猛暑の夏が過ぎ、モータースポーツ界は、最も盛り上がりをみせる秋に突入。9月最初の国内レースは、9/3~4日に鈴鹿サーキットで開催されるフォーミュラニッポン第5戦だ。
今回も、観戦塾ではフォーミュラニッポン第5戦鈴鹿ラウンドの様子をレポートしていく予定。まずは、“今回はどんなレースになるのか”見どころをご紹介していこうと思う。
【2011チャンピオン争い:絶好調トムス2人に、2010王者オリベイラが追いつき3つ巴】
今年は全7戦で争われる2011全日本選手権フォーミュラ・ニッポン。第4戦を終了し、ポイントランキングは以下のようになっている。
2011FNドライバーズランキング
1位:No.36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)/28ポイント(2勝)
2位:No.37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)/28ポイント(1勝)
3位:No.1ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)/23ポイント
4位:No.41塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION)/18ポイント
5位:No.2平手晃平(TEAM IMPUL)/13ポイント
6位:No.7大嶋和也(TEAM LeMans)/13ポイント
今季、開幕3連勝と絶好調のトムス勢。第4戦では優勝を逃したものの、2位ロッテラー、3位一貴と2人とも表彰台に上がる大活躍をみせた。もちろん、チャンピオン争いでも大きくリードするトムスの2人。第4戦終了時点で、ロッテラーと一貴が同じ28ポイントで並び、優勝数の差でロッテラーがランク首位で、今回の第5戦鈴鹿を迎える。
同じチームに所属するトップドライバー2人が、「同ポイント」で迎える残り3レース。ドライバー・チームにとっても、また観戦するファンにとっても目が離せないレースになりそうだ。
また、そのトムス勢の独走を許すまいと、2010王者のJP・デ・オリベイラが追い上げている。第4戦もてぎではロッテラーとの死闘を制し、今季初勝利、年間ポイントも23に伸ばし、トムス勢を射程圏内に入れて、今回の鈴鹿に挑む。またチーム・インパルとしても「トムスに追いつくためには“チーム力の向上が必要”」とピット作業の精度を向上させ、オリベイラをサポート。週末は、オリベイラとチーム・インパル勢の追い上げにも注目したい。
【今回もタイヤ交換義務は2回。“チーム力”が求められるレースに】
今年2回目の開催となる鈴鹿でのフォーミュラニッポン。レース周回数も開幕戦同様の43周だが、今回は「レース中に2回のタイヤ交換義務」が発生し、1回義務だった開幕戦とは違う戦い方が求められる事になる。
今年は第3戦富士、第4戦もてぎと2回のタイヤ交換義務が設定されているが、これにたいし各ドライバーたちは「チーム力が勝敗の鍵」と揃ってコメントしている。
単純に、F1のように“どのタイミングでタイヤ交換を行うか?”という戦略も重要だが、ドライバーがどんなに必死に走ってきても、チーム首脳がどんなに優れた作戦を考えても、決勝レース中のタイヤ交換でミスが起きてしまい、タイムロスをしてしまったら、全てが水の泡となってしまう。
特に今年のフォーミュラニッポンは0.001秒単位での接戦となっているため、その分ピット作業の良し悪しがレース結果に大きく影響してい来る。おそらく、各チーム共にレース前に練習を繰り返して、この鈴鹿に挑むはずだ。
今回の鈴鹿ラウンドでは、ドライバー達の走り以外にも「タイヤ交換作業」も目が離せないレースになりそうだ。
【0.001秒でも決着がつかない大激戦の2011FN予選。第5戦PPは誰の手に??】
今年のフォーミュラニッポンは、例年にない大接戦のバトルが展開されている。特にノックアウト方式で行われる予選では、数々のドラマが生まれてきた。
同じ鈴鹿で行われた開幕戦では、No.16山本尚貴(TEAM無限)が初のライバル達を圧倒し初のポールポジション。第3戦富士ではオリベイラとロッテラーが0.001秒単位まで同タイムを記録。先に計測を終えたオリベイラに軍配が上がった。また、第4戦もてぎではQ1でNo.8石浦宏明(TEAM KYGNUS SUNOCO)、Q2でNo.32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が、それぞれ0.008秒差でノックアウトされるという激烈な予選バトルが繰り広げられている。
今回の第5戦鈴鹿でも、間違いなく0.001秒の手に汗握る予選バトルが展開される事は確実。果たして誰が笑い、誰が泣くことになるのか?今週末の鈴鹿ラウンドを現地で観戦予定の方は、是非土曜日の予選からスタンドで各マシンの走りを見守ってほしい。
【F1日本GP・ポッカGTの観戦券をお持ちの方は、FN第5戦の観戦券が2000円に!】
今回も、ピットウォークやステージイベントなど、催し物が盛りだくさんの第5戦鈴鹿ラウンド。観戦チケット等の情報は以下の通り。
■観戦券(前売り)/2日間有効
大人:3900円 中・高校生:1600円
※前売り観戦券(大人のみ)を購入すると、ゆうえんちモートピアパスポート1日付!
■観戦券(当日)
大人:9月3日(予選日):1600円(ゆうえんち入園料)/9月4日(決勝日):4200円
※特別優待特典
2011F1日本GPor2011ポッカGTの観戦券をお持ちの方は、観戦券が2000円に!
(事前にWEB登録が必要になります)
詳細はこちら
http://www.suzukacircuit.jp/f-nippon_s/special/index.html
パドックパス:6000円(観戦券が別途必要)
※ホスピタリティテラスも入場可(ピットビル3階にも行ける)
◆ピットウォーク◆
毎回、大人気のピットウォークは、今回も2日間開催!さらに予選日の夕方には、お子様と、そのファミリー向けのキッズピットウォークも開催されます。
憧れのドライバーにサインをもらえたり、一緒に写真撮影ができるチャンス!
・ピットウォーク券:大人(中学生以上)※小学生以下は無料
9/3(土):2000円(12:25~13:10)
9/4(日):2000円(11:25~12:15)
・キッズピットウォーク
対象:小学生以下のお子様と、そのご家族
入場無料
時間 9/3(土)16:45~17:15
◆レース後はメインストレート開放◆
白熱した決勝レース終了後、メインストレート前が開放され、表彰式を“より近い場所”から見ることができ、その空間に“参加する”ことができます。
レースが終わったからと言って、すぐに帰らずに、白熱したバトルの余韻に浸ってみるのも良いかもしれませんね!
時間:決勝レース終了後
◆サーキットカートINフォーミュラ・ニッポン◆
レース期間中は営業されないサーキットカートですが、今回は特別営業!Fポン、GT、そしてF1が開催される鈴鹿サーキットを是非走ってみてください!
日時
9/3(土)12:40~13:10※限定120台
9/4(日)11:40~12:10※限定120台
料金:1200円/1台
販売場所:サーキット・ピットウォーク販売所
その他、イベント情報詳細
http://www.suzukacircuit.jp/f-nippon_s/event/index.html
『記事:吉田 知弘』