スペイン・ヘレスサーキットで行われているF1ヘレス合同テストも3日目に突入。この日も朝からHRT。マルシャ(旧ヴァージン)を除く10チームが朝から精力的に周回を重ね、シーズンに向けてのデータ収集を行った。
この日のトップタイムはニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)。2011年スペックのマシンだが、他チームを圧倒する速さをみせ、昨日のシューマッハが記録した1分18秒561を約1秒更新する1分17秒613を記録した。
ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)
「今日のテスト結果は本当に嬉しいよ。ピレリタイヤについて多くのことを学ぶ事が出来たし、新車のために向けた準備もできた。他のチームとラップタイムで比較するのは難しい状況に歩けども、2011年スペックのマシンで色々収穫があった。次のバルセロナテストで“新しいシルバーアロー”でテストが出来るのが、凄く楽しみだよ。」
2位はロマン・グロージャン(ロータス)が1分18秒419を記録。初日のライコネン同様に2012年モデルのマシンではトップタイム。新車の走り出しからロータスE20の好調ぶりが伺える。
また、3日目には2011王者のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)や、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)など、今季の主役候補がテストに登場。3人の中での最速はベッテルで1分19秒297で全体では3位タイムだった。
一方、初日に2位タイム、2日目に4位タイムと好結果を出していたフォースインディアチームだが、リザーブドライバーのジュール・ビアンキが午前中のセッションでクラッシュを喫してしまい、この日は2周のみの走行で終了。タイム計測ができずに終わってしまった。
明日10日はヘレス合同テスト最終日。引き続き、ベッテルやアロンソがテストを担当する他、小林可夢偉も登場予定だ。
『記事:吉田 知弘』