【F1】アロンソがバーレーンGPを急きょ欠場、バンドーンが代役参戦!

©Honda
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 4月1日から開幕する2016年のF1第2戦バーレーンGP。開幕を前日に控え、現地のバーレーン・インターナショナル・サーキットから、大きなニュースが飛び込んできた。

 前回のオーストラリアGPで大クラッシュを喫したフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)。メディカルチェックの結果、週末のレース参戦は困難という判断が出され、急きょ欠場を余儀なくされたのだ。

 20日に決勝レースが行われた開幕戦オーストラリアGP。レース序盤に、エステバン・グティエレス(ハース)に接触。そのままコース脇のバリアに激突し、何度もマシンが回転し、ランオフエリア奥で横転した状態で停車。クラッシュ時は46Gもの衝撃があったと伝えられている。

 幸い自ら脱出しファンに無事をアピールするため手を振る様子もみせていたアロンソ。その後の検査でも大きな異常は伝えられていなかった。事故から2週間経ち、本人もレースに参戦するつもりでサーキット入りしていた。現地時間の31日午前に行われたメディカルセンターでの検査で胸部のCTスキャンを行った結果、コースに送り出せる状態ではないという判断がドクターから出された。

 思わぬ形で今週末は走れないことになってしまったアロンソ。直後に行われた木曜プレスカンファレンスにも出席していたが、残念な表情で心境を語っていた。

©T.Yoshita/KANSENZYUKU
[ストフェル・バンドーン(©T.Yoshita/KANSENZYUKU)]

 そして代役には、リザーブドライバーのストフェル・バンドーンが抜擢されることに。昨年GP2シリーズを制し、今年は全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦。2017年からのF1デビューを目指していたが、予定より早くその日が訪れることになった。

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[岡山テストでも1日目総合4番手につけたバンドーン(©S.Nakagawa)]

 31日も岡山国際サーキットで行われていたSF公式合同テストに参加していたバンドーン。初日の走行を終えて、そのままバーレーンへ移動。当初はリザーブドライバーとしてチームに帯同することになっていたが、それが急きょレースドライバーとして現地入りすることになった。

 注目のバーレーンGPは今年もナイトレースで行われるため、日本時間の4月2日深夜に公式予選、3日深夜に決勝レースが行われる。今回のアロンソ欠場は残念なところではあるが、昨年のGP2王者でスーパーフォーミュラでもテストから好タイムを連発しているバンドーンが、初のF1でどんな走りをみせてくれるのか、こちらも目が離せない。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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