日産は27日、横浜の日産グローバル本社ギャラリーで体制概要発表を行い、集まったファンに今季への決意を語った。
すでに今季の発表は26日にプレスリリースが出され各陣営の体制は明らかになっているが、今回は改めて日産を応援するファンの前にドライバー・監督らが登場し今季に向けての意気込みを語った。
まずニスモの宮谷正一社長は「昨年は日産GT-Rが世界各地でレベルの高いバトルをし、GT500でも2連覇を果たしGT300でも初のチャンピオンを獲得しました。今年もさらに強いGT-Rをお見せするべく、さらなる勝利を目指します」と挨拶した。
大まかな体制は変わらない日産勢なのだが、これまで陣営を率いてきた柿元邦彦総監督が退任。田中利和氏が後任を引き継ぐことになった。
柿元監督は集まった報道陣とファンの前に登場。「これまで各監督、ドライバーには総監督の立場からむちゃくちゃな要求をしてきました。それでも皆よく耐えてくれて、改めてお礼を申し上げたい。日産時代を含め48年にわたってモータースポーツに携わってきた。ラリーやル・マンにもあります。そういう中で自分にとっては大きなく区切りになります。日産のモータースポーツは永遠です。そういう意味で田中新総監督に無事に引き継ぐことができてホッとしております。個人的にもやりきったという感があります」と挨拶した。
最後はドライバーを代表して本山が花束を贈呈。「僕も日産に入ってから何度も強く叱られることがありました。当時は納得いかない部分もありましたが、そういった親身になって色々言ってくれることはあまりないので、本当に感謝しています。これからも気づいたことがあれば厳しくアドバイスしていただければと思います。これからも宜しくお願いします。お疲れ様でした!」と感謝の言葉を述べていた。
改めて2016年のSUPER GTラインナップは以下のとおりだ。
チャンピオンチームである1号車ニスモは鈴木豊監督と松田次生/ロニー・クインタレッリ組。なおクインタレッリはインフルエンザ罹患により止むを得ず欠席となった。星野一義監督率いるインパルも、昨年同様に安田裕信とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのコンビ。「今年こそチャンピオン獲得」を合言葉に準備を進めている。
近藤真彦監督率いるKONDO Racingは今年メインスポンサーがフォーラムエンジニアリングに変更。マシンカラーも大きく変わる予定だ。「チームにとっても大きな変化となったので、シーズンオフはバタバタしていた」とのこと。ドライバーも昨年活躍した佐々木大樹に加え、柳田真孝が10年ぶりにKONDO Racingに復帰することになる。そして大駅俊臣率いるMOLAは本山哲の新パートナーに、昨年GT300をはじめ海外耐久シリーズでも快進撃をみせた千代勝正が加入。注目のドライバーがいよいよGT500にステップアップしてくる。
今年はレギュレーションにより外観のエアロパーツ(各自開発が許されている部分)の開発が禁止。エンジンのみのアップデートが許可されており、そこに今年は力を入れているとのこと。2016年もディフェンディングチャンピオンとしてサーキットに登場する日産勢。どんな走りを見せてくれるのか、注目だ。
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