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【モータースポーツジャパン2011】2日目は佐藤琢磨が来場!HSV-010でデモ走行も披露!

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初日は45,000人を超えるファンが来場した「モータースポーツジャパン2011 フェスティバル イン お台場」。2日目となる日曜日も過ごしやすい天気となり、早朝から多くのファンが来場。前日以上の盛り上がりを見せた。

特に、今日はカップルやファミリーでの来場者が多く、初めてモータースポーツのイベントに参加する人も大勢いた。デモ走行に向けて、エンジンを暖気するシーンでは、初めて聞く大迫力のエンジンサウンドに驚き、その凄さに感動している様子もたくさん見られた。
また、各ブースのガレージからデモ走行会場へのマシン移動は、全てメカニックが手で押して移動。ちょうど会場内を歩いているお客様が移動中のマシンと遭遇し、慌ててカメラを取り出して撮影するなど、間近で観られるマシンに興奮するファンが多かった。

その他にも、会場内のメルセデスベンツのブースでは、世界初のガソリン自動車である「ベンツ・パテント・モーターカー」が展示され、一日に数回ほど会場内で走行も行われた。今とは全く異なる形をしている125年前の自動車にファンも興味津々だった。

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デモ走行会場では、昨日に引き続き、SUPER GTやフォーミュラニッポン、マツダ787Bやラリーカーのデモ走行が行われた。特にこのイベントで最後の走行となる午後の部では、各ドライバーともに“最後だから”と派手なドーナツターンや、狭いエリアをギリギリいっぱいまで攻めて走るなど、デモ走行以上のパフォーマンスを披露。残念ながら午後になって雨がパラつくコンディションになったが、来場したファン、初めてレーシングカーが走っているところを見る方々に、モータースポーツの迫力を“走り”で伝えた。

そして、この日は米インディカーシリーズで活躍中の佐藤琢磨も来場。午後の最初に行われた「オールスタースペシャルカートバトル」に元気な姿で登場した。
昨日も行われたチーム対抗のカートバトル。今回は各メーカーのエースドライバーたちが集結し、まさに“オールスター戦”となった。
・ホンダチーム:武藤英紀、道上龍、佐藤琢磨
・日産チーム:ロニー・クインタレッリ、本山哲
・トヨタチーム:伊藤大輔、立川祐路、脇坂寿一
・スバルチーム:佐々木孝太、吉田寿博、新井敏弘

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[カートバトルで優勝し、手を振る琢磨]

1人3周の3スティント(日産チームはロニーが2回走行)のリレー形式で争われたカート大会。もちろんエキシビジョンのイベントではあるが、スタートから真剣勝負になって走るドライバーたちに圧倒され、会場内はまさに「サーキットでの決勝レース」という雰囲気と緊張感に包まれるカート大会となった。
レース結果は、見事なチームワークを見せたホンダチームが勝利。特に昨日のカート大会にも参加し、エンジントラブルで散々な結果になってしまった武藤英紀は「嬉しいです!最高です!」と喜びを爆発させていた。

リラックスした表情でカート大会に参加した琢磨。その後プレミアムパドックエリアに顔を出し、ファン一人一人に丁寧に笑顔でサインに応じていた。

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[ファンに対して丁寧にサインをする琢磨]

その後、メインステージにも登場し、グランツーリスモ ドライバー対決に参加するなど、国内のドライバーとも交流を持った琢磨は、モータースポーツジャパン最後のセッションとなった「佐藤琢磨スペシャルイベント」に登場。前半のトークショーでは、今季のインディカーシリーズや東日本大震災の復興支援のために彼主導で立ち上がった「With you Japan」の活動について振り返った。

その直後、デモ走行エリアに、今季のSUPER GT車両であるNo.1ウイダーHSV-010が登場。なんと、サプライズで佐藤琢磨がSUPER GTのマシンに乗ってデモ走行を行う事になった。琢磨とSUPER GTマシンという夢のコラボレーションが実現し、会場のファンも一気にテンションが上がる。

最初は慎重に走行していたが、徐々にペースアップ。最後はドーナツターンも披露するなど、初めて乗るマシンを短時間で自分のものにしていくという、彼の高いドライビング能力も披露してくれた。

初のGTカー走行を終えた琢磨は、「結構難しくてスピンターンも失敗ばかりでしたが(笑)でも、初めて乗りましたが、思ったよりクルマの動きが軽くて、エンジンのレスポンスも良くてコントロールしやすかったです。楽しかったです!」と、初めて乗ったGTマシンの感想を語った。

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そして、最後に来場したファンの方、特に初めてモータースポーツに触れた方に向けて、レースの魅力の魅力について「音とスピードと迫力だと思います。細かいところの見方は色々あると思います。例えばGTカーのようにマシンの技術で争っていくレースもあれば、フォーミュラニッポンやインディのように全員が同じクルマを使って、ドライバー同士の腕で争っていくレースもあり、魅力はたくさんあります。今までヨーロッパやアメリカでレースをしてきて、現地でのトップフォーミュラの人気は不動のもので、皆話し出すと楽しくなって止まらなくなっちゃうんですよね。それだけ没頭できるくらいの魅力があると思います。こういったイベントは、関係者やファンにパワーを与えるものにもなるので、是非続けていって欲しいです。」とコメント。モータースポーツの発展に向けても、出来る限り携わっていきたい気持ちを伝えた。

こうして、2日間に渡る全日程が終了。最後は参加したドライバーが全員集合し、フォトセッションや最後まで残ってくれたファンに向けて、各ドライバーや関係者がメッセージを送った。今年もスーパー・バイザーとしてイベントに携わったKONDO RACING監督の近藤真彦氏は、ファンに対してこのようなメッセージを送ってくれた。
「皆さん本当にありがとうございました。途中雨もパラつきましたが、皆さんの“雨降るな!”というパワーが伝わって、最後まで天気が持ちました。今年は新しい試みとしてヒストリックカー・レプリカカーの展示もあり、そちらも人気があったようでよかったです。来年はもう少しあのエリアを上手く工夫していきたいと思います。そして、走行エリアでも迫力ある走行が観られましたが、それを可能にしてくれたオフィシャルの皆さん、また忙しい中でも明るくファンサービスをしてくれたレーシングドライバーの皆さんに感謝したいです。本当に皆さんありがとうございました!」

日曜日は57,830人が来場し、2日間トータルで103,285人がモータースポーツの魅力に触れていただく事ができ、まさに大盛況に終わった今年のモータースポーツジャパン。

特に、この週末で初めてモータースポーツの魅力に触れて、感動し、興味を持った方。「今度は本物のレースを観てみたい!」と思った方は、サーキットまで足を運んでいただいて、今回より2倍も3倍も迫力のある“生のレース”を体験していただきたい。

そのメッセージが、例年以上に伝わったモータースポーツジャパンとなった。

『記事:吉田 知弘』