昨シーズンのSUPER GT(GT500クラス)チャンピオンメーカーである日産が2012年もモータースポーツ体制を発表した。
今回は、F1でも数チームが行った動画による生中継配信。16時からUSTREMを使って配信され、1000人を超すファンや関係者が、2012年の日産モータスポーツ体制発表の瞬間を見守った。
日産は、昨年のSUPER GT(GT500クラス)で8戦中5勝を挙げる大活躍。SRoad MOLA GT-R(柳田真孝/ロニ-・クインタレッリ)とMOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)による日産同士でのチャンピオン争いとなり、最終的にSroad MOLAがGT500参戦1年目でシリーズチャンピオンを獲得する快挙を成し遂げた。
チャンピオンメーカーとして挑む今シーズンもMOLA、TEAM IMPUL、NISMO、KONDO RACINGの4チームからGT-Rで参戦。チャンピオンチームであるMOLAは、カーナンバー1をつけて、昨年同様に柳田真孝/ロニー・クインタレッリのコンビで2012年シーズンに挑む。
■2012年SUPER GT(GT500クラス)NISSAN参戦体制■
No.1:MOLA
ドライバー:柳田真孝/ロニー・クインタレッリ
No.12:TEAM IMPUL
ドライバー:松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
No.23:NISMO
ドライバー:本山哲/ミハエル・クルム
No.24:KONDO RACING
ドライバー:安田裕信/ビヨン・ビルドハイム
USTREAMでの体制発表に登場した柳田は「2011年はがむしゃらにチャンピオン争いに加わる事を目標にやってきて、最後は皆さんの応援のおかげでチャンピオンをとることができました。今年は、また一からチャレンジしていくつもりで頑張っていきたいです。」と意気込みを語り、相方のクインタレッリも「No.1をつけるプレッシャーはあるけど、昨年を通して集まった良いデータを、今年は開幕戦から利用できるので、今年は開幕戦から勝っていけるようにしたい」とコメント。チャンピオン連覇へ向けて準備が順調に進んでいる様子だった。
また、ドライバーズラインナップで昨年と変更になったのは23号車のNISMOのみで、WECに挑戦するブノワ・トレルイエに代わりミハエル・クルムが3年ぶりにSUPER GTに参戦する。
クルムも本山哲とともに登場し、「3年ぶりのSUPER GTは本当に楽しみ。GT500仕様のGT-Rは久しぶりだから、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれないけど、この前もテストでドライブして、開幕戦が楽しみ。」とSUPER GT復帰に意欲を見せていた。昨年後半は素晴らしい活躍をみせたベテラン本山は「クルムとは10年以上一緒にレースをしてきたし、2003年に(当時は全日本GT選手権)組んでチャンピオンも獲得しています。今年はクルムと共にチャンピオン獲得を目指して頑張りたいです。」とコメントした。
そして、今年はGT300クラスにもFIA GT3規格の車両である「NISSAN GT-R NISMO GT3」で参戦が発表された。
■SUPER GT(GT300クラス)NISSAN参戦体制■
No.3 NDDP RACING
監督:長谷見昌弘
ドライバー:関口雄飛/千代勝正
長谷見昌弘監督率いるチームからの参戦。昨年の全日本F3選手権Cクラス、Nクラスのチャンピオンである2人が、GT300でどのような走りを見せてくれるのか、注目が集まる。
[配信された2012年体制発表の様子]
今回の体制発表により、いよいよ2012年のラインナップが全て出揃ったGT500クラス。日産勢にとっては3年ぶりに獲得したカーナンバー1を死守すると共に、GT3仕様のGT-Rで参戦するGT300クラスでも海外勢に打ち勝って「両クラス制覇」が、今年のテーマになる。
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