『撮影:SHIGE』
全日本ロードレース選手権(JSB1000クラス)の第2戦が鈴鹿サーキットで行われ、高橋巧(MuSASHi RTハルクプロ)が逆転で今シーズン初優勝を決めた。
3番手スタートだった高橋は、スタートで出遅れ5番手に沈み、ライバルの加賀山、中須賀に先行を許してしまう。しかし1周目にすぐに挽回し3番手を取り戻す。高橋の追い上げの勢いは留まることなく、3周目には2位中須賀、1位加賀山を抜き、トップに浮上。ここから高橋、加賀山、中須賀の3つ巴のバトルとなっていく。
レースが動いたのは後半の10周目。高橋が一気にスパートをかけ、後続を2秒以上引き離す。これを追いかけようと3位中須賀も加賀山を抜いて2位に上がるが結局高橋を捉えることができず、高橋が今季初優勝となるチェッカーを受けた。
王者秋吉が不在の中で行われた鈴鹿2&4レースのJSB1000は、予想通りトップ3人のバトルとなり、第2戦は高橋が抜け出して勝利を掴んだ。
MuSASHi RTハルクプロ 高橋巧
「スタートを出遅れてしまったんですが焦らずに後ろでタイミングを伺いながら走ってました。思ってたよりペースが遅かったので早く前に出てあとは逃げるだけだった。ヘアピンで後ろとの距離を確認しながら冷静に走ろうと心がけました。タイムに関して、前回がタイムの落ち幅が激しく満足の行く走りではなかったので今回はアベレージを意識しようと思って7秒ラップできればいいと思ってたんで、思った通りに走れて満足しています。このままの調子で次の筑波も頑張りたい。チャンピオンになった時まで喜びはとっておきます。」
ヤマハYSPレーシングチーム 中須賀克行
「7秒前半のペースで走られるとついていくのは厳しいと思ってたんですが、周回を重ねるごとに自分が合わせる様に走れたんで、なんとかついて行く事ができましたね。一度前との距離がかなり離れてしまったんですが、その時200Rでタイヤが切れ込んで終わった。運良く立てなおして戻ってこれてよかったんですが、とにかくフロントが切れ込んでリズム良く走れなかった。でも最後まで集中してあきらめずに走り切る事で収穫の多いレースになりました。最終的には2位は悔しいけど、マシンの仕上がりは50%くらいと考えると精一杯の結果なのでよしとします。これで高橋選手と1勝づつのイーブンなので最後までいいバトルをして全日本レースを盛り上げて行きたいとおもいます。次の筑波もチーム・メーカー一丸となって頑張りたいとおもいます。」
Team KAGAYAMA 加賀山就臣
「チーム、スタッフ、スポンサーのお陰でなんとか3位になれました。今回はこの位置を守りたいと思いながらレースをしました。中盤以降に自分がある症状に対応できなくなって、それが今回の敗因でしたね。もっとアジャストして器用に乗れればよかったんですが・・・とにかく途中から状況が色々変わって上手く走れなかったのは残念でした」
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。