10月2日。東京のお台場で「モータースポーツジャパン2010“フェスティバルinお台場”」が開幕した。
2006年の初開催から今回で5回目となるモータースポーツジャパン。今年は従来のモータースポーツエリアに加え、国内外の注目一般車の試乗コースや子供向けの交通安全体験エリアも設けられた。
モータースポーツエリアには、2010年のスーパーGTマシン、フォーミュラニッポンのマシン、ラリーカーや昔のル・マンカー、さらに7月のすず8耐で優勝した「MuSASHi RT HARC-PRO.」のバイクも、レース使用後という形でそのまま展示されている。
各メーカーのブースでは色々なファンイベントが行われ、選手のトークショーやサイン会、さらに本物のマシンを使ってのタイヤ交換体験イベントも行われ、どのブースも終日大賑わいとなった。
また、開幕まで1週間を切ったF1日本GPに合わせて日本で先行公開される故アイルトン・セナ生誕50周年記念のドキュメンタリー映画「アイルトン・セナ~音速の彼方へ~」の連動企画として「アイルトン・セナメモリアルブース」を設置。彼が初めてチャンピオンを獲得した『マクラーレン・ホンダMP4-4(#12)』が展示されている。
20年以上も前のF1マシンということで、当時を知らないファンは興味深げにマシンの構造を眺めたり、このマシンで鈴鹿を走っていたセナの話を懐かしそうに話しているファンもいたのが印象的だった。
このモータースポーツジャパン最大の魅力は、「本物マシンが目の前でデモ走行をしてくれるところ」だ。今年も、午前と午後に1回ずつ、GT、Fニッポン、F3、ラリー、など様々なカテゴリーのマシンがデモ走行を披露。
特にフォーミュラニッポンの走行はナカジマレーシングの小暮卓史が担当。走行+ピット作業のデモンストレーションも披露。狭い走行エリアを壁ギリギリまで攻めて走る小暮に、「ちょっと(マシンを壊さないか)心配になってきた・・・」と中嶋監督がステージ上で冷や汗をかく一幕も。
その後のGTマシンによるデモ走行は#1脇坂寿一、#8の井出有治、#23本山哲が登場。通常は1台ずつ走るデモ走行だが、「それでは迫力がない!」と本山が昨年からメーカー枠を超えた同時走行を発案。今年は3台同時走行が実現した。本番レースに似た緊張感、迫力で走行エリア全体が包まれ、観覧していたファンの中には、初めてGTを観る人もいれば、たまたま今日お台場に遊びに来たついでに立ち寄ったイベント会場で、生のGTマシン(しかもレースのような複数台での走行)の迫力を体験し「すごい!」と感嘆の声をあげる観客も多くいた。
こうして、モータースポーツ一色に包まれたお台場のイベント初日が終了。
明日の3日には、日本GPを1週間後に控える小林可夢偉(ザウバー)と山本左近(HRT)が来場し、トークショーなどを行う予定である。