12日から開幕したJAFGP。その最初の決勝レースとして「レジェンドカップ決勝レース1」が8周で行われ、12位スタートの影山正彦が優勝を飾った。
11月に入り、肌寒さが一層厳しくなっている静岡県の富士スピードウェイ。しかし、そんな寒さを気にせず、多くのファンが朝からサーキットに詰めかけている。
スタンディングスタートでスタートした往年のドライバーたち。中には現役を引退して時間も経つドライバーも多く、スタートダッシュが効いたドライバーと、そうでないドライバーが入り乱れ、1コーナーから大波乱の展開。
2位スタートの長谷見昌弘も、混乱の中でマシンを破損してしまい、大きく後退する。
レースは、4位スタートの関谷正徳がレースをリードしていく。
もちろん、賞金のかかったレースではあるものの種別としては「エキシビジョンレース」。毎周ホームストレートに帰ってくると、土屋圭一や舘信秀など、スタンドのファンに手を振りながら駆け抜けていくドライバーも多かった。
また、決勝も朝9時25分から行われており、マシンもマツダ・ロードスターのレース車両を使っているという事で、コース各所でスピンするマシンが続出。元F1ドライバーの鈴木亜久里は高速コーナー100Rで1回転スピンをするシーンも見られた。
関谷が圧倒的にリードし、「レース1は関谷か?」と思われた最終ラップで、大逆転ドラマが待っていた。
予選12位から少しずつ順位を上げてきた影山正彦が、最終ラップのメインストレートで追いつき、1コーナーから関谷や攻略にかかる。関谷も、必死に1位を守るが、ダンロップシケインで影山に逆転を許してしまう。
そのまま影山が1位で最終コーナーからインストレートへ。チェッカーフラッグを持っているのは彼の師匠でもある星野一義だ。
星野のチェッカーを受け、見事に影山正彦が、諸先輩ドライバーを抑えて、優勝を飾った。
レジェンドカップ:決勝レース1
8周:レース結果
1位:No.16 影山正彦
2位:No.37 関谷正徳
3位:No.6 黒澤琢弥
『記事:吉田 知弘(ビギナー観戦塾)』
【写真:中村写真事務所】