早朝のSUPER GT予選に引き続き、10時15分からはフォーミュラニッポンの公式予選が行われた。
今回の予選では、1周ラップタイムで決まった順位に与えられるポイントと、メインストレート終わりの最高スピードの順位で与えられるポイントの合算で決勝グリッドが決められる。
さらに通常のノックアウト方式ではなく、2011年間ランキングの下位のドライバーから順に1台ずつアタックをするスーパーラップ方式が採用され、シリーズ戦同様に0.001秒を争うタイムアタック合戦が始まった。
まず最初に登場したのはNo.18 SGCbyKCMGの松田次生。いつもはアレキサンドレ・インペラトーリがドライブしているが、海外の別レース参戦のため、今回は松田がステアリングを握り、1分26秒936を記録。その後、ルーキーや若手が松田のタイムに挑戦するも、更新することは出来ない。そんな中、6番目に出走したNo.33国本雄資(Projectμ/cerumo/INGING)が307.342km/hの最高スピードをマーク。これがスピード部門での最速となった。
中盤になると、ストレートよりもコーナー区間を重視した走りを見せたNo.40伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION)が1分26秒105でトップタイムを更新。その後ライバルのNo.8石浦宏明(TEAM KYGNUS SUNOCO)、No.7大嶋和也(TEAM LeMans)、No.41塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION)がタイム更新を狙うものの、わずかに及ばない。
そして、終盤は2011ランキングのトップ3が登場。まずは2010年王者のNo.1ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)がスピード部門3位の305.516km/hを記録すると、コーナー区間も上手くまとめ1分25秒756を記録。一気にトップに踊り出る。ラスト2人はシリーズ戦で圧倒的な強さと速さを見せ付けたPETRONAS TEAM TOM'Sの中嶋一貴とアンドレ・ロッテラーが登場。しかし、オリベイラの最高スピードとタイムを上回る事が出来ず、結局オリベイラがタイム部門1位(20ポイント)、スピード部門3位(18ポイント)の合計38ポイントでポールポジションを獲得した。
2位にはタイム部門7位、スピード部門4位の中嶋一貴、3位は石浦宏明が入った。
■2011JAFGPフォーミュラニッポン:予選結果■
1位:No.1ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)
1分25秒756、305.516km/h 38ポイント
2位:No.37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
1分26秒471、304.654km/h 31ポイント
3位:No.8石浦宏明(TEAM KYGNUS SUNOCO)
1分26秒297、302.098km/h 30ポイント
4位:No.33国本雄資(Projectμ/cerumo/INGING)
1分37秒043、307.342km/h 30ポイント
5位:No.7大嶋和也(TEAM LeMans)
1分26秒113、300,334km/h 29ポイント
『記事:吉田 知弘』