いよいよF1日本GPまで2週間を切り、ファンも現地観戦に向けて準備を進めている中、鈴鹿前の最後のレースとなる第14戦シンガポールGPが、今夜21時00分から決勝レースを迎える。
早ければ、今夜の決勝レースで2011年のF1ワールドチャンピオンが決まる可能性がある。そのチャンスを握っているのは、2010年の王者ベッテルだ。
ここで気になるのが「ベッテルチャンピオン決定の条件」。現在2位のアロンソ(フェラーリ)に対し116ポイントの差をつけている。このレース終了時点で、2位以下との差が125ポイント以上になればチャンピオン決定となる。では具体的に誰が何位になれば良いのか?下記にまとめてみた。
<<2011ドライバーズランキング>>
1位:1セバスチャン・ベッテル「レッドブル」284ポイント
2位:5フェルナンド・アロンソ「フェラーリ」172ポイント(-112)
3位:2マーク・ウェバー「レッドブル」167ポイント(-117)
4位:4ジェンソン・バトン「マクラーレン」167ポイント(-117)
5位:3ルイス・ハミルトン「マクラーレン」158ポイント(-126)
<<セバスチャン・ベッテルのチャンピオン決定条件>>
■ベッテルが優勝した場合
・アロンソが4位以下
・バトンが3位以下
・ウェバーが3位以下
以上の条件が揃えばチャンピオン決定
■ベッテルが2位の場合
・アロンソが8位以下
・バトンが5位以下
・ウェバーが5位以下
・ハミルトンが3位以下
以上の条件が揃えばチャンピオン決定
■ベッテルが3位の場合
・アロンソが9位以下
・バトンが7位以下
・ウェバーが7位以下
・ハミルトンが4位以下
以上の条件が揃えばチャンピオン決定
■ベッテルが4位以下の場合
無条件で次回の日本GP以降に持ち越し。
このように、今回のチャンピオン決定条件は、少し難しい状況にある。もしチャンピオンが決められなかったとしても、次回の鈴鹿で、より有利な条件を手に入れることが出来るが、逆に何らかのミスやアクシデントでリタイヤ等、獲得ポイントが少なくなってしまうと、ライバルたちにも“終盤戦での大逆転のチャンス”を作ってしまうことにもなりかねない。
このシンガポールでベッテルのV2が決まるか?それとも、久しぶりに鈴鹿でチャンピオン決定となるのか?
注目のシンガポールGP決勝は、今夜21時00分にスタートする。
『記事:吉田 知弘』