今シーズン、毎レースで激戦が繰り広げられている2011全日本選手権フォーミュラ・ニッポン。その第4戦もてぎラウンドが、8月6日にツインリンクもてぎ(栃木県)開幕した。
今回は全日本ロードレース選手権第4戦J-GP2クラスとの同時開催となり、「もてぎ2&4レース」として開催。首都圏からも比較的近いツインリンクもてぎで、夏休み期間中の開催、また2輪との併催れーすのため、4輪・2輪問わず、多くのファンが来場する事が予想される。
また、このツインリンクもてぎは3月11日に発生した東日本大震災で大きなダメージを受けたサーキットで、9月に行われるインディ・ジャパンで使用予定だったオーバルコースは、現在も修復の目処が立っていない(インディ・ジャパンはロードコースで開催することが、すでに発表されている)。震災の影響を大きく受けた地域での開催ということもあり、国内最高峰のレースの迫力・熱戦・感動で、地域の人々、そして被災者を勇気づける大会になればと思う。
毎回、レースによって規定のタイヤ交換回数や、レース内の細かなルールが異なるフォーミュラニッポン。今回は250kmというレース距離の中で2回のタイヤ交換が義務付けられている。
そのため、決勝レースでは3セットのタイヤが必要になり、また2回のタイヤ交換をいつ行うのか?など、レース戦略やタイヤマネジメントも重要になる1戦。
いつも以上に「チーム力が問われるレース」となりそうだ。
またチーム・ドライバー面も見どころ満載。今季全勝しているチーム・トムス。今回のもてぎでも優勝候補の筆頭になることが間違いないが、2010王者のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(チーム・インパル)を中心に、トムスの牙城を崩そうとチャンスをうかがっている。
特に今回、地元栃木でのレースを迎える山本尚貴(TEAM無限)、塚越広大(ダンデライアン)の2人も、今シーズン好調なだけに優勝争いに加わってくる可能性も十分ある。
そして、ドライバー面で大きな変更があったのが、REAL RACING。今までの小林崇志に加えて、昨年まで米インディカーシリーズで活躍し、今年はSUPER GT(ARTA HSV-010)に参戦する武藤英紀がスポット参戦。インディで磨き上げた実力が、国内最高峰のフォーミュラ・ニッポンでどういった形で発揮されるのか?非常に楽しみなところだ。
予選日となる8月6日のフォーミュラ・ニッポンスケジュールは以下の通りとなる。
9:40~10:40/フリー走行
13:50~14:44/公式予選(ノックアウト方式)
『記事:吉田 知弘』