今週末のJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPのSUPER GTは、通常の2クラス混走ではなく、GT500とGT300を別々に開催する。
今回は、GT500以上に白熱したバトルが展開されているGT300クラスのエントリーリストと見どころをご紹介していく。
GT500クラスのエントリーリストと見どころ
http://www.kansenzyuku.com/circuitdiary/diary.cgi?no=478
□第1レース□
予選/11月11日(金)13:50~14:10
決勝/11月12日(土)12:45~13:30
<エントリーリスト>
No.2 高橋一穂 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
No.4 谷口信輝 初音ミク グッドスマイルBMW
No.11 平中克行 JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458
No.14 山野直也 SG CHANGI IS350
No.15 ティム・ベルグマイスター ART TASTE GT3R
No.22 城内政樹 R'Qs Vemac 350R
No.26 峰尾恭輔 Verity TAISAN Porsche
No.27 山岸大 PACIFIC NAC イカ娘フェラーリ
No.31 嵯峨宏紀 ハセプロMAイワサキaprカローラ
No.33 藤井誠暢 HANKOOK PORSCHE
No.41 山下潤一郎 NetMove BOMEX TAISAN Ferrari
No.43 松浦孝亮 ARTA Galaiya
No.62 佐々木孝太 R&D SPORTS LEGACY B4
No.66 星野一樹 triple a Vantage GT2
No.74 国本雄資 COROLLA Axio apr GT
No.86 坂本祐也JLOCランボルギーニRG-3
No.87 余郷敦 リール ランボルギーニRG-3
No.88 関口雄飛 JLOCランボルギーニRG-3
□第1レース:見どころ□
GT300の土曜第1レースには、今季のシリーズチャンピオンで西軍の応援団長でもある谷口信輝が登場。9月のGT第6戦の時のような独走劇が見られるか?それに対抗するのが、今季初音ミク号の最大のライバルNo.11JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458。第1レースは昨年のJAFGP(GT300)を制した平中克行が担当。平中vs谷口という最終戦もてぎでのバトルの続きが始まる。
また、今季のGT300で予選・決勝と1発の速さで存在感をアピールしていた関口雄飛も登場。彼の走りも目が離せない。
□第2レース□
予選/11月11日(金)14:55~15:15
決勝/11月13日(日)14:10~14:55
<エントリーリスト>
No.2 加藤寛規 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
No.4 番場琢 初音ミク グッドスマイルBMW
No.11 田中哲也 JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458
No.14 折目遼 SG CHANGI IS350
No.15 清水康弘 ART TASTE GT3R
No.22 和田久 R'Qs Vemac 350R
No.26 松田秀士 Verity TAISAN Porsche
No.27 山内英輝 PACIFIC NAC イカ娘フェラーリ
No.31 岩崎祐貴 ハセプロMAイワサキaprカローラ
No.33 影山正美 HANKOOK PORSCHE
No.41 山路慎一 NetMove TAISAN Ferrari
No.43 高木真一 ARTA Galaiya
No.62 山野哲也 R&D SPORTS LEGACY B4
No.66 吉本大樹 triple a Vantage GT2
No.74 新田守男 COROLLA Axio apr GT
No.86 青木孝行 JLOCランボルギーニRG-3
No.87 織戸学 リール ランボルギーニRG-3
No.88 井入宏之 JLOCランボルギーニRG-3
□第2レース:見どころ□
日曜日の第2レースでは、こちらも昨年のJAFGP(GT300)の覇者、田中哲也(No.11JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458)が登場し、2連覇を狙う。それに対し新チャンピオンの番場琢(No.4初音ミク グッドスマイルBMW)が、王者としての意地を見せられるかどうか?日曜日もJIM GAINERフェラーリ458vs初音ミクBMW Z4の争いになるかもしれない。
この日は、東軍応援団長の織戸学が登場。大暴れの走りに期待したい。
また、今年はエヴァンゲリオンがスポンサーになり注目を集めたNo.2エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電もベテラン加藤寛規が登場。今季あと1歩のところで優勝できなかったチームだけに、このスプリントカップでのリベンジに注目が集まる。
□最終戦の攻防再来!?JIM GAINERのJAFGP2連覇か?初音ミクBMWの2冠か?□
今季のSUPER GT(GT300クラス)のシリーズ戦では、海外のFIA-GT勢が圧倒的な強さをみせ、その中でもチーム・ドライバー・ファンが一致団結して戦ったNo.4初音ミク グッドスマイルBMW(谷口信輝/番場琢)が初のチャンピオンを勝ち取った。新王者として迎える富士スプリントカップ、もちろんJAFGPでの2レースも制覇し、シリーズ戦も合わせた2冠を勝ち取りたいところ。舞台となる富士スピードウェイは直線スピードに自信のあるBMW Z4にとっては相性の良いサーキット。実際に9月の第6戦でも優勝を飾っている。今回も本命になってくるだろう。
その初音ミク号の最大のライバルになるのが、No.11JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸)だ。シリーズ戦でも初音ミク号に負け、ランキング2位と悔しい結果に終わった。しかし、昨年のJAFGPではダンロップタイヤの特性も上手く活かしたレース戦略で、2レースとも優勝。
今回はJAFGP2連覇のためにも、そしてシリーズ戦での初音ミク号へのリベンジを果たすためにも、予選から前回アタックをするフェラーリ458が見られるかもしれない。
今年の後半戦、GT300の注目バトルとなった2台の直接対決が、今週末のJAFGPで再現される事になる。
□後半戦で勢いをつけてきた日本車勢。一発勝負のJAFGPで勝機はあるか?□
今回は海外マシンの活躍が目に付いたGT300クラスだが、シリーズ後半戦ではNo.62R&D SPORTS LEGACY B4(佐々木孝太/山野哲也)など、日本車勢も優勝するなど勢いを見せていた。シリーズ戦トータルの成績では残念ながら負けてしまったものの、一発勝負となるJAFGPでは一矢報いたいところ。
今回のレースは、通常の半分以下となる100kmスプリント。つまり一つのアクシデント、一つのミスがレース結果に大きく左右する厳しいレースになる。特に通常のローリングスタートではなく、JAFGPはSUPER GTもフォーミュラニッポンと同じスタンディングスタートが採用される。昨年もGT300ではフライングするマシンが相次ぎ、レース展開に大きく影響した。
ここ富士では海外GTに有利な長いストレートがあるなど、マシン面で苦労する部分もあるが、こういったレース展開を上手く利用した22周を組み立てていけば、必ず勝機が見えてくるはず。
日本勢の走りからも目が離せない。
『記事:吉田 知弘』