SUPER GT第6戦富士は、いよいよ決勝日を迎え、朝から多くのファンが来場し、今シーズンのチャンピオン争いを占う重要なレースを楽しみにしている様子だった。
現地は、朝のフリー走行直前に、雨が降り出し、ウエットコンディションでのフリー走行となり、各チームは雨対策など対応に追われる30分となった。
今日は午後2時から55周(250km)で行われるレース。各クラス見どころ満載のレースとなるが、GT500クラスでは、特にレクサス勢に注目が集まっている。今季は苦しい戦いが続き、いまだ0勝ではあるが、昨日の予選ではNo.39DENSO SARD SC430(石浦宏明/井口卓人)を筆頭にトップ5を独占した。
そのレクサスSC430だが、今回から新しいウイングや空力パーツを導入し、マシン性能向上を図っている。
その中でも、大幅な改良が観られるのがNo.36PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー/中嶋一貴)だ。リアウイングのステイ(支柱)の部分が新型のものになっている。
[左が従来のウイング、右が新型ウイング(スワン型ステイと呼ばれているとのこと)]
この新しいパーツを手に、どんなレースをみせてくれるか、期待したい。
GT300クラスはポールポジションを勝ち取ったNo.4初音ミク グッドスマイルBMW(谷口信輝/番場琢)に注目が集まる。しかし、昨日の記者会見で、谷口・番場両選手が気にしていたのは「11号車の動き」だ。
今回、ランク首位で富士ラウンドに挑むNo.11JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸)は、100kgのウェイトハンデを積んでおり、予選16位に沈んだ。しかし、今季は何度もレース中に上位進出してくるレースを見せており、第3戦マレーシアでも、初音ミク号の初優勝がかかったレースで最大のライバルとなった。
後方から追い上げてくる11号車のフェラーリ458にも注目してもらいたい。
『記事:吉田 知弘』