スタート前から予報通り雨が降り始め、各車ウェットセッティングのレース開始となる。
気温20度、路面温度24度。
PPスタートのB.トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)が順当にトップで1コーナーに進入。L.デュバル(NAKAJIMA RACING)が1つポジションを上げる後方で、ルーキー・塚越 広大(HFDP RACING)が7番手スタートから4位にうまく順位を上げた。しかし塚越の前方にいた小暮 卓史(NAKAJIMA RACING)、隣にいた立川 祐路(CERUMO/INGING)のベテランふたりがエンジンストールでスタート出きず、大きく出遅れる。
3位に後退したA.ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)は少しずつ引き離され、他の追随を許さないトップを争うふたりの緊迫したレースが序盤から展開されることとなった。
6周目、国本 京佑(Team LeMans)に小暮が追突。国本はそのまま走行を続けたが、フロントウイングを失った小暮は緊急ピットインを余儀なくされた。速いペースでプッシュしつづけたものの、今度は立川に追突しレースを終えてしまった。
一方、昨日の予選でアタックできず9位スタートの松田 次生(LAWSON TEAM IMPUL)は順当にポジションを上げ、上位争いに食い込むかと思われたが7周目に1コーナーで単独スピン。グラベルに掴まってしまいコースに戻れずリタイヤ。2戦連続ノーポイントという不本意な結果に終わり、3連覇に大きな影が差した。
「今日は難しいレースになるだろう。そんなに自信はないんだけど」とレース前に語っていたトレルイエは、デュバルの猛追を懸命にブロックしトップをキープ。しかし果敢に攻めるデュバルは、スプーンカーブであわやコースオフというミスをするものの、卓越したマシンコントロールで、ミスで生じたギャップをすぐにリカバー。1'59.052という(その時点での)ファステストラップを出し、トレルイエに大きなプレッシャーをかけ続け遂に28周目、スプーンカーブでトレルイエをかわしてトップに踊り出た。そのまま一気に差を広げたデュバルは、31周終わってピットイン。ピットクルーに追突するというアクシデントが起こしてしまうが、給油のみのスプラッシュアンドゴーでトレルイエの前に出ることに成功し、後方に20秒以上の差をつけて圧勝。昨年の第6戦もてぎ以来、自身5勝目を挙げた。シリーズランキングでも2位に浮上。1'58.144でファステストラップも獲得した。
2位に入ったトレルイエはランキングトップをキープ。3位表彰台にはA.ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が入り、若手ドライバーでは4位に平手 晃平(ahead TEAM IMPUL)、一時はファステストラップを出す走りを魅せた塚越は終盤、平手にかわされ惜しくも5位という結果に終わった。
刻々と変化する難しいコンディションの中、完走は9台だった(国本は最終ラップでストップ、完走扱い)。
未承認 2013年05月19日(日)16時45分 編集・削除
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