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赤旗に霧雨!大波乱となったSUPER GT菅生予選

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[驚異的な速さでPPを獲得したNo.46SRoad MOLA GT-R(撮影:SHIGE)]

黒い雲がサーキット上空を包み込んだ中で始まったSUPER GTの予選。午前中はウエットコンディションだったが、そこから一時は日差しも差し込んだスポーツランドSUGO。予選開始時にはドライになり、さらに走るたびにコースコンディションが変わる難しい予選となった。

まずは両クラスの混走セッションが行われ、その後GT300、GT500と10分ずつの占有走行時間が行われ、スーパーラップへ進出する上位10台を目指した予選バトルが始まった。

しかし、GT300の占有走行、残り1分を切ったところで69号車のサンダーアジアMT900Mがコース上にオイルを撒き散らしストップ。マシン回収とコース上のオイル処理のために、約40分間にわたりセッションが中断となった。

その後、GT500の占有走行から再開され、激しいタイムアタック合戦が繰り広げられ、GT500ではNo.1ウイダーHSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル)、No.23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)。GT300ではNo.27イカ娘フェラーリ(山岸大/山内英輝)、No.66triple a Vantage GT2(吉本大樹/星野一樹)がスーパーラップ進出を逃した。

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[GT300で今季初PPのNo.43ARTAガライヤ(撮影:SHIGE)]

続いて、14時30分から行われたスーパーラップ。
GT300では、出走する順によってコース上の雨量が変わり、3番手出走のNo.25ZENTポルシェがコースアウトしてしまうなど、難しいセッションとなった。この中で、一番雨が降っていない状態でタイムアタックができたNo.43ARTAガライヤ(新田守男/松浦孝亮)が今季初のポールポジションを獲得した。

直後に行われたGT500のスーパーラップも雨量が増した難しいコンディションで行われた。まず圧巻だったのは2番目に登場したNo.39DENSO SARD SC430(石浦宏明/井口卓人)が他より1.5秒以上速い1分28秒601を記録。タイムアタッカーだった石浦はレースウィーク直前の27日に第一子が誕生し、いつもに増して気合が入ったアタックとなった。

雨の量がさわに増した事もあり、この後のマシンはサードSC430のタイムを上回れない。

しかし、最終アタッカーとなり、唯一サードSC430と同じミシュランタイヤを履くNo.46SRoad MOLA GT-R(柳田真孝/ロニ-・クインタレッリ)が1分26秒355という驚異的なタイムを記録し、ポールポジションを獲得。

今季からGT500にステップアップし、前回マレーシアでは2位表彰台を獲得したSRoad MOLA GT-R。明日はGT500での初優勝を目指し、そこに一番近いポジションからスタートする事になる。

『記事:吉田 知弘』