RACE1の終了からわずか40分後、WTCC日本ラウンドのRACE2が始まった。RACE1では、1コーナーで多重クラッシュもあり、多くのマシンがボディ等を破損した状態で終えていたため、RACE2前のリペアタイムでは、各チームはマシンの修復に余念がなかった。
グリッド上に戻ってきたWTCCマシンだが、スタート直前になんと雨が降り出す。幸い通り雨で路面上もドライのままフォーメーションラップが始まった。
今回のRACE2では、予選でのQ1タイム10位のドライバーからトップ10のみリバースグリッド。さらにRACE1とは異なるグリッドスタートで23周が争われた。
リバースグリッドによりポールポジションを獲得したのはダリィ・オーヤング(シボレー・クルーズ)だったが、スタートで失敗し後退。さらに1コーナーで他車と接触し、スピン。大きく後退してしまう。
オーヤングに代わってトップに立ったのは1999年のフォーミュラニッポン王者であるトム・コロネル(BMW 320TC)。序盤は、2位以下のシボレー・ワークス勢を引き離す走りを見せたが、2位のイヴァン・ミューラー(シボレー・クルーズ)が徐々に間合いをつめ、1位コロネルからシボレー3台をはさみ、5位のダールグレン(ボルボC30)までが接近戦を展開する、白熱したRACE2となった。
途中、王者ミューラーの猛追で何度か抜かれそうになったコロネルだが、最後までトップを死守。見事、今季初優勝を思い出の地である鈴鹿で勝ち取った。
本人も久しぶりの優勝となったコロネル。パルクフェルメに戻ると、マシンのルーフに飛び乗り、喜びを爆発させた。
2位には最後までコロネル攻略を試みたミューラー。3位にはロバート・ハフ(シボレー・クルーズ)が入った。
期待が集まった日本勢は、谷口行規(シボレー・クルーズ)が14位、スポット参戦の新井敏弘(シボレー・クルーズ)が15位、吉本大樹(サンレッドSRレオン)が17位に終わった。
『記事:吉田 知弘』