優勝:L.デュバル(NAKAJIMA RACING)
「今日のレースは少し難しくハードなレース。まず自分のスタートの悪さにがっかりした。ここで良いスタートをして良い結果を出したかったのに2位になってしまうし、後ろからベン(ブノワ)がきて(チャンピオンシップ)ポイントのことが脳裏を横切った。5、6ラップくらいまでは調子が良かったが、オーバーステアがきつくてクルマをキープするのが大変だった。小暮の方が速かったし、2位でも9ポイントを獲得できるので安心していたところがあった。ピットストップでタイヤのプレッシャーを変えたら調子が上がって、小暮にトラブルが発生しスロー走行になったのでオーバーテイクした。そこからは100%の状態でプッシュしながらあまり無理をせず、最後まで頑張ればこのままいけると自信があった。これから更にチャンピオンシップは難しくなるので、気を抜かずにクルマをレベルアップしていかないといけない。
今回のレースに勝てて嬉しいが、チームメイトの小暮が優勝するだろうと思っていたし、それに納得も応援もしていたのでトラブルに見舞われ残念。僕は2位でも良かった。でもこれがレース」
2位:小暮 卓史(NAKAJIMA RACING)
「フリーで走れなかったのでスタートで緊張していたが、ロイックがミスをして前に出られた。前半セッションはオーバーステアが本当につらく、ハンドルが切れない状態で走っていた。なるべくリアを使わずに走って、後半持たせようとしたのがうまくいって、マージンを築くことができた。タイヤを替えた後はマシンバランスが良くなって、1分45秒台とフルで走っていて、そこそこのペースで行けばこのままトップを守れるかと思った矢先、ギアが4速に固定してしまって『俺のレースもこれで終わったな』と思った。でもチームからも最後まで諦めるなと言われたし、いろいろラインを変えて考えながら走っていたら、神様が助けてくれたのか急に復活した。ロイックに離されているのは分かっていたけれど、プッシュすれば追い付くかなと思って攻めて走ったが、残り2周でまた固定してしまった。残り周回が少なくてよかった。チームが良いクルマを用意してくれたので(「良いクルマじゃないんだよ」と隣の中嶋監督から声がかかる)、これは予期せぬできごというか、誰がどう完璧にやっても起こってしまうもの。1位を狙えるクルマだったので1位じゃなくて悔しいが、次にまた頑張る」
3位:B.トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)
「スタートがとても良かったから3位が決まってしまった。なんとファーストコーナーで3位になってしまったので、これをキープするしかないと思った。前の2台には全然追い付かないし、彼らがオーバーステアじゃなかったらどれだけ速いんだと、今思うよ。想像してみて? 仕方ないので彼らのことは諦めて、僕がトップを走ってるというつもりで後ろとのギャップを開けながら走るのが今回の目標。途中、数台にペナルティが出たのを利用して自分のポジションをキープすることを考えた。タイヤのファーストセット、特にリアタイヤのプレッシャーが高くあまり良くなかった。ピットストップの時に下げてもらって、安定して走ることができた。小暮がギアのトラブルが出てチャンスだとも思ったんだけどね。NAKAJIMA RACINGに追い付くセッティングを今回なんとなく見つけた気がする。あまり試すチャンスがないので少しずつ、ひとつずつ試しながらクルマをセットアップしていけば近づけると思う」
中嶋 悟監督(NAKAJIMA RACING)
「やっと1、2フィニッシュができた。これまでなんとなくそれができそうな気配はあったが、なかなかうまくいかなかった。でも今日も完璧ではなかった。ロイックも終わった後無線で喋った後に『小暮に悪いな』と言っていたので良いやつだと。本当に(ギアが)復活というか復旧してくれて良かった。なんとか3位には収まって欲しいと思っていた。今日は小暮の素晴らしいスタートと素晴らしいレースになるのかと思っていたが、素直に終わらないのがレースだと改めて感じた」