日本時間の今夜決勝レースがスタートする2014年のル・マン24時間耐久レース。レースウィークの初日に行われたフリー走行で大クラッシュに見舞われた1号車アウディのロイック・デュバルが、自身の公式Twitterで笑顔の写真とともに、改めて無事であることを報告した。
フリー走行開始1時間を過ぎたところで、サルトサーキット後半の高速コーナー「ポルシェカーブ」でコントロールを失い、時速270km以上のスピードが出た状態でコース脇のバリアに激突。手前にあったコンクリートウォールを飛び越え防護フェンスもなぎ倒すほど大きなクラッシュとなった。マシンはリア部分を中心に原型を留めないくらい大破。直後に映された事故現場での映像では、コックピットのルーフ部分も一部壊れており、そこからデュバルの黄色いヘルメットが確認できるほどだった。
これほど大きなインパクトで、マシンも粉々になっており、乗り込んでいたデュバルが生命の危機にあるのではないかと心配された。
しかし、駆けつけたマーシャルとレスキューチームに救出されたデュバルは奇跡的に軽傷で、意識もあったとのこと。念のため市内の病院に搬送されたが、骨折等があったという報告はあがっていない。ただ週末のレースは大事をとって欠場。代役はマルク・ジェネが務めることになった。
退院したデュバルは、自身のTwitterに笑顔の写真とともにファンに改めて自分が無事であることを報告。「皆からの温かいメッセージに、心から感謝している。体は大丈夫だし、またすぐサーキットに戻るよ」と力強いコメントを残した。
今週のル・マンは残念ながら欠場となったが、次回は7月12,13日の全日本選手権スーパーフォーミュラ第3戦が控えている。同レースへの参戦がどうなるかは、まだ正式には発表されていないが、1日でも早くデュバルがサーキットに帰ってくることを心から願いたい。
『記事:吉田 知弘』
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