[左:ジャン・アレジ、右:佐藤琢磨(写真:鈴鹿サーキット)]
3月3・4日の鈴鹿50周年ファン感謝デーまで1ヶ月を切った8日、同イベントに元F1ドライバーのジャン・アレジ氏と、現在も米インディカーシリーズで活躍中の佐藤琢磨選手の来場が決定したことを、鈴鹿サーキットを運営する株式会社モビリティランドが発表した。
ジャン・アレジ氏は1989年にF1デビュー。1991年~1995年にはフェラーリにも在籍するなど上位争いに常に食い込むアグレッシブな走りを見せ、1995年カナダGPで初優勝を獲得。F1での優勝は、その1勝のみとなったが、常に上位を目指すアグレッシブな走りをみせ、日本にもファンが多かった。また、F1での現役最後レースが、ここ鈴鹿(2001年日本GP)で、当時は金曜フリー走行でトップタイムを出すなど、最後まで日本のファンの前で“アレジらしさ”を魅せてくれたドライバーだった。
今回の鈴鹿ファン感来場にあたり、アレジ氏からメッセージが届いている。
【ジャンアレジ氏からのメッセージ】
(鈴鹿サーキット リリースより)
[1992年フェラーリ時代のジャン・アレジ(写真:鈴鹿サーキット)]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
皆様へ
私のキャリアの中で、鈴鹿に来ることは、温かいホームパーティーに行くのと同じような
感覚でした。いつも熱烈な歓迎を受け、サポートしてくれる雰囲気を楽しんでおりました。
技術的に言えば、鈴鹿サーキットはドライバーの腕と、マシンを試すのに重要な場所
でした。そして、幾度もチャンピオンシップ争いの明暗を分ける場でもありました。
鈴鹿は二つの理由で私を象徴する場でもあります。
・ 鈴鹿に来ることは、私の第二の故郷に来ることを意味しています。
・ 鈴鹿は、自分のF1ドライバーとして最後のレースを走った場所です。私は、レース後
に鈴鹿のファンの皆様が温かく接してくれたことを一生忘れません。私の人生で、とても
感動的な瞬間の一つでした。
様々な理由から、鈴鹿サーキットの50周年を心よりお祝い申し上げます。50周年はとても
大きな節目だと思いますが、これからも続く長い歴史の一部だと思っております。
おめでとうございます。
ジャン・アレジ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
彼がF1を引退して10年以上が経過し、当時はF1を観に鈴鹿に来ていたけど、今は鈴鹿に行かなくなったというファンも少なくないかもしれない。3月3・4日は“あの頃、熱い走りでファンを魅了していた”ジャン・アレジ氏に再会するために、是非に往年のファンの皆様も鈴鹿サーキットに足を運んでいただきたい。きっとアレジ氏も、心待ちにしているはずだ。
[2011INDY JAPANでの佐藤琢磨(写真:鈴鹿サーキット)]
また、アレジ氏と同時に、佐藤琢磨も鈴鹿ファン感への来場が決定。前日行われた「2012Hondaモータースポーツ活動計画発表会」で、今季もインディカーシリーズにフル参戦すると共に、フォーミュラニッポンへのスポット参戦が決定している事も発表された。今季のインディはカレンダーからINDY JAPANがなくなり、彼にとって母国GPがなくなるシーズンとなってしまったが、今年はフォーミュラニッポンという形で彼の走りを国内で観ることができる。
3年目のインディ挑戦となる今年は、チームをレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍。新たな挑戦となる琢磨を応援しに、是非鈴鹿サーキットに会いに来ていただきたい。
『記事:吉田 知弘』