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【JAFGP】フォーミュラニッポン:エントリーリスト&見どころ

いよいよ開幕するJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP2011。
普段は華やかなSUPER GTに注目が集まり、フォーミュラニッポンを観ていない方も多いかもしれないが、昨年のJAFGP以上に見どころの多い、そして激しい争いが期待されるドライバーズラインナップとなっている。

今回は、フォーミュラニッポンのエントリーリストと見どころを紹介していく。

【フォーミュラニッポン】
予選/11月12日(土)10:15~11:15
決勝/11月13日(日)12:00~12:40

<エントリーリスト>
No.1ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)
No.2平手晃平(TEAM IMPUL)
No.3アンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)
No.7大嶋和也(TEAM LeMans)
No.8石浦宏明(TEAM KYGNUS SUNOCO)
No.10小林崇志(HP REAL RACING)
No.16山本尚貴(TEAM無限)
No.18松田次生(SGCbyKCMG)
No.31中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)
No.32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)
No.33国本雄資(Projectμ/cerumo/INGING)
No.36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
No.37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
No.40伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION)
No.41塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION)
No.62嵯峨宏紀(Le Beausset Motorsports)

◆最高速と1周トータルの速さが求められる予選◆
今年のフォーミュラニッポンは、昨年とは異なり日曜日の1レース開催のみ。予選は土曜日の午前に行われる。
毎回、0.001秒単位の激しいタイムアタックバトルが展開されているフォーミュラニッポンの予選。いつもF1でも採用されているノックアウト方式で予選が行われるが、今回のJAFGPでは1台ずつコースに出走して、1周勝負のタイムアタックでグリッド順を決める「スペシャルステージ方式(SUPER GTではスーパーラップ)」で予選が行われる。
さらに特別戦ルールとして、通常はタイム順で決勝のグリッドを決めるが、今回はタイム結果で得たポイント+直線での最高速で得たポイントの合算で決勝グリッドが決定する。つまり、いつものように1周のタイムは良くても、富士スピードウェイ特有の長いストレートでスピードが伸びなければポールポジションが獲得できない。
しかし、ここ富士は1周トータルのバランスを重視すると直線スピードは遅くなり、逆にスピード重視にすると1週のタイムに影響が出る、非常に難しいレイアウトになっている。
「最高速と1周トータルのタイム」。各チームとドライバーが、どのようなバランスで予選を戦ってくるのか?こういった戦略面での争いが、土曜日の予選から観られる。

◆ロッテラーvs一貴。FN頂上決戦の続きが始まる◆
先週の最終戦ツインリンクもてぎで、FN参戦9年目にして初のチャンピオンを勝ち取ったアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)。今年はシリーズ全6戦7レースのうち、5勝を挙げるという圧倒的な強さを見せ付けた。そのロッテラーが、昨年完全制覇したJAFGPのフォーミュラニッポンのレースに帰ってくる。今季は最速・最強の名を欲しいままにし、もちろん2年連続JAFGP制覇を狙っていることは間違いない。
ロッテラーの2年連続JAFGP制覇を阻止する最大のライバルとなってくるのが、チームメイトで今季ランク2位の中嶋一貴だ。
特に最終戦もてぎの決勝第1レースでは、JAFGPと同じタイヤ交換義務なしのスプリントレースで、チャンピオンをかけた大バトルが繰り広げられた。その時はロッテラーに軍配が上がったが、もちろん負けた側の一貴は納得していないはずだ。2008・2009年とF1に参戦し、今季は久しぶりに国内に戻って初のフォーミュラニッポン参戦を果たした一貴。第2戦オートポリスで初優勝を飾ったが、この時ロッテラーはル・マン24時間参戦のため欠場。彼がFNで唯一勝ったレースは、“ロッテラー不在”で勝ち取った勝利。今季最後のレースとなるJAFGPで、ロッテラーとの直接対決を制してシーズンオフに入りたいと強く思っているに違いない。

今週末、SUPER GTのレースも兼務している一貴は、同じ日にFNとGT両方のレースがあり、多忙なスケジュールとなっているが、是非今季一番の大バトルに期待したい。

◆合言葉は“打倒トムス”今シーズンで最も激しい1戦が始まる◆
今季は、前述にも出てきたロッテラーを中心に、PETRONAS TEAM TOM'Sが圧倒的な強さを見せ付けたシーズンとなり、唯一トムス以外が勝利したのは第4戦もてぎのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)のみ。シリーズ戦では惨敗を喫してしまった分、このJAFGPではリベンジを果たしたいと思っているチーム・ドライバーも少なくない。

特にホンダエンジン勢はシリーズ戦0勝。最終戦もてぎで3位表彰台を獲得するなど、今季は終盤までチャンピオン争いに加わっ塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION)や開幕戦鈴鹿でポールポジションを獲得した山本尚貴(TEAM無限)、さらに大ベテランの小暮卓史(NAKAJIMA RACING)らの一発の速さに注目したい。

この他にも、昨年のJAFGP(FN第1レース)で2位に入っている大嶋和也(TEAM LeMans)や富士での優勝経験のある平手晃平(TEAM IMPUL)など、今年のフォーミュラニッポンは、まさに誰が勝ってもおかしくない戦国時代となっている。
「打倒ロッテラー、打倒トムス」を合言葉に今シーズンでもっと激しいフォーミュラニッポンのバトルが、今週末は観られるかもしれない。

『記事:吉田 知弘』