【INDY】2013第4戦サンパウロ:ハンターレイがPP、琢磨はセッティングが噛み合わず12位

©INDY CAR
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2013年IZODインディカー・シリーズの第4戦サンパウロがブラジル・サンパウロ市内の市街地特設コースで開幕。現地時間の4日(土)に公式予選が行われ、ライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)が今季2度目のポールポジションを獲得した。

前回ロングビーチと同じストリートコースでの開催となるサンパウロだが、非常に狭く路面もバンピーで、そのキャラクターは全く異なるコースレイアウト。25台を2グループに分けて始められた予選第1ラウンドでもクラッシュするマシンが続出し赤旗中断になるなど波乱の予選となった。そんな中、昨年の王者であるハンターレイは順当に最終ラウンドに駒を進める。ダリオ・フランキッティやスコット・ディクソンといった強敵チップ・ガナッシ・レーシング勢も進出した最終ラウンド“ファスト6”だったが、そこでも集中したタイムアタックを披露。後続に0.3秒の差をつける1分20秒4312で第2戦アラバマに続き今季2回目のポールポジションを獲得した。2位にはチームメイトのE・J・ヴィソが入りアンドレッティ・オートスポーツ陣営がフロントローを独占。3位にフランキッティが続いた。

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前回ロングビーチで待望の初優勝を飾り、今回はドライバーズランキング2位で迎えた佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)。ここサンパウロは昨年初めて表彰台に上がった思い出の地。今年のAJフォイト・レーシングはストリートコースで好調なだけに、ファンも“2連勝できるのでは?”と期待が高まった。しかし、その期待とは裏腹にプラクティスからタイムが伸び悩み、2回目のセッションは16位と低迷。1時間30分後に迎えた公式予選。第1ラウンドの1グループ目で登場した琢磨は5位タイムで第2ラウンドに進出を決めるも、ファスト6入りはならず12位という結果に終わった。「なにかが欠けていますね。私たちは求めているグリップとマシンバランスを、まだ手に入れることができていません。レースを戦うマシンをいいものにするため、私たちは今晩、すべてのデータを再チェックします(コメント:Honda公式サイトより)」と語った琢磨。決勝での追い上げに期待したい。

注目の決勝は現地時間の5日(日)午前11時30分にスタートが切られる予定だ。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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