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体験型本格フォーミュラカー「ライトフォーミュラ」

『7月18日に富士スピードウェイで体験走行会を実施!』
富士スピードウェイでフォーミュラ・ニッポンが開催された7月18日(日)は、同会場でトヨタを感じて体験できるイベント「わくわくトヨタ」が同日開催されたが、その中で体験型の本格フォーミュラカー「ライトフォーミュラ」の体験走行会が行われた。

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[左:イベントでは長蛇の列が出来た 右:マシンの説明後いよいよコースへ]

このライトフォーミュラはユーザーの負担するランニングコストの低減、および運搬などの利便性の向上を目的に、世界最小の本格的なフォーミュラカーとして設計されたもので、小さいながらもモータースポーツ専用マシンとしての強度を十分に有しており、高い安全性を実現させている。

現在、東日本のサーキットなどを中心に「のりもの塾」や体験走行会を実施。今回富士スピードウェイでは、ドリフトコースで157名がこのマシンのステアリングを握った。

『小さいながらも走りは本格フォーミュラカー』
筆者は今回、このマシンの走行を体験することが出来たので、その様子をお届けしよう。

フォーミュラカーならではの狭いコックピットに収まると、まず6点式のシートベルトを装着。シフトチェンジはHパターンの5速。シフトノブは左側に付いており、日本車を運転している人には操作しやすい構造になっている。ペダルはもちろん3ペダル。シーケンシャルシフトと違い、シフトチェンジ時はしっかりとクラッチを踏んで操作することになる。

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[コックピットは、まさに本格フォーミュラカー]

走行準備が出来、電気系統スイッチをONにしてエンジンスタートボタンを押してエンジン始動。クラッチを踏みこんでギアをローに入れ、ややアクセルを踏み込んでクラッチミート。半クラッチのストロークも適度に確保されているので、エンストすることなくスムーズにスタートできる。マニュアルシフトの車を運転した事がある人なら、戸惑うことなく車を走り出させる事が出来るだろう。この手軽さは体験型マシンの大きな特徴だ。

ところが一旦コースインするとライトフォーミュラはモータースポーツ専用マシンの特徴を表してくる。まずは加速。軽四の660ccノーマルエンジンながらも、不要なものはなにも付いてない軽量マシンは一気に加速。そしてコーナーに入ると13インチ165mm幅65扁平のタイヤは想像できないグリップを発揮する。これは高度に設計されたサスペンションのおかげだ。しかし、このマシンは、少し限界を超えるとリアが流れ出す。普通はこれでスピンに陥り「ジ・エンド」なのだが、ライトフォーミュラはその挙動が体中の体内センサーに即座に信号を送ってくれる。マシンの動きがタイムロスなく体に伝わってくるのだ。そしてステアリング操作、アクセル操作も即座に反応してくれるので、リアが少々流れてもスピンに陥ることは少ない 。いや、それ以上にマシンの安定性が高いので、大きくスライドせずにタイヤはすぐにグリップを戻してくれる。筆者はこれまでレーシングカーの運転を幾度か経験した事があるが、入門クラスのマシンでこれだけの安定性を実現できているのは経験した事がなかった。走行を初めてすぐに「このマシンの可能性は無限に広がりそうだ!」と大きな希望を実感した。

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マシンを開発したレーシングガレージENOMOTOの榎本信次さんに話を伺ったところ、「もちろん速さの追及も行っていますが、操作のしやすさも重要な要素として開発を進めました。サスペンションの構造は特に考えて作ってあります」とのこと。初心者がモータースポーツを経験する上で何が必要なのかを、十分に考慮して作られた「ライトフォーミュラ」。榎本さんの言葉通り、とても操作しやすく、しかも速さを実感できるマシンだという事を、筆者は肌で感じた走行体験だった。


『観戦派も参戦派も、ライトフォーミュラは最適なマシンだ!』
野球やサッカーも一度でもプレーを体験すると、そのスポーツの観戦の楽しさが大きく進化する。選手たちが何をしているのか、手に取るように分かるからだ。モータースポーツの場合はお金がかかる事もあり、なかなかその「体験」をする事が出来ない。手軽に体験できるのはレンタルカートぐらいだろう。レンタルカートもモータースポーツ体験の上ではとても楽しく、多くの経験が出来るものだが、3ペダルとシフトチェンジを体験することはできない。しかしライトフォーミュラはフォーミュラカーの操作、そのすべてを体験できるのだ。「こんな操作をしながらバトルをしているなんて!」「あの場面ではどんなシフト操作をしたんだ?」そんな事を考えながらのモータースポーツ観戦は、これまで以上の魅力を感じさせてくれるだろう。我々が想像できない次元で戦っているドライバー達、その「想像できない」事が「想像を超える操作をしている事が想像できる」に変わる。ライトフォーミュラを体験すれば、モータースポーツ観戦の魅力も大きく変化する事だろう。

そしてこのライトフォーミュラは、今後モータースポーツへの参戦を計画している人にもお勧めのマシンだ。榎本さん曰く「速く走れるようになるまで、何10回もの走行を必要とするマシンではありません。誰でもすぐに速く走れるようになります」。つまりライトフォーミュラは簡単にタイムが出せる構造になっているのだ。もちろんコンマ1秒、100分の1秒の戦いの中では速さに差が出るだろう。しかし本格的にレースをしようと思う人が「1周10秒も遅くてまともに走れない・・・」なんて事は、このライトフォーミュラではほとんどあり得ないと言われている。初心者でも高いレベルでの走行経験ができれば、身に付くものも多くなる。速く走らせることが難しいミドルフォーミュラで低いレベルの走行経験を積むより、ライトフォーミュラで高い次元での走行経験を積んだ方が、同じ走行時間でも得るものは数倍多くなる。今後レースデビューを考えている人にも、ライトフォーミュラは最適なマシンだと言えるだろう。

『「のりもの塾」「体験走行会」のスケジュールをチェック!』
ライトフォーミュラは年間10回近くの「のりもの塾」や「体験走行会」を開いている。次回は富士スピードウェイP7特設会場を舞台に「のりもの塾」が開催されます。今後のスケジュールの詳細は、レーシングガレージENOMOTOホームページ(http://racinggarage-enomoto.com/)をチェックしよう。

※7月18日の体験走行会で、筆者のドライブによりマシンを破損してしまい、関係各位に多大なるご迷惑をおかけしたことを心からお詫びいたします。今後このような事がないよう、最新の注意を払って取材活動を行う事を誓います。

フリーモータースポーツライター:マイケル藤木(藤木充啓)

FUJI GT 400km RACE 決勝日 現地は盛り上がっています!

おはようございます!!今シーズン初の富士でのビッグレースです。
昨日に引き続き今日も五月晴れ!!
本当に気持ちのいい朝を迎えました。
富士山もご覧のとおり。アッパレでございます。

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ヘアピンでは、このようにノンビリ観戦の方が多くいます。気持よさそうです。肝心のレース中にお昼寝しないようにね!

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場所を変えてメインスタンド裏のイベント広場。
目についたのはレクサスブースにある優勝祈願の絵馬。
好きな色に塗って、応援メッセージを記入すれば完成です!
レクサスファンの願いは叶うかな??

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ダンロップブースではドライバーの等身大ポップと記念撮影!
トヨタ、ホンダドライバーと一緒に写真を撮れるのは珍しいことですよ~。

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トヨタのファン感謝イベント、トヨタモータースポーツフェスティバル開催。一貴、可夢偉が来期について語る。

毎年恒例のトヨタのファン感謝イベント、トヨタモータースポーツフェスティバル(TMSF)が22日(日)に富士スピードウェイで開催され、2万8千人が参加する中、日頃から応援してくれているファンと一緒に楽しめるイベントが多数開催された。また、今年限りでF1から撤退を表明したトヨタF1チームのファイナルランが行わた。

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イベント終了後には、小林可夢偉選手、中嶋一貴選手、高橋敬三氏(トヨタモータースポーツ部部長)、今井智巳氏(トヨタモータースポーツ推進室室長)が参加しての記者会見が行われ、トヨタ撤退や来シーズンに向けての現在の状況について語った。

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左から高橋敬三氏(トヨタモータースポーツ部部長)、中嶋一貴選手、小林可夢偉選手、今井智巳氏(トヨタモータースポーツ推進室室長)

Q.トヨタの撤退を聞いたのはいつ? そのときの感想と来年に向けては。

A.可夢偉 :「朝起きてリリースが出てても驚かないでね」と言われた時は確実にそう言い切った訳じゃなかったので、実際確実に知ったのは朝起きてマネージャーから電話が掛かってきた時。その時に正式に聞きました。あまりにもショックで、「何て言えばいいのか分からないですけど大丈夫です」と言いました。よく分からなかったですね、その時は。よく考えたら全然良くないよなと思いながらも、そう言ったのを覚えてます。それ以外はよく覚えてないですね。来年の状況ですか? このところはもちろん他チームと交渉はしてるんですけども、正直なところ僕はちょっと今休みをもらってて、チームが決まらないと僕自身は動けないので交渉はマネージャーに任せてます。12月にまたヨーロッパに戻るので、その時から本格的に来年のことを決めようかなと思ってるんですけども、どうなんですかね。僕が今何かしたってうまくいくとも思えないので、僕は2年もしっかり働いたので休憩をしようと思ってます。だから、来年の状況は僕は分からないです。

A.一貴 :撤退をすると聞いたのは、日本時間の4日朝、向こう(ヨーロッパ)でいうと3日午後だったと思います。状況的には可夢偉くんと同じような状況で、僕自身はトヨタのF1チームで走ってきた訳ではないんですけども、TDP(トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム)というプログラムを通してずっと支援をしてきていただいていたので、この先どうなるのかなというのが正直な気持ちでしたね。なので非常に残念なニュースではありましたけれど、僕自身は来年に向けてどういう状況であれウィリアムズ以外のチームを探していかなければならなかったので、大きく関係することでは無いのかなと思いました。一ドライバー、一ファンとしては残念でしたね。来年に向けてですけど、今のところこれも可夢偉くんと一緒で交渉をしている段階で、みんなに発表することはないんですけれども、F1のチームがいくつか増えたりする中で、状況がまだ確定していないことが多々あってドライバーにもまだ空きがあります。2年間しっかりとF1で経験を積んできてますし、特に今年は結果こそ残せませんでしたけどドライバーとしては手ごたえのあるシーズン、F1ドライバーとして自信を深めたシーズンだったので、それを少しでも見ていただいてどこかのチームを探せたらと思います。

Q.可夢偉選手はシーズン前のテストでマシンに乗っているが、最後の2戦で乗ったマシンと進化度の違いについて、どのように感じたか?
 一貴選手は今回トヨタのマシンに乗ってみて、ウィリアムズのマシンとの違いは?

A.可夢偉 : 最後に乗ったテストが2009年2月のバーレーンです。その時もブラジルの時も乗りやすいと同じ印象を持ってたんですけど、全体的にクルマのレベルが上がったなと思います。

A.一貴 : コンディションもコンディションですし、なかなか直接比較できることは少ないんですけど、僕のとってはF1マシンはウィリアムズ以外に乗るっていうのは今回が初めての経験だったので、操作の手順であるとかスタートの手順であるとか、いろんなところで違いがあるので、非常に興味深かったです。どこがどうとかは言えないんですけど、クルマ自体の乗りやすさ、バランスというところはちょっと比較できませんね。

Q.可夢偉選手はトヨタF1チームとしての今日のラストランの感想は?

A.可夢偉 : いろんなことを言いたいことなんですけども、僕が14歳の時にFTRS(フォーミュラトヨタレーシングスクール)から始めて、その時から目標はトヨタのF1に日本人ドライバーとして乗ることだったんですけど何とかF1に辿り着いて、そこでこういう景気のせいでF1を撤退しないといけなくなって。本当にこれは誰が悪い訳でもないと思うんですけど、僕自身今までここまでこれたっていうのも皆が応援してくれたお陰プラス、トヨタが一番応援してくれたお陰だということだと思うんですよね。だからこういう重要な役割を演じたのは誇りに思うし、14歳の時にはこうなると正直自分でも思っていませんでした。でも考えると、あの時から毎レース結果を残そうという自分のやり方自体変わってないんですけど、それがきっかけでトヨタでここまでこられたっていうのを嬉しく思うし、正直なところこれが本当のスタートなんだなと分かっています。トヨタってところは家みたいなところで、これからF1の世界にそのトヨタがなくなってしまうので、一人でこの世界で戦っていかなくてはならない中、最後にこうやってトヨタのドライバーとして皆にこの姿を見てもらえて、本当に嬉しいと思います。

Q.F1撤退ということになって、トヨタとして何年にもわたってやってきた若手ドライバー育成の今後と、このふたりをどのようにサポートていこうと思っているか?

A.高橋 : 本当にふたりには申し訳ないと思っています。元々TDPを始めた時に若い子供達に夢をとやってきましたが、彼ら自身が努力してきてここまで上り詰めてこられたと思います。我々が何をしたというんではなく、彼ら自身で勝ち取った成果だと思いますし、我々から見ても実力でF1ドライバーになったし、今後もやっていけると思ってます。従いまして、トヨタとしては残念ながら今シーズン限りで撤退となりましたが、彼らとしては実力も将来もありますし、別の形でなんとか応援できたらなということで、今我々がチームとの間に立って話をさせていただいております。
夢を子供達に与えるのは大事なことだと思います。トヨタとしてはF1がなくなりましたけども、TDPというシステムは今後も続けていきたいと思います。そういう中で国内のSUPER GTやフォーミュラニッポンだけじゃないくて、若い子たちが実力で他のF1チームからお呼びが掛かることもあると思いますし、そういう形でも支援をしていきたいと思ってますので、今後も夢を持っていただけるように続けていきたいと考えております。

Q.ドライバーふたりは、F1の別のシートを得られなかった時はどうするのか? トヨタとしては、F1で走れなかった時にふたりをどう支援するのか?

A.可夢偉 : 正直なところ考えていなくて、何しようかなという状態なんですけど、今の時点でF1でやり残したことがたくさんあるので、見てくれてる人は見てくれてると信じて契約できることを望むしかないかなと思います。だからあんまりそれ以外のことは考えてないです。

A.一貴 : 僕も可夢偉くんと同じになってしまいますけど、今のところ残ることだけを考えて交渉をお願いしてますし、その後のことはそうなった時にしか考えないです。僕自身はF1の中で達成してないこともありますし、F1にこだわっていくつもりです。

A.高橋 : ふたりは実力でF1で戦っているドライバーだと思ってますし、来シーズン始まる直前まで、彼らがどこかのチームで乗れるようにまず頑張っていきたいということしか考えておりません。

Q.これまでの走りを踏まえた上で、来年F1に残ることに自信をどれくらい持っているか?

A.可夢偉 : 僕はお金があれば100%残れると思ってますけども、決めるのはチームだし、まずはオファーがこないと。難しいところですよ。どれくらい自信があるかなんて言われたところで、僕は100%自信があっても契約できるかとは全然関係がない別のものなので、絶対乗れるもんだと信じて準備するし、それに対してTDPが応援してくれるのを信用するしかないです、僕は。自信はお金以外では確実です(笑)

A.一貴 : 自信を表すのは凄く難しいですけど、ドライバーとしては自信を持って常にやっている状況なので、まあ自信があるからシートが得られるかっていう問題でもないので非常に難しい状況ではあります。でも今年から来年にかけてF1自体も大きく変わりますし、チームの中でのドライバーの移動も多いですし、シートが決まっている数も少ないのでチャンスはあると思ってます。状況によってチャンスが増えたり減ったりしますけども、ドライバーとしては自分自身の準備をしっかりすることしかできないので、それだけ集中していこうと思っています。

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トヨタF1マシンをドライブする中嶋一貴

佐藤琢磨 ファンクラブイベント「Takuma Club Meeting 2009」で現状ついて語る

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[写真:局長@TNN]

11月21日(土)毎年恒例となったファンクラブイベント「Takuma Club Meeting 2009」が都内で開催され、ドライバーとしての復帰を目指している佐藤琢磨が、イベント前に現在の状況や今後の可能性について語った。

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Q:日本に帰国したのは

鈴鹿の後一ヶ月くらいで、ちょうど一週間前帰国して、このイベントがあるので帰国は決まっていたのですが、一週間前に帰国すると決まったのは鈴鹿の後かな。
忙しいというか過密スケジュールの一週間。ほとんどが来年の交渉などのビジネスミーティングでしたね。

Q:感触としては

今は交渉の最終段階で、今月末である程度の方向性が出るかなと。
クリスマスになるとヨーロッパも完全に麻痺してしまうし、やっぱり今年中に方向性を定めて、動きたい。
1月からはそれに向けて100%の力でいきたいので、今この数週間が勝負になると思います。

Q:プライオリティとしてF1復帰は

鈴鹿の時もちょっとお話したのですが、とにかく第一線で復帰することを第一目標に持っていて、もちろんF1とインディカーシリーズと、僕としては同じ比重で準備を進めているのですが、F1に関してはこれまで6シーズンプラス走ってきた、自分のいたカテゴリーですから、とにかくそこで中途半端な状態でシーズンが終わってしまっているのできちんと走りたいし、F1に復帰することは大きな目標です。
来年は必ずレースに復帰したいです。F1に関して言えば、2月までテストがないので大幅に準備が遅れるということはないと思います。
ただし1月の状態でも決まっていないということは避けたいですね。
だからどちらかが準備が間に合わなくなってしまうということは避けたいので、例えばインディカーのテストも12月から始まるし当然年明けにもあるので、そちらの方でシーズンインに向けて準備不足になることは避けたいですね。
ただそれでF1復帰の動きを逃すこともしたくないし。11月末から12月にかけての動きは大きそうな気がします。
気持ち的には年内に決めたい。まあ、僕だけの気持ちじゃないですけど(笑) たぶん相手というか交渉先のチームにとってもおそらく年内には決めて、動きたいと思います。
去年のモナコの時からこんなに時間が掛かると思わなかったし、可能性はゼロじゃないし、自分自身はレースするつもりでやってきてますけれども、こればっかりは全く何もないっていう可能性も否定できないし。そうは思いたくないので、今できることを精一杯続けて12月に良いニュースが飛び込んでくればいいなと思います。
今年はF1自体のルールが、シーズン中とシーズンが終わってから翌年の2月までテスト禁止が決まっているので、最初に乗るのは他のドライバーと同じ2月からになるし、インディカーシリーズにしても、おそらく1月か2月のテストからになるんじゃないかと考えてます。
去年の東京のファンクラブミーティングの時は、テストが急に飛び込んで急遽日程を変更してもらって、ファンのみんなにもスタッフにも迷惑をかけたけども、トロロッソの3回のテストを通して、チーム内も外も自分自身も誰もが2009年のシーズンはいけると信じてたし、そういう流れだったんだけど結局今年レースはできなかったんですが、具体的にテストをしてそのチームに絞って年末を迎えるというのと、今年はやっぱり違いますよね。
ここと交渉してっていうのは目に見えない状態。といってもシートが空いてるところは決まってますから、ある程度見通しはつくと思います。仮に年内に復帰が決まったとすれば、見方によっては今日本とF1の繋がりの線がどんどん細くなっているところなので、応援やサポートをしてくれる方たちにとって、すごくシンプルに1本応援を受けられる立場になれるので、分散しなければならなかったところがひとつになると言う意味ではいいのかもしれない。全体的には今の経済状況の中では、本当に今たくさんの方たちが応援してくれている訳ですが、スポンサーシップを受けるのが厳しい状態で僕がチームに入ることによって、スピードであり経験でありトータルパッケージとしてプラスアルファになると感じて、僕と一緒にやっていきたいという形に最終的になればすごく嬉しいです。

Q:最終戦のアビダビGPの時は海外メディアが報じたニュースで「ロータスのガスコインが琢磨のポテンシャルを何とか引き出したいと、ラブコールを送っている」と日本のメディアは受け取っているが、なかなか信じられない?

いやいや、信じていいと思いますよ(笑)彼が嘘をいう必要はないわけだし、もちろんロータスとも交渉は続いてるし、僕が実際GPで戦った現場で同じ空気の中で働いていたガスコイン氏が、そういう形で評価してくれるのは、僕にとってすごく嬉しいこと。やっぱり中で見ているからこそ見える部分ってあると思うんですよね。特に彼の場合はもちろんトップチームでウィニングマシンを作り続けてきてというのもあるんだけど、実際スーパーアグリ時代には直接ライバルとして戦いあった仲なので、その辺りはおそらくトップチームよりも肌で感じてるのかもしれないですね。もちろん彼自身が全て決めることではないと思うので、ロータスも含めて。そのチームにとってのパッケージとして魅力的なラインナップに僕が加わればいいし。今っていうのはホント嫌ですね(笑) 早く決まってって感じで。
この1週間いろんな人に会って、すごくたくさんの応援を受けて、ずっと期待して待ってくれてるんだなと感じ取れたのは自分にとって大きかったですね。だから早く決めたいです。

Q:この不況の中でスポンサー獲得がより厳しくなった?

経済が好転するのは時間がかかることだし、日本経済の一部分に焦点を当てれば去年より若干戻ったという部分もあるのかもしれないけど、当然カテゴリーによると思うし、ただモータースポーツが直面している自動車業界の中では変わらず厳しい状況が続いているので、プラスではないですよね。特にシートの総数が減ってしまっていて、相対的に(空きシートを探す)ドライバーが増えている。もちろん新しいチームも入ってきて最終的にはトータルとして変わらないのかもしれないけど、シート争いはそり競争力を増しているし、ドライバーマーケットにも現役で経験豊富なドライバーもたくさん出てきてるので、そういう意味ではライバルも多い。
パーソナルスポンサーに関していえば、今までと同じように応援してくれるというのはすごく嬉しい。でもこれはチームスポンサーではないので、その辺りは本当に難しいと思う。まあそれは今度順を追ってという形になると思います。今この状態で何も決まってないのに、チームスポンサーレベルのサポートを受けられるっていうのはおそらく難しいですね。ただ発表に至った後には動く可能性もあるし、その為に自分が所属するチームが少しでも前進するんであればその為の活動は惜しみなくやっていくつもりだし、ポジティブにそういう話をしているところももちろんあります。パーソナルスポンサーも契約更新していないところも、物理的に不可能になるスポンサーも出てきていて、企業としては続けたいけどできなくなってしまうというところもあるので、その辺りは正しいタイミングがきた時に発表できると思います。

Q:体力づくりに関しては

正直言って部分的な体のパフォーマンスはトレーニングでできますけど、基本的にGPカーに乗っていって初めて負荷のかかる体の筋肉はあるので、とにかくF1のレースを最後にした2008年のスペインGPから基本は維持を目指してずっとトレーニングは続けてます。トロロッソに乗った時に半年間乗ってなくても体はすぐに戻ったし、テストの中で足りないと感じたところはなかったので、1年前と同じように今すぐ乗っても準備はできてると思います。ただ、これまで通りできるトレーニングはしてるけど、カートには乗ってもレーシングカーには乗れてないですね。でも大丈夫です。早く乗りたくてほんと仕方ないですね。

Q:先日の日本GPでの熱心なファンの様子には

本当に嬉しいです。ずっとサポート続けてくれているファンのみなさんには、ありがとうって言いたい。鈴鹿は自分の言葉でありがとうって言えるひとつの大きな舞台になったと思うし、バナーだったり応援グッズだったりあれだけ応援してくれるのは本当に幸せなことだと思います。今回のファンクラブミーティングも夏のカートイベントもファンの応援があるからこそ、こうしてファンのみんなに会える場所もある訳だし、なんとかして来年の現役復帰に繋げたいですね。

ショッピング・モールで国内初のイベントRed Bull Racing Showrun in イオンレイクタウン

--以下、リリースより--
エナジー・ドリンクブランド レッドブルは、10 月2 日(金)から鈴鹿サーキットで開催されるF1日本グランプリに先立ち、イオンレイクタウンの駐車場で、F1チーム“Red Bull Racing(レッドブル・レーシング)”のF1マシンによるデモ走行イベント「Red Bull Racing Showrun in イオンレイクタウン」を、本日9 月22 日(火)13:00 より実施しました。

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本イベントは、イオンレイクタウンの開業1 周年を記念して企画されたもので、シルバーウィークで賑わう会場に設けられた特設コースには、本物のF1™マシンの走行を見るために約4 万3 千もの人が来場しました。
観衆の数メートル前をF1™マシンが走行するという、サーキットでも体験できない非日常的なシチュエーションに加え、建物にエンジン音が反響してサーキット以上の爆音で走るF1™マシンに、詰め掛けた観客は声も出ないほど圧倒されました。
今回、日本有数の大きさを誇るショッピング・モールの広大な駐車場でF1マシンを操縦したのは、現在ポイント・ランキング4 位につけるマーク・ウェバーと、元F1™ドライバーで現レッドブル・レーシングのアドバイザーのデビッド・クルサードの2 名。
イオンレイクタウンmori の駐車場の通路(全長約580 メートル)をクルサードが3 往復、ウェバーが2 往復走行。両ドライバー共に走行途中でロリポップを使ったストップ&ゴーや、ドーナッツ・ターンなどを披露して、詰め掛けた観衆を大いに盛り上げました。

メモ/天候=曇り、来場人数=約4 万3 千人、瞬間最高時速=約100km、コース全長=約580m

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