[レース1のポールポジションを獲得したアラン・メニュ(撮影:STUDIO BEANS)]
鈴鹿サーキットの東コースを使ってWTCC日本ラウンド“KENWOOD Race of Japan”の公式予選が行われた。
WTCCの予選は、ノックアウト方式でQ1・Q2の2ラウンド制で行われる。まずは、24台全車が出走して20分で争われたQ1。
昨晩から降り続けた雨の影響で、予選になってもコース上が一部ウエットコンディションとなったこともあり、コースアウトが続出。2回の赤旗中断があった。
その中でQ2進出の期待がかかった日本勢だが、最高位は谷口行規(シボレー・クルーズ)の12位。その他は新井敏弘(シボレー・クルーズ)が16位※、吉本大樹(サンレッドSRレオン)が19位、加納政樹(BMW 320TC)が23位となった。
上位10台で争われたQ2は、東コースで1週の距離が短い事もあり、0.001秒を争う大接戦の展開。その中でも、今季は圧倒的な強さを見せつけているシボレー勢が好調さを維持。その中でも現在ランキング3位のアラン・メニュ(シボレー・クルーズ)が53秒443でポールポジションを獲得。2位のイヴァン・ミューラーとの差は、わずか0.049秒だった。
ポールポジション:アラン・メニュ
「ポールポジションを獲得できたことは嬉しい。全体的にオーバーステアが厳しかったが、上手くいってよかった。チャンピオンシップのことは特に意識していないが、今回のレースで出来るだけポイントを稼げるようにしたい。(鈴鹿のコースについての印象は?)先日のF1も観たし、素晴らしいコースだと思う。できればフルコースでれーすしたかったけどね。今週は水曜日から鈴鹿入りして、コース下見をしたけど、思った以上に高低差があってビックリしたよ。(明日の決勝レースについては?)東コースは、全長も短く、コース幅も狭いので、前のマシンがミスをしなければ、追い抜きは難しいのではないかと思う。チャンスがあるとすれば、ターン2の入口だと思う。」
2位:イヴァン・ミューラー
「まずはPPのアランを祝福したい。素晴らしいタイムアタックだったよ。今回は路面状況が難しかったので、マシンセッティングも含め、色々試しながらの一日だったね。」
3位:ロバート・ダールグレン
「鈴鹿は本当に最高のコースだね。明日は追い抜きが難しいレースになると思うし、とにかくミスをしたらチャンスはなくなってしまう。クリーンなレースをして、表彰台を狙いたい」
なお、明日のレース2は、今日の予選Q1の順位のうち、1位~10位をリバースグリッドにした形で組まれる。そのため、レース2のポールポジションは、Q1で10位だったダリィ・オーヤング(シボレー・クルーズ)、Q1で9位だったトム・コロネル(BMW 320TC)が2位となり、レース2はフロントローからスタートする。
『記事:吉田 知弘』
※予選後、新井敏弘は予選中に規定違反があり、予選タイムが抹消された。明日は最後尾からのスタートとなる。