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【F1】ヘレス合同テスト(1日目):キミ・ライコネンが堂々のトップタイム!

Photo:Lotus F1 Team
[Photo:Lotus F1 Team]

いよいよ2012年のF1開幕に向けたプレシーズンテストが始まった。2月7~10日の日程で開催されるヘレス合同テスト。初日の7日にはスペイン・ヘレスサーキットに11チーム12名のドライバーがテストに参加した。

トップタイムを記録したのは3年ぶりにF1に帰ってきたキミ・ライコネン(ロータス)。75周を走破し、ベストタイムは1分19秒670。
3年ぶりのF1復帰という事で、ミハエル・シューマッハ(メルセデス)のように今のF1に慣れるのに苦労するのではないか、という声もあったが、ファンや関係者の不安を払拭させるようなテスト初日のトップタイムとなった。

2位にはポール・ディ・レスタ(フォースインディア)、3位はニコ・ロズベルグ(メルセデス)が入った。

また、今季も日本人として唯一フル参戦をする小林可夢偉(ザウバー)も、テスト初日に登場。106周を走破し、ベストは1分21秒353、全体で7位タイムとなった。

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[Photo:Sauber F1 Team]

小林可夢偉
「新車は良い感じなので、嬉しいです。朝のセッションで小さなトラブルがあったものの、たくさんの距離を走ることができてよかったです。今日はマシンのパフォーマンスよりも、システムのチェックを優先したプログラムでした。また新しいピレリタイヤもテストしましたが、我々にとっては少し有利になりそうな印象でした。次のテストが楽しみです。」

明日の2日目は、ザウバーが可夢偉からペレスに変わり、フォースインディアが午前中のみビアンキが担当。それ以外は今日とほぼ同じメンバーでテストが行われる予定だ。

ヘレステスト1日目

『記事:吉田 知弘』

ザウバーが新車「C31」を発表。可夢偉「シーズンを通してポイントを獲得できるようにしたい」

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[Photo:Sauber F1 Team]

2月6日、今年初のF1合同テストの舞台となるスペイン・ヘレスサーキットでザウバーF1チームが新車「C31」を発表した。

今季も同チームのドライバーを務める小林可夢偉とセルジオ・ペレスの手により、お披露目された新車C31。昨年のC30と異なる点は、まずはカラーリングだ。

昨年までの白ベースとは異なり、フロント・リアのセクションが黒一色となっている。今季から変更のあるフロントノーズの段差も存在しており、ノーズ先端部分は薄く突き出しているような形状。この他にもエンジン周りが大きく絞り込まれているなど、昨年のC30から大きく手が加えられていることが伺える。

このマシンを駆り、フルシーズン3年目を迎える小林可夢偉。昨年はカナダGPで途中2位を快走するなど、活躍する場面も見せたが、後半戦はやや失速。合計30ポイントでランキング12位となった。3年目を迎えるにあたり“シーズンを通した安定性”を強調した。

小林可夢偉
「今年は3年目のF1だけではなく、このザウバーチームのメンバーとして迎える3年目でもある。1年目はシーズン前半はダメだったけど、後半は良くなっていき、逆に2年目は前半のスタートダッシュは良かったけど、後半戦で失速してしまうなど、2年間でたくさんの経験をしてきた。3年目はシーズンを通してコンスタントに良い結果を出し続けられるようにしたい。今季もザウバーチームの皆と共にシーズンを迎えられることを楽しみにしているよ。」

可夢偉のチームメイトは今季もセルジオ・ペレス。予選では可夢偉を上回る鋭い走りも見せていたが決勝では安定感に欠けたレースも少なくなかった。今季は決勝レースでの成長ぶりにも注目したい。

セルジオ・ペレス
「デビュー1年目は“3年分経験した!”と感じるくらい、たくさんの事を体験することができた。今年は昨年以上に良いリザルトを残せるようにしたい。」

このC31で7日からの合同テストに参加するザウバーチームだが、不安要素も若干ある。この新車発表直前に、今までテクニカルディレクターとしてチーム活躍に大きく貢献してきたジェイムス・キーのチーム離脱が発表された。
この事は今季のザウバーチームにとって少なからず影響があるかもしれないが、新体制でさらにレベルアップするザウバーチーム。そして3年目で“さらなる進化”に注目が集まる小林可夢偉の2012シーズンに期待したい。

『記事:吉田 知弘』

レッドブルが新車「RB8」を発表

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[RedBull Racing]

2月7日からのヘレス合同テストを目前に控え、チャンピオンチームのレッドブル・レーシングから新マシン「RB8」が発表された。

2月6日22時(日本時間)に、オンライン上で公開されたRB8。前作RB7のくうり貴パーツを応用して使用されている箇所や、今季からレギュレーション変更となるフロントノーズの段差にも対応したデザインになっている。

特にフロントノーズの段差部分に、空気の取り入れ口を設けた新デザインを導入。関係者や報道陣から注目が集まっている。

【レッドブル新車公開の動画】[video:RedBull Racing]
http://www.redbull.com/cs/Satellite/en_INT/Video/021243158945543

ドライバーズラインナップもセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーのコンビを継続させ、さらにリザーブドライバーとしてセバスチャン・ブエミ(2011トロ・ロッソ正ドライバー)が加入。

王者ベッテルは、2004年のミハエル・シューマッハ以来となる3年連続タイトル獲得を狙う。

セバスチャン・ベッテル
「昨年は素晴らしいシーズンを送る事ができた。でも、毎年我々は“ゼロ”からスタートを切る事になる。どんなに昨年ポイント差を築き上げても、今年はまた“0ポイント”からスタート。我々も、この新しいクルマで一から挑戦となる。他のマシンがどんなポテンシャルを持っているのか、トラックに出てみないと分からないけど、我々は今回のテストを有意義なものにするために十分な準備ができたと確信している。」
(新車の“ニックネーム”は決まりましたか?)
「いや、まだだよ!まだ、何も決まっていない。」

マーク・ウェバー
「昨年はタイヤメーカーが変わり、全てのサーキット、気象状況にあわせて最適なタイヤを選ぶということが大変だった。しかし、今年はどのチームもピレリタイヤを知り尽くした状態でシーズンが始まる。特に今年はブロウンディフューザーがなくなった。そのことに関してルノーは本当に素晴らしい仕事をしてくれた。今年はエキゾーストルール(ブロウンディフューザー禁止)の変更に対して対応していけるかがキーポイントになりそうだ。」

ロータス(旧ルノー)が新マシン「E20」を発表。ライコネンも元気に挨拶!

2月に入り、続々と各チームが新型のF1マシンを発表する中、今季最も注目を集めているロータス(旧ルノー)が新車「E20」を発表した。

日本時間の2月6日午前1時にYoutubeのロータスオフィシャルチャンネルで新車お披露目と、両ドライバーのインタビューが公開され、世界中のF1ファンが新車をいち早く見ようとロータス公式サイトにアクセスが集中。回線が混雑するなどのハプニングもあった。

【公開されたロータス新車発表の動画】
[Louts F1 Team Offical Youtube Video “lrgptv”]

このチームの注目ポイントは、なといっても2007年王者のキミ・ライコネンが3年ぶりにF1復帰を果たすことだ。

映像でも元気な姿を見せたライコネンは、今季の豊富や、新しいチームでのF1復帰をこのように語った。

キミ・ライコネン
「まずはF1の舞台に帰ってこられて嬉しいよ。このチームのスタッフは、みんなマシンを上手く作り上げていく方法を知っている。良い結果を目指してプッシュしていきたいね。」

彼のチームメイトには、2009年後半に同チーム(当時ルノー)での参戦経験があるロマン・グロージャンが起用された。

ロマン・グロージャン
「キミより知っている事はピレリタイヤの知識に関することぐらいだね。今年は彼からたくさんのことを学べるだろう。まずは最初の4日間のテストで少しでも良いアイディアを出して、より良いシーズンを送れるようにしたい。」

今回、全く新しい体制で挑む事になったロータス。チーム代表のエリック・ブーリエは彼らを起用した理由について「キミはワールドチャンピオンの経験もあるし、ビックチームでたくさんの経験を積んできているし、速さも持っている。ロマンはジュニアカテゴリーで輝かしい実績を残しており、我々もずっと彼の成長に注目し続けてきた。彼も素晴らしい能力を持っていると確信している。」と語った。

注目の新車「E20」は、規定変更によるフロントノーズの段差が加えられたものの、他チームより形状が滑らかになっているのが特徴だ。

ライコネンのF1復帰に、世界中から注目を浴びているロータス。このE20は7日から始まるヘレス合同テストで登場する予定だ。

『記事:吉田 知弘』

フェラーリが新マシン「F2012」を発表

PRESENTAZIONE F1/2012
[Photo:Ferrari]

2月3日、スクーデリア・フェラーリが2012年モデルの新F1マシン「F2012」を発表した。当初、フェラーリの発表会はイタリア・マラネロのフェラーリ本社で報道陣やスポンサーゲストを招いて行われる予定だったが、現地が大雪に見舞われ、関係者を招いての発表会は中止となってしまったが、2月3日10時(日本時間18時)からインターネットを通じて全世界に新車アンベールの様子が生中継配信された。

新車お披露目にはチーム代表のステファノ・ドメニカリをはじめ、今季もフェラーリでステアリングを握るフェルナンド・アロンソ、フェリペ・マッサが登場。ドライバー2人の手により新車「F2012」がお披露目された。

まず外観の違いは、今季からのレギュレーション変更により生まれることになったフロントノーズの段差に目が集まる。これ以外にも、エンジンルーム周りのボディ形状を昨年以上に絞込み、リアウイングに対してのダウンフォース向上を狙っている他、今年からBBSに変わってOZ Racingのホイールが採用され、同社のロゴが目立つ。
またマシン内部では、フロントサスペンションにプルロッド方式を採用するなど、他チームが導入していないシステムにも、今年は積極的に試みている。

キミ・ライコネンと共に栄冠を勝ち取った2007年以降、ドライバーズタイトルから遠のいているフェラーリチーム。今年こそ王座奪還を実現させるために、全く新しいアイディアをメインにマシン開発が進められてきたことが、今回のF2012お披露目で伺える。

かつてフェラーリが築き上げた黄金時代の時と、同じような強さ・速さを持ち始めている現最強チームのレッドブルに対して、再度“王座奪還”をテーマに挑戦していくフェラーリチームの2012シーズンが始まった。

『記事:吉田 知弘』