フォーミュラニッポンとSUPER GTの全てのレースが終わり、夕陽が沈む富士スピードウェイではグランドフィナーレが行われ、メインストレート上に設置された特設表彰台で各レースの総合表彰式が行われた。
秋が深まり、朝晩は冷え込みが厳しくなった富士スピードウェイだが、2日間レース観戦を満喫した多くのファンがグランドスタンドに残り、グランドフィナーレに参加した。
フォーミュラニッポンは、ポールトゥウィンという素晴らしいレースを見せてくれたNo.1ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が総合優勝。2位はNo.8石浦宏明(TEAM KYGNUS SUNOCO)、3位はNo.37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が入り、特設表彰台でシャンパンファイトを行った。
GT300クラスは、第1・2レースを制したNo.4初音ミク グッドスマイルBMW(谷口信輝/番場琢)が文句なしの総合優勝を獲得。2位には2戦連続2位だったNo.33HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢)、3位にはNo.11JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸)が入った。
シャンパンファイトでは、2位、3位のドライバー、そしてパートナーの谷口から集中砲火を浴び、今季の活躍、そしてJAFGPでの活躍の祝福を受けた。
GT500クラスは、第1レース優勝、第2レース2位だったNo.46SRoad MOLA GT-R(柳田真孝/ロニ-・クインタレッリ)が総合優勝。2位には最後のレースで見事優勝を飾ったNo.100RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴)、3位は第1レースで3位表彰台を獲得したNo.35D'STATION KeePer SC430(脇坂寿一/アンドレ・クート)となった。
シャンパンファイトでは、今度は山本尚貴が餌食となり、5人のドライバーからシャンパンシャワーを浴びた。
そして、気になる東西対抗戦の結果発表が行われ、昨日終了した時点では西軍有利だったが、今日のレースとファンの力で東軍が巻き返し、東軍が728ポイント、西軍が628ポイントで見事東軍の逆転2連覇となった。
そして、いよいよクライマックス。
最後はSUPER GTとフォーミュラニッポンのドライバー全員が集合。最後は東軍応援団長の織戸が音頭を取り、遅くまで残ってグランドフィナーレに参加してくれたファンとともに「We Love Motor Sports!!」の掛け声で2011年のJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPは幕を閉じた。
これで、多くのチーム・ドライバー、そしてファンの2011年国内レースイベントが終了。この後各メーカーを中心にファン感謝イベントがあるものの、このJAFGPが一つの区切りとなることもあり、サーキットを後にする人々からは「また来年!」という言葉が飛び交っていた。
朝から大盛況だった日曜日、来場者数は昨年を上回る40,500人。3日間トータルでも7万人を超えるなど、昨年以上に盛り上がったJAFGP。この盛り上がりが来年以降の国内レースやモータースポーツ全体の発展につながっていってほしい。
『記事:吉田 知弘』