今シーズン、ザウバーチームからフル参戦している小林可夢偉が、来季も同じザウバーチームでF1を戦うことが、チーム側から正式に発表されました。
今週末、イタリアGPを控えている可夢偉。レース後の9月13日には24歳の誕生日も迎える「世界が認めたサムライ」にとっては、最高の誕生日プレゼントになったかもしれませんね!
今回の契約延長に関してチーム代表のペーター・ザウバー氏は
「可夢偉との契約延長については、何のとまどいもなかった。F1フル参戦1年目となった彼だが、この1年で素晴らしい速さと闘争心を見せてくれた。それにエンジニアと協力して、マシンの理解を深めていってくれた。今シーズンの経験は、間違いなく来季の彼の飛躍、につながっていってくれると信じている」
と、今シーズンの可夢偉の戦績を高く評価し、来シーズンにも大きな期待を寄せていることを明らかにしました。
また正式にザウバー残留が決まったことについて可夢偉は
「今シーズンは、厳しいコンディションの中でのスタートが強いられましたが、皆で一丸となって、チーム状態を良くしてこれました。ザウバーチームは本当に“アットホーム”な雰囲気のチームですし、このチームで2011年も戦えることが決まり、とても嬉しく思っています。しかし、まずは(目先の)今季残り6レースで100%の力を発揮できるように頑張りたいと思います。」
苦楽を共にした仲間達と、来季も一緒に戦えることになった喜びをかみしめながらも、残り6レースとなった2010シーズンで、さらなる好結果を出せるように気合を入れなしているようなコメントが発表されました。
その残り6レースの中には、10月8~10日に鈴鹿サーキットで開催されるF1日本GPが待っています。ファンの皆さんが懸念していた「来季のシート争い」は、ザウバー残留という形で決着がつきました。
そういった部分でのプレッシャーがなくなった中で、母国GPを迎えられる可夢偉。世界屈指の難コース「鈴鹿サーキット」は、ザウバーのマシンと相性が良いと言われています。
もしかすると、土曜日の予選ではQ3に進出し、日曜日の決勝では上位入賞の可能性も、非常に高いです。
10月の日本GPは、世界を相手に互角で戦い続けている「小林可夢偉」が鈴鹿で100%以上のパワー出せるように、鈴鹿サーキットへ応援に行きましょう!
【記事:吉田 知弘(ビギナー観戦塾)】