終タイムアタックバトルに挑んだ。
最終Q3では、マーク・ウェバー(レッドブル)を先頭にレッドブル2台とマクラーレン2台に加えフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がコースイン。しかしアロンソはタイム計測を終える前にピットに戻りQ3はノータイムでセッションを終える。
1回目のタイムアタックを終え、トップはQ2に引き続きハミルトン。2位には僚友ジェンソン・バトンがつけ、今回もマクラーレン勢のフロントロー独占が確実かと思われたが、2回目のタイムアタックでベッテルが1分32秒422を記録。ハミルトンを0.098秒上回り、今季初のポールポジションを獲得した。
昨年の勢いとは異なり、今年は3戦終わって未だ勝利がないベッテル。3年連続のチャンピオン獲得に向けて、このバーレーンGPは優勝が必須となってくるだろう。また2番手スタートとなるハミルトンも今季2度のポールポジションを獲得しながら、いまだ勝利がない。明日の決勝レースではスタートからベッテルvsハミルトンの両雄対決に注目が集まりそうだ。
決勝レースは日本時間の22日(日)21時からスタート予定だ。
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