17日に都内で体制発表を行ったBMW Sports Trophy Team Studie。会場には参戦マシンとなるZ4 GT3も展示された。BMW JAPANの本格参入によりベースはBMWワークスカラーとなっているが、そこに複数のスポンサーロゴが貼られていると言う事で、集まった報道陣の注目を集めていた。
この新チームでメインスポンサーを務めるのは、テディベアのメーカーとして世界的にも有名な「シュタイフ」だ。マシンにもフロントボンネット、リアウイング、両サイドに大きく“Steiff”のロゴが描かれている他、コックピットにはおおきなテディベアが乗り込んでいるなど、ユーモアあふれる演出もなされていた。
今回はドイツ・シュタイフ社からダニエル・バート社長が来日。発表会に出席した。バート社長は「今回、BMWとこのような形でパートナーシップを結ぶことができ非常に嬉しく思っている。両社ともにドイツでは伝統ある会社。お互いが持っている価値をさらに高め合うことができると信じている。このチームが多くのレースで優勝し、最終的にはチャンピオンを獲得することを楽しみにしている。」と集まった関係者や報道陣に挨拶した。
また、すでにGT500クラスではウイダーモデューロ童夢レーシングとして18号車のメインスポンサーとしてレースに携わっているウイダー(森永製菓)も、この新チームのスポンサーとして加わっており、ルーフ部分にはSGTではお馴染みのロゴが大きく描かれている。
今回、GT300にもスポンサーとして携わることが決まった経緯について、会場で挨拶したウイダー・マーケティング部長の守田稔氏は「以前からGT500クラスで童夢チームをサポートさせていただいておりますが、最近はGT300クラスも毎レース白熱したバトルが展開され、非常に面白いということで弊社も注目していました。ちょうどその時にBMW JAPAN様、Studie様からお声がけいただき、実際に詳しくお話を聞いてみると非常に共感できる部分が多く、こちらでもサポートさせていただくことが決定しました。」と語った。
この他にもヨコハマゴムのゴルフブランド「PRGR GOLF」やブレーキメーカーのDIXCELなど、Z4の車体には様々なスポンサーロゴが貼られている。
昨今、モータースポーツ界はスポンサー不足が深刻化しており、それにより撤退を余儀なくされるチームも少なくない。今回多くのスポンサーが集まったことについて、エントラント代表の鈴木康昭氏は「現在、日本だけでなく世界中のモータースポーツの現場で、各チームがスポンサー獲得に苦労しています。しかし、今回はBMW JAPAN様とタッグを組んだ事で、BMWのチームとしてモータースポーツの活動・PRをしていくことを伝えていった結果、このように非常に多くのスポンサー様に協賛いただくことができました。この参戦スタイルが生み出した恩恵だと思っています。」
現在はレクサス(トヨタ)、ホンダ、日産、スバルなど国内自動車メーカーの参戦が定着化していたSUPER GT。そこにBMWの本格参戦することが決定したというトピックは、今後モータースポーツが再び注目を集め、発展していく上での起爆剤になってくれそうだ。
参戦に力を入れるメーカーが増える分、さらにシビアで白熱したバトルが予想される今季のSUPER GT。注目の開幕戦は4月5・6日に岡山県の岡山国際サーキットで開催される。
『記事:吉田 知弘』
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