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【JAFGP】グランドスタンド裏では様々なイベントが開催

2日目のJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPには、23000人が来場。今回も様々なPRブースが並ぶグランドスタンド裏は、大盛況だった。

 

まずはニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦したレクサスLF-Aが展示されているGAZOO Racingのブースでは11月27日に開催されるTGRF(トヨタ・GAZOO Racing・フェスティバル)の前売りチケットが販売されており、その場で購入したファンは中嶋一貴、荒聖治、アンドレ・クートとの握手会参加権付きというプレミアムな内容。チケット購入のための列が出来ていた。

パドックやヘアピンへ抜けるトンネルのすぐ横にはJAF(日本自動車連盟)のPRブースが設けられ、クルマに関してのPR活動が行われていた。

そして、今年のJAFGPでは、新たな試みとして「ワンセグ放送」が実験的に行われ、コース内の受信可能エリアでワンセグ機能の付いた携帯電話のお持ちの方であれば、無料で大型ビジョンで流れるレース映像を受信・視聴する事ができるものだ。

 

会場内の一部を除く各エリアでFSW.TV(28ch)に合わせることで、大型ビジョンがないコーナー等の観戦エリアでも、レース戦況を細かく把握する事が出来る。
現在は、大半の携帯電話にワンセグ機能が付いており、さっそく受信できるかどうか試すファンも多かった。

明日の13日もワンセグ放送が行われる予定で、普段はビジョンがないところで観戦されている方にとっては、大きなアイテムになるかもしれない。

この他にも、様々なイベントが開催されている富士スピードウェイ。SUPER GTやフォーミュラニッポンのレースもあるため、1日で全てを回るのが大変なくらい、充実した一日を過ごせるコンテンツが満載となっている。

『記事:吉田 知弘』

【JAFGP】予選PP、決勝第1レース優勝記者会見

土曜日の全セッション終了後。メディア向けに今日の予選でポールポジションを獲得したドライバー、またSUPER GTの決勝第1レースを優勝したドライバーが集合し、記者会見が行われた。

■GT500クラス:第2レース予選PP
No.46柳田真孝(SRoad MOLA GT-R)
「今朝は晴れていたので、最初はスリックタイヤで予選を走ろうと思っていたのですが、直前のGT300の予選をみて、ウエットタイヤでいくことを決めました。ぶっつけ本番で難しいコンディションでしたがチームが良いタイヤチョイスをしてくれて、最初のウォームアップは苦しみましたが、それも想定内で何周かアタックし続けて、最後にタイムが出ました。」

□GT300クラス:第2レース予選PP
No.43高木真一(ARTA Galaiya)
「GT300が先の走行だったから、情報がなくチームとも色々相談した。最初はスリックタイヤで出たけど、実際に走ってみて“これじゃ15分でドライにならない”とすぐ判断してウエットタイヤに交換しました。シリーズ戦でもそうでしたが、ブリヂストンのウエットの性能には自信があったので、今回もポールポジションがとれました。チームスタッフ、ブリヂストンさんの働きに感謝しています。」

◆フォーミュラニッポン:予選PP
No.1ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)
「今回は1周のタイム+最高スピードの両方の要素が必要な予選だった。僕らは直線スピードと1周のラップタイムの両方を重視してセッティングをしていき、個々の妥協点を組み合わせて、トータルバランスで一番良いパフォーマンスが出せるようにした。だから今回はガーニー(ウイング先端に取り付ける小さな空力パーツ)なしで初めて富士を走った。もちろんギャンブルだったけど、その分ポールポジションが取れて嬉しいよ。」

■GT500クラス:第1レース優勝
No.46ロニー・クインタレッリ(SRoad MOLA GT-R)
「昨日は雨で今日はドライ(晴れ)。全くドライでのデータがなくて、直前のウォームアップで色々試し、良い感触が得られたから、いけると思った。クルマとタイヤの調子が良く、後半は12号車に追いつかれたけど、上手くタイヤマネジメントができていたから、最後の3~4周でプッシュして逃げ切る事が出来た。」

□GT300クラス:第1レース優勝
No.4谷口信輝(初音ミク グッドスマイルBMW)
「まずはスタートが素晴らしく良くて、1位で1コーナーを通過できました。とにかくプッシュして貯金を稼ぐ作戦でした。ソフトタイヤを選んでいたので後半は上手くペースコントロールしてタイヤの垂れをごまかしていたのですが、予想以上にタイヤがキツかったのと、33号車の追い上げは速くて、最終ラップで追いつかれ、最終コーナーで抜かれてしまいました。しかし、チェッカーまでの直線で再度スリップストリームで抜き返す事が出来ました。僕は今回西軍の応援団長をしていますが、こうして(西軍のクインタレッリと)2人で優勝して、西軍のポイントを稼ぐ事、西軍のみんなに貢献できて本当に良かったですし、JAF Grand Prix という名誉あるタイトルをいただけて、本当に嬉しいです。」

『記事:吉田 知弘』

【JAFGP】GT500第1レース決勝:王者ロニーがポールトゥウィン、脇阪寿一が10台抜きで3位表彰台

GT300の決勝に引き続き、この日はGT500の決勝第1レースも行われた。GT300同様にドライバー交代なしの22周勝負で行われた。

スタートからポールポジションのロニー・クインタレッリ(SRoad MOLA GT-R)が好発進トップで1コーナーを駆け抜けると、徐々に後続を引き離し、シリーズ戦から続く好調ぶりをアピールした。一方、2位スタートの大嶋和也(ENEOS SUSTIN SC430)がペースが上がらず後退していくなか、午前中のフォーミュラニッポン予選でポールポジションを獲得したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(カルソニックIMPUL GT-R)が2位に浮上すると、少しずつペースを上げ、クインタレッリに接近。15周目に追いつき、今季5勝挙げた日産GT-R勢同士デッドヒートが始まった。
必死に逃げるクインタレッリを必死で追いかけるオリベイラ。GT500クラスならではの緊迫した限界ギリギリのバトルが展開され、スタンドのファンも2人のバトルに釘付けになる。

トップ争いがGT-R同士で白熱している中、3位のアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S SC430)に4位脇阪寿一(D'STATION KeePer SC430)が急接近。先日のモータースポーツジャパン2011で「アンドレと勝負がしたくて、自分も土曜日(第1レース)にエントリーしました!」と、昨年までのチームメイト同士の直接対決を望んでいた脇阪。その願いが実現し、トップ争い以上に白熱する3位争いが始まった。

 

どのコーナーなど関係なく、チャンスがあれば攻めていく脇阪に対し、逃げるロッテラーもタイヤが消耗した厳しい状況の中で、フェアに応戦。終盤の数周はスタンドからも拍手が沸き起こるなど、サーキット全体が元チームメイト同士のバトルに注目した。
2人のバトルは最終ラップまで続き、残り半周のヘアピンで出来たわずかなチャンスを掴んだ脇阪が3位を奪取。13位スタートから怒涛の10台抜きで、嬉しい今季初表彰台を獲得した。

また優勝争いは、最後までトップを守り続けたロニー・クインタレッリが優勝。2位がオリベイラとなった。

『記事:吉田 知弘』

【JAFGP】GT300第1レース決勝:最終コーナーでの大逆転バトルの末、谷口が優勝!

午後に入り、いよいよJAFGP最初の決勝レース、GT300クラス第1レースが始まった。

今回は、シリーズ戦とは異なりGT500・GT300を別々に開催。さらに土日の2レース制して、それぞれのドライバーが各レースを担当。レース中のドライバー交代は禁止という特別戦ルールで22周のガチンコ勝負がスタートした。

第1レースのポールポジションは平中克幸(JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458)、2位に谷口信輝(初音ミク グッドスマイルBMW)というチャンピオン争いをした2台がフロントローに並び、注目が集まった。
グリッドに静止した状態からスタンディングスタートを切った18台のGT300マシン。好スタートを切った谷口が1位で1コーナーを通過していく。一方、トップを奪われた平中はペースが上がらず、後方へ沈んでいってしまう。
平中の変わりに上位に上がってきたのが、3位スタートの藤井誠暢(HANKOOK PORSCHE)が2位に浮上、3位争いは関口雄飛(JLOCランボルギーニRG-3)、佐々木孝太(R&D SPORTS LEGACY B4)、平中克幸(JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458)を中心に毎周激しいバトルが展開され、6周目にはプリウスコーナー手前で3ワイドになるなど、JAFGPならではのガチンコ勝負が繰り広げられる。

しかし、スプリントレースで頑張りすぎた佐々木が、タイヤの消耗が進み緊急のタイヤ交換となるなど、明暗が分かれる3位争いとなった。後続のマシン同士がバトルをしている間に、トップの谷口は2位以下を7秒以上引き離す独走態勢を築く。

このまま、シリーズ戦同様に谷口の独走優勝が確実かと思われたレース終盤、こちらもタイヤの消耗が原因でペースが落ち始める。一方追いかける側の2位藤井も、初音ミク号攻略に向け、必死にペースを上げ、ついに最終ラップで7秒あった差がゼロに。そして最終ラップの最終コーナーで藤井が逆転を果たし、最後の長いメインストレートに帰ってきたが、直線スピードには自信がある初音ミクBMW Z4、そしてグランドスタンドで応援する個人スポンサーの方々の力にも後押しされ、チェッカー直前で谷口が再逆転を果たし、第1レース優勝。

まさに、スプリントレースならではの、最後の最後まで分からない大激戦となった。
レース後、パルクフェルメに帰ってきた谷口は、「ソフト側のタイヤを選択して、労わりながら走って最後まで持たせる作戦だったのですが、最後はギリギリでした。」と、ホッとした表情を見せていた。

『記事:吉田 知弘』

【JAFGP】JAFGPでもピットウォークが実現!大盛況のお昼休み

フォーミュラニッポンの予選が終わると、お昼休みの時間を利用して、ピットウォークが行われた。SUPER GTとフォーミュラニッポンを同日に行う関係上、どうしても過密なスケジュールになり、ピットウォークの時間がとれなかったが、ファンの要望に応え、今年はピットウォークが実現した。

今回は参戦チームも多いため、ピットロードにドライバーが集合、メインストレート上にレースクイーンが集合するSUPER GT形式でのピットウォークとなり、ピットロードを埋め尽くすほどのファンが参加。大盛況となった。

ドライバー達も忙しい時間の合間をぬって、ガレージ前に登場。ファン一人一人に丁寧にサインを行い、記念撮影にも笑顔で応じていた。

メインストレート上では、恒例のレースクイーン撮影会。ただ、いつもSUPER GTを観に来ていないファンや、初めてピットウォークに参加するファンも多く、興味津々に撮影エリアを覗き込むファンも多かった。

約45分間のピットウォークはあっという間に終了。
明日も午前8時から行われる予定だ。

『記事:吉田 知弘』