フォーミュラニッポンとスーパーGTが同日開催となるJAFGP富士スプリントカップ。
いよいよメインレースの一つ「フォーミュラニッポン」の決勝第1レースが始まった。
今回の第1レースは、金曜日に行われた予選で、各ドライバーが指定地点で記録した「最高速度」順でグリッドが決められた。そのため、ポールポジションは、314.502km/hを記録したケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)。2位にアンドレ・ロッテラー、3位に大嶋和也のPETRONAS TEAM TOM’S勢が並んだ。
午後になり、日も照ってきた富士スピードウェイ。気温16℃、路面温度20℃のドライコンディションで、22周のスプリントレースがスタートした。
1コーナーで1位を奪ったのは、ロケットスタートを決めたロッテラー。同僚の大嶋も2周目に2位に浮上し、早くもトムス1-2体制が出来上がる。
今回の特別戦は、22周の中で5回使用できるというオーバーテイクシステムをどう活用するかに注目が集まった。第1レースのPP獲得者コッツォリーノは、最初から「スピード重視」のセッティングで、OTS(オーバーテイクシステム)を積極的に使う。それが引き金となり、中位グループでの大バトルが始まる。グランドスタンドに詰め掛けた多くのファンは、目の前で繰り広げられる音速バトルに釘付けとなっていた。
レースは、スタートで1位に立ったロッテラーの、まさに「横綱相撲」。2位大嶋と比較しても1分26秒6~9のタイムを安定して記録し、2位大嶋との「実力差」を見せ付けた。
結局5回チャンスのあったOTSを1回も使うことなく、2位大嶋以下を10秒近く引き離し、決勝第1レースを優勝しました。
フォーミュラニッポン:決勝第1レース
レース結果
1位:アンドレ・ロッテラー「PETRONAS TEAM TOM’S」(22Laps)
2位:大嶋和也「PETRONAS TEAM TOM’S」(+9.591)
3位:塚越広大「HFDP RACING」(+13.631)
4位:井出有治「MOTUL TEAM 無限」(+14.407)
5位:J-P・オリベイラ「Mobil1 TEAM IMPUL」(+17.374)
6位:小暮卓史「NAKAJIMA RACING」(+19.427)
『記事:吉田 知弘(ビギナー観戦塾)』