日曜の朝に順延されたSUPER GT第4戦SUGOの公式予選。GT500クラスはNo.36 PETRONAS TOM’S RC Fを駆る中嶋一貴の独壇場となった。
GT300の予選終了と同時にコースインしたGT500クラス。300車両がコース脇に止まり赤旗が出されてしまうが、再び仕切り直しで25分間のセッションがスタート。すると、ル・マン参戦で第2戦富士、第3戦オートポリスと欠場していた中嶋一貴が驚異的な速さをみせる。いきなり1分20秒464でトップに踊り出ると、その後も計測の度にタイムを更新。一時は2位以下に0.8秒近い差をつけた。セッション中盤に一度ピットインし、路面が乾き始めてきたことを想定したタイヤに履き替えると、ついに1分19秒台に突入。最終的に1分19秒153まで伸ばした。
ここまでタイムを伸ばされると誰もトップタイムを塗り替えることができなかったが、その中でも注目を集めたのが復活をかけるホンダ勢。No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの小暮卓史が早い段階で2番手に浮上すると、チェッカーフラッグが振られた最後の周でNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTの塚越広大が意地をみせ4位浮上。今季は苦戦が続いていたNSX CONCEPT-GTだったが、陣営では今季ベストで初のフロントローを獲得した。また3位には前戦オートポリスで優勝したNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が入った。
現在、スポーツランドSUGO上空にはまとまった雨雲はないようで、徐々に路面がドライになり始めてきている。難しいコンディションの中でスタートを迎えることは確実で、今年も魔物が牙を向く大波乱の展開になりそうだ。
『記事:吉田 知弘』
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