■2009年も開幕し、オーストラリア、マレーシアの2戦を振り返って
今年は冬のシーズンオフのテストも例年に比べて多くない中、僕たちのチームとしては、いい準備をして開幕を迎えることが出来たと思います。特に開幕では思った以上に周りのチームに比べて競争力があったので非常にいい状態でレースを迎えることが出来ました。
レース自体はオーストラリアではスタート直後の位置も良くいいところを走っていながらちょっとしたミスをしてしまい残念なレースになってしまいました。マレーシアでは途中で雨も降ってきてしまいレース中断のまま終了となり消化不良のレースになってしまいました。
2戦戦って流れが良くないレースが続いてしまっているが、その中でもポジティブに捉えられる部分もあったし、そう考えると今後いいシーズンになると考えています。
■今年のマシンの状態や自身2年目を迎える事について
チームのポジションという部分では現在ブラウンGPが頭ひとつ抜きん出ていますが、自分たちのチームもその後ろを争う一角にはいると思います。自分自身も2年目となり、去年と大きく違う点は初めからいいタイムを出して走ることができている。まだまだ課題はありますが、今自分が持っている力は出し切る事が出来ている。
■新しく生まれ変わった鈴鹿サーキットの印象は
ピット、パドック、グランドスタンドなどどれをとっても今までとガラッと変わっていて、ほかの新しいサーキットと比べてもまったく遜色のない施設になっているし、今年F1日本GPを開催するにあたって誰にでも誇れるサーキットに生まれ変わったと思います。
僕自身まだ新しい鈴鹿を走っていないので速く走ってみたいですね。
■中嶋選手にとっては初となる鈴鹿でのF1グランプリを走る豊富は
鈴鹿でのF1を僕自身子供の頃からずっと見てきたレースだしその独特の雰囲気を知っているので、自分自身がレースできるのをとても楽しみにしています。
僕自身が鈴鹿で走るのも4年ぶりとなるのでまずはサーキットを思い出すところからはじめないといけないと思うけど、まずは鈴鹿GPを迎えるまでにしっかりといいシーズンを送っていくことが重要だと思います。
■数多く見てきた鈴鹿GPで、父である中嶋悟氏が大スターだった87年当時の思い出は
87年当時の記憶は残念ながらないんですが、90年代のレースは殆ど実際に見てきたレースだし、やっぱり鈴鹿独特のGPの雰囲気があると思うので、それを考えると僕自身が走るのを今からすごくわくわくしています。
■鈴鹿サーキットで一番楽しみにしているコーナーは
ひとつだけあげるのは非常に難しいんですが、1コーナーの全開での飛び込みから2コーナーに向けてのブレーキングしていく感覚は他のどのサーキットにもない鈴鹿ならでわだと思います。それを世界最高峰のF1マシンで体験できるのは非常に楽しみです。
■KERS搭載車への対策など
とくにこれといって出来る事は何もないんですが、KERSを積んでいるのとそうでない車とで得意不得意なサーキットもあると思います。特に次戦の中国やバーレーンなどはKERS搭載している車は有利になってくると思うけど、KERSを搭載していない僕たちのチームとしては、予選で前に行く事が重要だと思う。
■次戦中国GPに向けて
去年は厳しいレースになってしまったけど、今年2戦戦って車の総体的なポテンシャルは非常によくて、安定しているので、中国に行っても同じような位置で戦えると思いますし、自分自身満足いく結果を出したいと思います。