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【JAFGP】フォーミュラニッポン:エントリーリスト&見どころ

いよいよ開幕するJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP2011。
普段は華やかなSUPER GTに注目が集まり、フォーミュラニッポンを観ていない方も多いかもしれないが、昨年のJAFGP以上に見どころの多い、そして激しい争いが期待されるドライバーズラインナップとなっている。

今回は、フォーミュラニッポンのエントリーリストと見どころを紹介していく。

【フォーミュラニッポン】
予選/11月12日(土)10:15~11:15
決勝/11月13日(日)12:00~12:40

<エントリーリスト>
No.1ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)
No.2平手晃平(TEAM IMPUL)
No.3アンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)
No.7大嶋和也(TEAM LeMans)
No.8石浦宏明(TEAM KYGNUS SUNOCO)
No.10小林崇志(HP REAL RACING)
No.16山本尚貴(TEAM無限)
No.18松田次生(SGCbyKCMG)
No.31中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)
No.32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)
No.33国本雄資(Projectμ/cerumo/INGING)
No.36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
No.37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
No.40伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION)
No.41塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION)
No.62嵯峨宏紀(Le Beausset Motorsports)

◆最高速と1周トータルの速さが求められる予選◆
今年のフォーミュラニッポンは、昨年とは異なり日曜日の1レース開催のみ。予選は土曜日の午前に行われる。
毎回、0.001秒単位の激しいタイムアタックバトルが展開されているフォーミュラニッポンの予選。いつもF1でも採用されているノックアウト方式で予選が行われるが、今回のJAFGPでは1台ずつコースに出走して、1周勝負のタイムアタックでグリッド順を決める「スペシャルステージ方式(SUPER GTではスーパーラップ)」で予選が行われる。
さらに特別戦ルールとして、通常はタイム順で決勝のグリッドを決めるが、今回はタイム結果で得たポイント+直線での最高速で得たポイントの合算で決勝グリッドが決定する。つまり、いつものように1周のタイムは良くても、富士スピードウェイ特有の長いストレートでスピードが伸びなければポールポジションが獲得できない。
しかし、ここ富士は1周トータルのバランスを重視すると直線スピードは遅くなり、逆にスピード重視にすると1週のタイムに影響が出る、非常に難しいレイアウトになっている。
「最高速と1周トータルのタイム」。各チームとドライバーが、どのようなバランスで予選を戦ってくるのか?こういった戦略面での争いが、土曜日の予選から観られる。

◆ロッテラーvs一貴。FN頂上決戦の続きが始まる◆
先週の最終戦ツインリンクもてぎで、FN参戦9年目にして初のチャンピオンを勝ち取ったアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)。今年はシリーズ全6戦7レースのうち、5勝を挙げるという圧倒的な強さを見せ付けた。そのロッテラーが、昨年完全制覇したJAFGPのフォーミュラニッポンのレースに帰ってくる。今季は最速・最強の名を欲しいままにし、もちろん2年連続JAFGP制覇を狙っていることは間違いない。
ロッテラーの2年連続JAFGP制覇を阻止する最大のライバルとなってくるのが、チームメイトで今季ランク2位の中嶋一貴だ。
特に最終戦もてぎの決勝第1レースでは、JAFGPと同じタイヤ交換義務なしのスプリントレースで、チャンピオンをかけた大バトルが繰り広げられた。その時はロッテラーに軍配が上がったが、もちろん負けた側の一貴は納得していないはずだ。2008・2009年とF1に参戦し、今季は久しぶりに国内に戻って初のフォーミュラニッポン参戦を果たした一貴。第2戦オートポリスで初優勝を飾ったが、この時ロッテラーはル・マン24時間参戦のため欠場。彼がFNで唯一勝ったレースは、“ロッテラー不在”で勝ち取った勝利。今季最後のレースとなるJAFGPで、ロッテラーとの直接対決を制してシーズンオフに入りたいと強く思っているに違いない。

今週末、SUPER GTのレースも兼務している一貴は、同じ日にFNとGT両方のレースがあり、多忙なスケジュールとなっているが、是非今季一番の大バトルに期待したい。

◆合言葉は“打倒トムス”今シーズンで最も激しい1戦が始まる◆
今季は、前述にも出てきたロッテラーを中心に、PETRONAS TEAM TOM'Sが圧倒的な強さを見せ付けたシーズンとなり、唯一トムス以外が勝利したのは第4戦もてぎのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)のみ。シリーズ戦では惨敗を喫してしまった分、このJAFGPではリベンジを果たしたいと思っているチーム・ドライバーも少なくない。

特にホンダエンジン勢はシリーズ戦0勝。最終戦もてぎで3位表彰台を獲得するなど、今季は終盤までチャンピオン争いに加わっ塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION)や開幕戦鈴鹿でポールポジションを獲得した山本尚貴(TEAM無限)、さらに大ベテランの小暮卓史(NAKAJIMA RACING)らの一発の速さに注目したい。

この他にも、昨年のJAFGP(FN第1レース)で2位に入っている大嶋和也(TEAM LeMans)や富士での優勝経験のある平手晃平(TEAM IMPUL)など、今年のフォーミュラニッポンは、まさに誰が勝ってもおかしくない戦国時代となっている。
「打倒ロッテラー、打倒トムス」を合言葉に今シーズンでもっと激しいフォーミュラニッポンのバトルが、今週末は観られるかもしれない。

『記事:吉田 知弘』

【JAFGP】SUPER GT(GT300クラス):エントリーリスト&見どころ

今週末のJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPのSUPER GTは、通常の2クラス混走ではなく、GT500とGT300を別々に開催する。
今回は、GT500以上に白熱したバトルが展開されているGT300クラスのエントリーリストと見どころをご紹介していく。

GT500クラスのエントリーリストと見どころ
http://www.kansenzyuku.com/circuitdiary/diary.cgi?no=478


□第1レース□
予選/11月11日(金)13:50~14:10
決勝/11月12日(土)12:45~13:30

<エントリーリスト>
No.2 高橋一穂 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
No.4 谷口信輝 初音ミク グッドスマイルBMW
No.11 平中克行 JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458
No.14 山野直也 SG CHANGI IS350
No.15 ティム・ベルグマイスター ART TASTE GT3R
No.22 城内政樹 R'Qs Vemac 350R
No.26 峰尾恭輔 Verity TAISAN Porsche
No.27 山岸大 PACIFIC NAC イカ娘フェラーリ
No.31 嵯峨宏紀 ハセプロMAイワサキaprカローラ
No.33 藤井誠暢 HANKOOK PORSCHE
No.41 山下潤一郎 NetMove BOMEX TAISAN Ferrari
No.43 松浦孝亮 ARTA Galaiya
No.62 佐々木孝太 R&D SPORTS LEGACY B4
No.66 星野一樹 triple a Vantage GT2
No.74 国本雄資 COROLLA Axio apr GT
No.86 坂本祐也JLOCランボルギーニRG-3
No.87 余郷敦 リール ランボルギーニRG-3
No.88 関口雄飛 JLOCランボルギーニRG-3


□第1レース:見どころ□
GT300の土曜第1レースには、今季のシリーズチャンピオンで西軍の応援団長でもある谷口信輝が登場。9月のGT第6戦の時のような独走劇が見られるか?それに対抗するのが、今季初音ミク号の最大のライバルNo.11JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458。第1レースは昨年のJAFGP(GT300)を制した平中克行が担当。平中vs谷口という最終戦もてぎでのバトルの続きが始まる。
また、今季のGT300で予選・決勝と1発の速さで存在感をアピールしていた関口雄飛も登場。彼の走りも目が離せない。

□第2レース□
予選/11月11日(金)14:55~15:15
決勝/11月13日(日)14:10~14:55

<エントリーリスト>
No.2 加藤寛規 エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電
No.4 番場琢 初音ミク グッドスマイルBMW
No.11 田中哲也 JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458
No.14 折目遼 SG CHANGI IS350
No.15 清水康弘 ART TASTE GT3R
No.22 和田久 R'Qs Vemac 350R
No.26 松田秀士 Verity TAISAN Porsche
No.27 山内英輝 PACIFIC NAC イカ娘フェラーリ
No.31 岩崎祐貴 ハセプロMAイワサキaprカローラ
No.33 影山正美 HANKOOK PORSCHE
No.41 山路慎一 NetMove TAISAN Ferrari
No.43 高木真一 ARTA Galaiya
No.62 山野哲也 R&D SPORTS LEGACY B4
No.66 吉本大樹 triple a Vantage GT2
No.74 新田守男 COROLLA Axio apr GT
No.86 青木孝行 JLOCランボルギーニRG-3
No.87 織戸学 リール ランボルギーニRG-3
No.88 井入宏之 JLOCランボルギーニRG-3

□第2レース:見どころ□
日曜日の第2レースでは、こちらも昨年のJAFGP(GT300)の覇者、田中哲也(No.11JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458)が登場し、2連覇を狙う。それに対し新チャンピオンの番場琢(No.4初音ミク グッドスマイルBMW)が、王者としての意地を見せられるかどうか?日曜日もJIM GAINERフェラーリ458vs初音ミクBMW Z4の争いになるかもしれない。
この日は、東軍応援団長の織戸学が登場。大暴れの走りに期待したい。
また、今年はエヴァンゲリオンがスポンサーになり注目を集めたNo.2エヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電もベテラン加藤寛規が登場。今季あと1歩のところで優勝できなかったチームだけに、このスプリントカップでのリベンジに注目が集まる。


□最終戦の攻防再来!?JIM GAINERのJAFGP2連覇か?初音ミクBMWの2冠か?□
今季のSUPER GT(GT300クラス)のシリーズ戦では、海外のFIA-GT勢が圧倒的な強さをみせ、その中でもチーム・ドライバー・ファンが一致団結して戦ったNo.4初音ミク グッドスマイルBMW(谷口信輝/番場琢)が初のチャンピオンを勝ち取った。新王者として迎える富士スプリントカップ、もちろんJAFGPでの2レースも制覇し、シリーズ戦も合わせた2冠を勝ち取りたいところ。舞台となる富士スピードウェイは直線スピードに自信のあるBMW Z4にとっては相性の良いサーキット。実際に9月の第6戦でも優勝を飾っている。今回も本命になってくるだろう。
その初音ミク号の最大のライバルになるのが、No.11JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸)だ。シリーズ戦でも初音ミク号に負け、ランキング2位と悔しい結果に終わった。しかし、昨年のJAFGPではダンロップタイヤの特性も上手く活かしたレース戦略で、2レースとも優勝。
今回はJAFGP2連覇のためにも、そしてシリーズ戦での初音ミク号へのリベンジを果たすためにも、予選から前回アタックをするフェラーリ458が見られるかもしれない。

今年の後半戦、GT300の注目バトルとなった2台の直接対決が、今週末のJAFGPで再現される事になる。

□後半戦で勢いをつけてきた日本車勢。一発勝負のJAFGPで勝機はあるか?□
今回は海外マシンの活躍が目に付いたGT300クラスだが、シリーズ後半戦ではNo.62R&D SPORTS LEGACY B4(佐々木孝太/山野哲也)など、日本車勢も優勝するなど勢いを見せていた。シリーズ戦トータルの成績では残念ながら負けてしまったものの、一発勝負となるJAFGPでは一矢報いたいところ。

今回のレースは、通常の半分以下となる100kmスプリント。つまり一つのアクシデント、一つのミスがレース結果に大きく左右する厳しいレースになる。特に通常のローリングスタートではなく、JAFGPはSUPER GTもフォーミュラニッポンと同じスタンディングスタートが採用される。昨年もGT300ではフライングするマシンが相次ぎ、レース展開に大きく影響した。
ここ富士では海外GTに有利な長いストレートがあるなど、マシン面で苦労する部分もあるが、こういったレース展開を上手く利用した22周を組み立てていけば、必ず勝機が見えてくるはず。

日本勢の走りからも目が離せない。

『記事:吉田 知弘』

【JAFGP】SUPER GT(GT500クラス):エントリーリスト&見どころ

今週末のJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPでは、通常ドライバー交代のあるSUPER GTは、土曜日の第1レース、日曜日の第2レースと、それぞれのドライバーが担当して合計2レース開催される。

今回は気になるエントリーリストと、第1レース・第2レースそれぞれの見どころを紹介していく。

【GT500クラス:第1レース】
予選/11月11日(金)14:20~14:40
決勝/11月12日(土)15:15~15:55

<エントリーリスト>
No.1 小暮卓史 ウイダーHSV-010
No.6 大嶋和也 ENEOS SUSTIN SC430
No.8 小林崇志 ARTA HSV-010
No.12 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ カルソニックIMPUL GT-R
No.17 塚越広大 KEIHIN HSV-010
No.19 片岡龍也 WedsSports ADVAN SC430
No.23 ブノワ・トレルイエ MOTUL AUTECH GT-R
No.24 ビヨン・ビルドハイム ADVAN KONDO GT-R
No.32 中山友貴 EPSON HSV-010
No.35 脇阪寿一 D'STATION KeePer SC430
No.36 アンドレ・ロッテラー PETRONAS TOM'S SC430
No.38 平手晃平 ZENT CERUMO SC430
No.39 石浦宏明 DENSO SARD SC430
No.46 ロニー・クインタレッリ SRoad MOLA GT-R
No.100 山本尚貴 RAYBRIG HSV-010

■第1レース:見どころ■
土曜日に決勝が行われる第1レース。この日は、フォーミュラニッポンを兼務しているドライバーが中心に出走する。注目はNo.39DENSO SARD SC430の石浦宏明。今季は3度のポールポジションを獲得していながら決勝ではあと一歩のところで勝利から見放され続けてきた。富士をホームコースとするレクサス勢としても負けられない1戦に挑む。
また、No.35D'STATION KeePer SC430脇阪寿一(No.35D'STATION KeePer SC430)とアンドレ・ロッテラー(No.36PETRONAS TOM'S SC430)の元チームメイト同士の組み合わせも実現。こちらも注目だ。

【GT500クラス:第2レース】
予選/11月11日(金)15:25~15:45
決勝/11月13日(日)15:25~16:05

<エントリーリスト>
No.1 ロイック・デュバル ウイダーHSV-010
No.6 伊藤大輔 ENEOS SUSTIN SC430
No.8 武藤英紀 ARTA HSV-010
No.12 松田次生 カルソニックIMPUL GT-R
No.17 金石年弘 KEIHIN HSV-010
No.19 荒聖治 WedsSports ADVAN SC430
No.23 本山哲 MOTUL AUTECH GT-R
No.24 安田裕信 ADVAN KONDO GT-R
No.32 道上龍 EPSON HSV-010
No.35 アンドレ・クート D'STATION KeePer SC430
No.36 中嶋一貴 PETRONAS TOM'S SC430
No.38 立川祐路 ZENT CERUMO SC430
No.39 井口卓人 DENSO SARD SC430
No.46 柳田真孝 SRoad MOLA GT-R
No.100 伊沢拓也 RAYBRIG HSV-010

■第2レース:見どころ■
日曜日に行われる第2レース。注目は前年の富士スプリントカップ(GT500)第2レースを制している伊藤大輔(No.6ENEOS SUSTIN SC430)。今年も優勝して連覇を狙っているはずだ。そこに今季のシリーズ戦で悲願の初チャンピオンを獲得した柳田真孝(No.46SRoad MOLA GT-R)が挑む。
また、この日はフォーミュラニッポンの決勝も同日開催となるため、両レースを兼務している中嶋一貴(No.36PETRONAS TOM'S SC430)と伊沢拓也(No.100RAYBRIG HSV-010)にとっては、慌しい一日となる。
この他にも、今年の第2戦の制した本山哲(No.23MOTUL AUTECH GT-R)や第6戦で優勝を飾った立川祐路(No.38ZENT CERUMO SC430)など、ベテラン勢も参戦する日曜日。今週末の最後となるレースなので、素晴らしいレースを期待したい。


■4メーカーの激戦!今回もタイヤマネジメントが勝敗の鍵を握る?■
今季もブリヂストン、ミシュラン、ダンロップ、ヨコハマタイヤの4メーカーが参戦し、激しいタイヤウォーズが繰り広げられた2011年のSUPER GT。その中でも圧倒的な強さをみせたのがミシュランタイヤで、予選ではNo.39DENSO SARD SC430(石浦宏明/井口卓人)が3回、No.46SRoad MOLA GT-R(柳田真孝/ロニ-・クインタレッリ)が2回と合計5回のポールポジションを獲得し、No.46SRoad MOLA GT-Rが見事チャンピオンを獲得した。
おそらく、今回もミシュラン勢が有利となってくる可能性が高いが、シーズン中とは異なり11月中旬の富士スピードウェイは冷え込む。気温・路面温度の低いコンディションでどれだけのパフォーマンスが発揮されるのか、注目したい。

そして、富士スプリントカップの場合は、通常とは異なる「22周のスプリント勝負」スタートからゴールまでの22周を、常に予選アタックのように攻め続けることが要求されるレースだ。そこで昨年も勝敗を分ける鍵となったのが「タイヤマネジメント」。いくら路面温度が低いと言っても、22周攻め続ける事でタイヤの消耗が大きくなる。実際に昨年もタイヤの消耗で終盤にタイヤ交換やペースダウンを余儀なくされたドライバーもいた。

「いかにタイヤを温存しつつ、いかに速く・効率よく走れるか?」が、今回の勝敗の分かれ目になるかもしれない。

■シーズン中に勝てなかったリベンジを。。。■
今季、日産勢の圧倒的な強さで終わった2011年のSUPER GTシリーズ。逆に富士スピードウェイをホームコースとするレクサス勢は、シーズン1勝と苦戦を強いられた。しかし、全てにおいて劣っていたわけではない。レクサス勢の中で唯一ミシュランタイヤを履く、No.39DENSO SARD SC430(石浦宏明/井口卓人)は前述にもあるとおり、エース石浦の力もあり、今季3回のポールポジションを獲得。うち2回は富士スピードウェイでのレースでPPを獲得した。しかし、あと一歩のところで勝利から見放されるレースが続き、シーズンは0勝。あれだけ速かったのに、1勝も出来なかった。間違いなく、彼らはこのJAFGPでのリベンジに賭けている違いない。
シリーズ戦で上手くいかなかった分、彼らの「スプリント戦」での快走に注目したい。

今年も、JAFGPの最後を飾るレースとなるGT500クラス。シリーズ戦では見られない超接近戦のスプリントバトルに注目だ。

『記事:吉田 知弘』

【JAFGP】JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP2011:タイムスケジュール

今週末に迫ったJAF Grand Prix SUPER GT&Fomula NIPPON FUJI SPRINT CUP2011。そのタイムスケジュールが発表された。

今回も11月11~13日の3日間。SUPER GTは昨年同様にGT500・GT300を別々に開催、土日の2レースが行われる。フォーミュラニッポンとレジェンドカップは、ドライバーへの負担に配慮し、日曜日のみのレース。そのほかにもサポートレースとしてVitzRaceグランドファイナルやF4日本一決定戦などが行われる。

【11月11日(金)】
06:00 ゲートオープン(西ゲートのみ)
09:30~10:30 SUPER GT フリー走行(両クラス混走)
10:45~11:00 Vitz Race 予備予選A組
11:15~11:30 Vitz Race 予備予選B組
11:45~12:45 フォーミュラニッポン フリー走行
13:15~13:35 Vitz Race コンソレーションレース(6周)
13:50~14:10 SUPER GT/GT300第1レース 公式予選
14:20~14:40 SUPER GT/GT500第1レース 公式予選
14:55~15:15 SUPER GT/GT300第2レース 公式予選
15:25~15:45 SUPER GT/GT500第2レース 公式予選
1600~16:45 サンクスウォーク

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[写真:富士スピードウェイ]

<<11日の注目観戦ポイント>>
SUPER GTの予選日となる11日の金曜日。この日は、通常の観戦チケットとは別に「金曜日観戦券(大人1人:2,000円)」が必要になる。しかし、このチケットで金曜日のみはパドックエリアにも入場可能。いつもの国内レースでパドックへ行く機会のない方にとっては、魅力的な金曜日チケットとなっている。
また、この日の全セッション終了後、無料でピットロードが開放される「サンクスウォーク」も実施される。こちらもピットウォークに参加した事のない方には必見のイベントだ。

【11月12日(土)】
04:30 ゲートオープン(東西ゲート)※西ゲートは13日まで終夜オープン
08:25~08:45 Vitz Race 公式予選
08:55~09:15 F4 公式予選
09:30~10:00 オープニングセレモニー
10:15~11:15 フォーミュラニッポン 公式予選
11:25~12:10 ピットウォーク
12:45~13:30 SUPER GT/GT300第1レース 決勝(22周)
14:10~14:40 Vitz Race 決勝(11周)
15:15~15:55 SUPER GT/GT500 決勝(22周)
16:10~16:40 レジェンドカップ 予選

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[写真:富士スピードウェイ]

<<12日の注目観戦ポイント>>
まずは9時30分から始まるオープニングセレモニー。全チームのドライバー・スタッフがメインストレートを行進して入場。「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP2011」の開会式を行う。ここの人気ロックバンド「アースシェイカー」の西田昌史氏による国歌独唱もおこなわれる。
レースの方では、SUPER GT第1レースの決勝が行われるほか、フォーミュラニッポンの予選日となる。今回は1台ずつ出走し、1発勝負の単独タイムアタックでグリッド順を決める「スペシャルステージ(SUPER GTだとスーパーラップ)方式」が採用される。0.001秒でも決着がつかないほど、毎回熾烈な予選バトルが行われてきた今年のフォーミュラニッポン。今回の予選も見逃せない。

そして、昨年のJAFGPでは実現しなかった人気イベント「ピットウォーク」が今年は実現する。参加にはパドックパスかピットウォーク券が必要となるが、各チームのピットガレージの目の前まで行けるイベント。可能であれば、是非参加していただきたいイベントだ。

【11月13日(日)】
08:00~08:45 ピットウォーク
09:15~09:50 F4 決勝(15周)
10:05~10:35 オープニングセレモニー
10:35~11:05 オールグリッドウォーク
11:05~11:15 パレードラン(SUPER GT、フォーミュラニッポン)
11:15~11:35 ドリフトマッスルデモンストレーション
12:00~12:40 フォーミュラニッポン 決勝(22周)
13:15~13:40 レジェンドカップ 決勝(8周)
14:10~14:55 SUPER GT/GT300 決勝(22周)
15:25~16:05 SUPER GT/GT500 決勝(22周)
16:25~17:00 グランドフィナーレ

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[写真:富士スピードウェイ]

<<13日の注目観戦ポイント>>
最終日となる日曜日。この日はとにかくイベントが盛りだくさんとなっている。まずピットウォークは朝8時から。こちらも前日同様に参加していただきたいイベントのひとつだ。10時05分からのオープニングセレモニーでは「陸上自衛隊富士学校音楽隊」がメインストレート上に登場。国歌吹奏を行う。その後、SUPER GTとフォーミュラニッポンのマシンがメインストレートに整列。オールグリッドウォークが行われる(グリッドウォーク用のパスが必要)。
11時15分からの「ドリフトマッスルデモンストレーション」では、ドリフト界の第一人者である稲田大二郎氏、土屋圭市氏が登場し、ドリフトパフォーマンスを披露。現在、国内でも「D1グランプリ」など、ドリフトの公式競技も行われるなど人気も上昇している。まだ本格的な競技ドリフトを見たことがない人にとっては必見のイベントだ。
午後は、SUPER GT第2レースと、フォーミュラニッポンの決勝レースが行われる。そして今年もエキシビジョンで開催が決定した「レジェンドカップ」の決勝も13時15分から8周で争われる。往年の名ドライバーが今年も集合し、ホンダCR-Zのワンメイクでガチンコ勝負が繰り広げられる。

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[写真:富士スピードウェイ]

全ての決勝レースが終わった16時25分からは「グランドフィナーレ」がメインストレート上で行われ、東西対抗戦の結果発表や各レースの総合表彰がある。これが、今年のSUPER GTとフォーミュラニッポンの公式レースとなるため、少し遅い時間帯でのイベントとなるが、是非最後まで残っていただいて、今シーズンの締めくくりの瞬間に参加していただきたい。

『記事:吉田 知弘』

【JAFGP】“レースでの戦いとファンの応援の力”で争う『東西対抗戦』

今年もJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPでは、各ドライバーの出身地別で「東西対抗戦」が行われる。

この東西対抗戦は、本大会の開催テーマのひとつである「新たなモータースポーツイベントの提案」の具体化した企画で、参戦ドライバーを出身地で東西に分けて各レース獲得ポイントと、来場したファンの応援グッズの購入ポイントなどを合算。その総合ポイントで勝敗を決めるイベント。
いつもはドライバー・チームの力で競われるモータースポーツのレースシーンに、ファンの「応援の力」を具体化したものも含めた、お客様参加型の“ドライバーと一緒になって楽しんでいただくこと”を目的としたイベントだ。

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[今年の東西対抗戦ステッカー]

今年も東軍は「赤」、西軍は「青」とし、車両には各色を配したステッカーを貼付して判別できるようにしてあり、応援グッズとして各色のマフラータオルを会場内で販売するほか東西対抗グルメを会場内ショッピングテラスで販売し、いずれも東西対抗戦のポイントに加算される。

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[左:応援マフラータオル販売ブース(モータスポーツジャパン2011での先行販売の様子)]

最終結果は全レース終了後のグランドフィナーレで発表され、勝利軍に属するドライバーには賞金を、併催レースのドライバーには商品券を授与するとともに、勝利軍のマフラータオルをご購入いただいたお客様全員に金メダル缶バッヂ(非売品)と、抽選で来シーズン富士スピードウェイで開催されるSUPER GTとフォーミュラ・ニッポンのパドックラウンジパスやプラチナペアルームパス(各5万円相当)などのプレミアムチケットがプレゼントされる。

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東西応援グルメのメニュー

今年も、各軍のドライバーを代表して東軍は本山哲(No.23MOTUL AUTECH GT-R)、西軍は脇阪寿一(No.35D'STATION KeePer SC430)がキャプテンを務める他、今年はファンにもっと応援してもらおうと、応援団長も選ばれた。

10月13日~10月30日まで大会公式サイトで実施してきたファン投票による応援団長の総選挙により、東軍は織戸学、西軍が谷口信輝に決定。各軍のドライバー・ファンを盛上げる。

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[勝利軍のファンに配られる記念メダルバッヂ]

こうして、レースとファンの応援の力で争われる東西対抗戦。是非、JAFGP観戦の際に応援マフラータオル等を購入して、東西対抗戦に参加していただきたい。

『記事:吉田 知弘』