2日目を迎えたSUPER GTの第1回公式合同テスト。この日も岡山国際サーキットは晴天に恵まれ、午前、午後と合計4時間超のテストセッションが行われた。
GT500クラスは前日に引き続き日産GT-R勢が好調。特に#12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が両セッションともに1分21秒台中盤のタイムを叩き出し、最速タイムをマークしてみせた。特に午後のセッションでは、同様に好調だった#23MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)に加え、#46 S Road MOLA GT-R(本山哲/柳田真孝)も好タイムを記録。初日から細かなトラブルもあり、なかなかタイムが出ていなかったが、午後のセッションでは1分22秒085を記録し4番手でテストを終えた。2月末に行われた鈴鹿でのテスト同様に、ここ岡山でもトップタイムを連発した日産GT-R勢。間違いなく開幕戦での優勝候補といえる存在だろう。
そのGT-Rに対向する速さを見せているレクサスRC F。2日目は#6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋和也/国本雄資)が2番手タイムをマーク。#37 Keeper TOM’S RC F(伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ)も3番手に食い込み、好調さをアピールした。しかしチャンピオンチームの#1 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/平手晃平)が思ったほどタイムが上がってこず、メーカー内でも最速タイムをとれていないのが気になる2日間となった。
そして、唯一ハイブリッドシステムを導入しているホンダNSX CONCEPT-GT勢。2日目はトラブルにより#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/武藤英紀)、#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮/ヴィタントニオ・リウッツィ)らが走り込めず、総合結果でもホンダ全体で下位に沈む結果となってしまった。それでも、初日は100号車が3位に食い込んでおり、ライバル陣営に対抗できるタイムはきっちり出している。開幕戦の舞台となる岡山は、ホンダ勢が得意としているコースだけに、4月のレース本番ではどのように新NSXが仕上がっているのか、楽しみだ。
GT300クラスは、初日に引き続き#31 OGT Panasonic PRIUS(新田守男/嵯峨宏紀)がトップタイムをマーク。1分28秒147と初日ほどタイムは伸びなかったが、引き続き好調さをアピールした。2位には #11GAINER DICXEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)、3位には Audi R8 LMS ultra(リチャード・ライアン/藤井誠暢)が入り、こちらも前日と同じ顔ぶれが上位を独占した。
いよいよ開幕までカウントダウンが始まった2014年のSUPER GT。この後は、3月23・24日に富士スピードウェイでメーカー合同テスト(一般公開)が行われ、開幕戦は4月5・6日。今回と同じ岡山国際サーキットで開催される。
『記事:吉田 知弘』
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