ジェンソン・バトンが鈴鹿初優勝を飾り、セバスチャン・ベッテルの2年連続チャンピオンが決まった2011年のF1日本GPから一夜明けた鈴鹿サーキット。
この日は3連休の最終日ということで、鈴鹿サーキットではアフターイベントという形で「ファンミーティング」が開催。9時30分のゲートオープンから長蛇の列ができていました。
ファンミーティングはF1チケットをお持ちの方であれば無料で入場できるイベント。特にGPエントランスではチケットを提示すると昨日の表彰式で撮影された「ウィナーズカード」が配布され、記念のカードを受け取っていました。
午前10時からはグランドスタンド上でファンミーティングが行われ、昨日の決勝レースで素晴らしい走りを見せた小林可夢偉が登場。昨日のレースを振り返ってくれました。
残念ながら目標としていたポイント獲得はならなかったものの、最後まで粘り強く走ってくれた可夢偉。昨年大活躍したヘアピンで、こちらも昨年の相手だったハイメ・アルグエルスアリを抜いたシーンについて「あの時は、絶対に(昨年の事を思い出して)インをブロックしてくると思ったから、あえて逆を突いたら上手くいった」と、その時の状況をコメント。スタンドからは拍手が沸き起こりました。
この後、メインゲート入ってすぐのウエルカムひろばで「COME!COME!可夢偉キッズミーティング」にも参加。夢を追いかけること、好きなことを真剣にやることについて、集まった子どもたちに熱く語った可夢偉。後半の質問コーナーでは「どうしたら、そんなに運転が上手くなるんですか?」「鈴鹿でKERSを使う場所はどこですか?」と大人顔負けの質問から「子どもの頃の好きな科目は?」という子ども達ならではの質問が飛び交い、可夢偉も一つ一つに丁寧に、笑顔で答えていました。
一方、白熱したレースが展開された国際レーシングコースのメインストレートが一般に開放され、ファンがF1日本GPのグリッドを散策。やはりポールポジションで記念撮影をするファンが多かったですね!
また、コントロールライン脇にはDRSの稼動開始を示すボードも、そのまま設置されており、熱心なファンが撮影をしていました。
ピットガレージに目を移すと、昨晩のうちに撤収作業を追え、コンテナに収納された各チームのマシンと機材が搬出を待っている姿が。今週末には韓国GPが行われるため、例年より早い撤収作業。F1サーカスが旅立っていく姿を、ピットウォールの向こうから感慨深く見つめるファンも多かったです
こうして、F1日本GPの全イベントが終了。この日も鈴鹿を離れるのが名残惜しいファンも多かったですが、「また来年!」を合言葉に、撤収作業が進む鈴鹿サーキットを後にしていきました。
『記事:吉田 知弘』