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【FN最終戦もてぎ】アンドレ・ロッテラーが完全勝利で悲願の初チャンピオン獲得!

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11月6日、ツインリンクもてぎで2011年のフォーミュラニッポン最終戦が、決勝2レース制が、今年の最終戦も採用され、レース1は23周(タイヤ交換義務なし)のスプリント勝負、レース2は34周(タイヤ交換義務1回あり)で争われた。

午前10時30分から始まったレース1では、スタートから好調にトップを守り、悲願の初チャンピオンへ向けて周回を重ねたアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)だったが、彼を6ポイント差で追いかける中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が2位に浮上し、自身の逆転チャンピオンのためにロッテラーを猛追。チームメイト同士の“チャンピオンをかけた”大バトルが繰り広げられ、サーキットに訪れたファンも最終戦でのチャンピオンをかけたレースに釘付けとなった。

一貴も何度か追い抜きを試みたものの、並びかけるまでには至らず、最後まで逃げ切ったロッテラーがトップでチェッカーを受け、レース2を待たずに2011年チャンピオンが確定した。
2位の一貴は、一歩及ばずの悔しい結果となったがパルクフェルメでロッテラーのもとに歩み寄り、がっちりと握手。お互いの健闘を讃え合った。

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[午後のレース2は、スタート直前に雨が降り出し、各車タイヤ選択に悩んだ]

午後から行われたレース2では、スタート直前に雨が降り出し、全車がウエットタイヤを装着してスタートが切られた。このレースでもPPからスタートした新チャンピオンのロッテラー。2位以下を引き離す独走劇を見せる。
しかし9周目のヘアピンでNo.40伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION)とNo.16山本尚貴が接触。その破片回収のため、セーフティーカーが導入される。そのSC中の10周目ダウンヒルストレートでNo.33国本雄資(Projectμ/cerumo/INGING)、No.3アンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)、No.62嵯峨宏紀(Le Beausset Motorsports)、No.2平手晃平(TEAM IMPUL)の4台が絡む大クラッシュが発生。レースは赤旗中断となった。

マシン回収等も終わり、SC先導後に再スタートが切られた。10周目までのリードがなくなったロッテラーだが、まるで何事もなかったかのような快走を見せ、レース2も優勝。今週末の2レースともポールトゥウィンでチャンピオンも獲得という、完全勝利でシーズンを終えた。

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2011年ドライバーズチャンピオン:アンドレ・ロッテラー
「今週末はPP2回、優勝2回で最高の週末だった。9年目でチャンピオン獲得、本当に最高の気分だよ。すでにSUPER GTで2度タイトルを取っていて、今回フォーミュラニッポンも獲得できて、目標としていたものが全てとれた。さらに今年はル・マンも勝ったし、最高のシーズンだよ。これだけの結果を出せたのも、チームの完璧なサポートがあったお陰。今季は海外でのレースもあり、FNシーズンも1戦欠場する事になった。ただ、欠場する代わりに絶対チャンピオンを獲得する約束をしていたから、それを今日叶える事が出来て嬉しいよ。トムスに加入したのが2006年。当時トムスもFNでは新規のチームだったから“時間をかけてチャンピオンが取れるように強くなっていこう”と決めて、毎年チャレンジしてきた。ドライバー・チーム・メカニック・マシン、全ての要素が一つにまとまった結果が出たのだと思う。」

『記事:吉田 知弘』