2月18日(土)、東京・お台場にある「MEGAWEB」で元F1ドライバーである片山右京氏が率いる「TaemUKYO」の2012年新体制が発表された。
Vitz Raceや自転車ロードレースに参戦し、若いアスリートたちをサポートしているTaemUKYO。昨年からはSUPER GT(GT300クラス)に参戦するグッドスマイルレーシングとタッグを組み、片山氏もスポーティングディレクターとしてチームに帯同。見事初音ミクBMWでGT300シリーズチャンピオンを勝ち取った。
チーム体制発表のステージでは、先日発表されたばかりGSR&Studie withTaemUKYOの2012年メンバーが登場。GT300チャンピオンナンバーの「No.0」をつけて参戦する谷口信輝は「昨年は悲願のチャンピオンを獲得でき、最高の一年でした。しかし、それはそれ、去年は去年。今年もチャンピオンを獲るためにチームは最高のパッケージを用意してくれたので、チャンピオン目指して頑張ります。」と改めてファンの前で今季の抱負を語り、チームに新加入した片岡龍也も「今季のSUPER GTは他の外国車勢も手強いので、その中でしっかりとチャンピオンをとるために僕が呼ばれたのだと思っております。チームと協力し合って、目標であるチャンピオンを取りたいと思います。」と新チームで迎える2012シーズンに向けて意気込みを語った。
片山氏は今季から2台体制となるチームのNo.4GSR Project Mirai BMW(番場琢/佐々木雅弘)のチーム監督も兼任する。まさに必勝体制で挑むSUPER GTについて、片山氏は「ドライバーも一流だし、チームも強力なので大船に乗った気分でピットで見ていられます。」と、今季の体制について自信満々の様子だった。
また、TaemUKYOとして今季も参戦するNETZ CUP VITZ RACE関東シリーズは、昨年に引き続き茂古沼弘将。自転車ロードレースではTaemUKYOとして8名のライダーとともに国内の各レースを転戦する。この他にもTaemUKYOがサポートする若いアスリートの紹介やKCS(片山右京チャレンジスクール)の2012年活動予定内容が発表された。
会場となったMEGAWEB内特設ステージ横には、今季TaemUKYOとして参戦するロードバイクやSUPE GTのGSR初音ミクBMWが展示され、多くのGTファン、TaemUKYOのファンも体制発表の様子を見守った。
最後に、会場に駆けつけた多くのファン、メディア関係者の前で片山氏は「僕は自他共に認める負けず嫌いです。なので、今年も負けません。自転車でもレースでも山登りでも、絶対に負けませんし、勝つまで頑張ります。TaemUKYOは今年もたくさんの方にご協力いただき、“頑張る事は恥ずかしくないんだ”ということを世界に向けて伝えていきたいです。今年も応援よろしくお願いします。」と今季の意気込みを語った。
この後、館内に展示されていたマシンは外のライドワン特設コースに移動され、ファンの前でデモンストレーション走行を披露。自転車ロードレースや2012年モデルのVetzRACEカーのデモ走行の後、谷口信輝が今季モデルのGSR初音ミクBMWに乗り込み、デモ走行を行った。
実は、この前日に富士スピードウェイでシェイクダウンも兼ねた性能確認テストが行われる予定だったが降雪により中止。このお台場でのデモ走行が0号車の実質的なシェイクダウンとなった。観覧エリアには多くのファンが、初音ミクBMWの登場を待ち続け、谷口もファンの期待に応えるかのように勢いよくコースイン。狭いMEGAWEBのコースで初走行のマシンだったが、アクセル全開でファンの目の前を駆け抜けた。
迫力のデモ走行終了後、谷口は「今季から導入されたパドルシフトも扱いやすいし、パワーもあるので、こりゃ今年もチャンピオンだな(笑)皆さん、寒い中観に来てくれてありがとうございました!」と、笑顔でコメントした。
最後にピット前がファンに開放され、限られた時間をギリギリまで使い、多くのファンが新車の初音ミクBMWを撮影し、イベントは大盛況で終了した。
SUPER GTの開幕戦は3月31日・4月1日に岡山国際サーキットで行われる。このシェイクダウンのように勢いのある走りがシーズンでも観られるのか?さらに初音ミクBMWに注目と期待が集まった。
『記事:吉田 知弘』
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