[中村写真事務所]
12日から3日間で行われたJAFGP富士スプリントカップ。その最終レースで、ファンが一番期待したレース「スーパーGT(GT500)第2レース」が行われた。
事前に登録され、各チームのドライバーが第1レース、第2レースと分かれて戦う特別戦ルール。今回のGT500には、脇坂寿一、伊藤大輔、松田次生、小暮卓史、本山哲、道上龍、立川祐路、伊沢拓也など、国内のトップドライバー達による22周“ガチンコ勝負”が繰り広げられた。
グリッドは、1位松田、2位伊藤、3位大嶋、4位伊沢、5位立川の順でスタートしたGT500レース。1位松田のダッシュが効かず、2位の伊藤が1位を奪う。後方では伊沢と立川が接触し、1コーナーが一時混乱状態に。昨日の優勝チームである38号車立川、レース開始早々に勝利権をなくしてしまう。
また、今回は国内モータースポーツを代表するドライバー達が揃ってのスプリントレースという事で、コース各所で熱いバトルが展開、本山哲のGT-Rvs脇坂寿一のSC430によるバトルも見られた。
9周目、2位松田を3位小暮が追い抜き2位に浮上、一気に1位伊藤に迫っていく。
そう、最終戦もてぎで実現しなかった「ENEOS SC430対ウイダーHSV-010による“ガチンコ勝負”」が実現していく。
しかし、GT500でレースをしているのは、彼ら2人だけではない。貪欲に勝利を狙う若者が挑戦状を突きつけてきた。
レース終盤、タイヤを温存しつつ順位を上げてきた大嶋が上位に進出。18周目に小暮を抜き、1周1秒のペースで1位伊藤に迫った。
そして最終ラップで真後ろについた大嶋。しかし横に並ぶ機会がなく22周のチェッカーを迎えることになり、スタートで1位に立った伊藤がそのまま第2レースを優勝した。
シリーズ戦では最終戦で、しっかり戦えずに敗戦を余儀なくされたENEOS SC430だった、今回の伊藤の勝利で一気にポイントを稼ぎ、GT500部門「JAFグランプリ」を獲得した。
スーパーGT(GT500クラス):決勝第2レース
レース結果
1位:No.6伊藤大輔「ENEOS SC430」
2位:No.35大嶋和也「MJ KRAFT SC430」
3位:No.18小暮卓史「ウイダーHSV-010」
『記事:吉田 知弘(ビギナー観戦塾)』