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土曜日ピットウォーク:初めて鈴鹿に現れたWTCCマシンに興味津々

土曜のプラクティス1を終えた鈴鹿サーキットでは恒例のピットウォークが行われ、悪天候の中にも関わらず、多くのファンが参加した。

 

ちょうど、ガレージではマシンのメンテナンス中で作業が続いている中でのピットウォークとなったが、鈴鹿に初めて現れたWTCCマシンに熱心なファンは興味津々。デジカメやスマートフォンで写真を撮っていた。

ドライバーたちも時間を見つけてファンのサインに応じ、和やかなムードとなっていた。

 

また、同日開催となるスーパー耐久のピットも同時にファンサービスが行われ、先日のSUPER GTでチャンピオンを飾った柳田真孝、谷口信輝らがサイン会を行い、こちらもWTCCに負けない盛り上がりをみせていた。

ピットウォーク中には、シボレーのアラン・メニュのマシンが車検のためにピットロードを移動。世界選手権ではあるが、F1とはまた違うアットホームな雰囲気が印象的だった。

この後、土曜2回目のプラクティスが行われ、午後からはスーパー耐久の予選とWTCCの公式予選が行われる。

『記事:吉田 知弘』

【WTCC】日本ラウンドKENWOOD Race of Japanの予選日が開幕!

F1日本GPから2週間経った鈴鹿サーキットでは、もう一つの世界選手権レース「世界ツーリングカー選手権(WTCC)」の日本ラウンド“KENWOOD Race of Japan”が開幕。今日は2回のプラクティスセッションと公式予選が行われる。

午前9時、現地の鈴鹿サーキットはあいにくの雨となってまったが、熱心なWTCCファンが早朝から集合し、ゲートオープンを待っていた。

午前9時30分からは、早速WTCCの土曜プラクティス1回目が行われ、多くのドライバーにとっては初挑戦となる鈴鹿サーキット東コースのチェック走行を行った。

また、今回のWTCC日本ラウンドには現在フル参戦中の谷口行規(シボレー・クルーズ)を中心に、ラリー選手権で活躍する新井敏弘(シボレー・クルーズ)、SUPER GTに参戦し、同日開催のスーパー耐久にもダブルエントリーしている吉本大樹(サンレッドSRレオン)、WTCC日本ラウンドに2008年からスポット参戦で挑戦を続けている加納政樹(BMW 320TC)の、4人の日本人ドライバーが参戦。注目が集まる。

この他にも、1999年のフォーミュラニッポン王者であるトム・コロネル(BMW 320 TC)や、元F1ドライバーのティアゴ・モンテイロ(サンレッドSRレオン)、さらに1990年代にF1で活躍していたガブリエル・タルキーニ(サンレッドSRレオン)など、モータースポーツファンにとっては懐かしいドライバーたちが、今回鈴鹿東コースを疾走する。

マシンの性能差が少ない分、毎レース、毎コーナーで激しいバトルが繰り広げられるWTCC。「抜きどころがないコース」と言われる鈴鹿サーキットの東コースで、今週末どんなバトルが見られるのか?WTCCを知らないファンも、是非注目していただきたいレースだ。

また、今週末は「スーパー耐久シリーズ2011第4戦・鈴鹿300km」も同日開催される。
今週末も、現地鈴鹿サーキットより、レースの様子やイベントの様子をレポートしていく。

『記事:吉田 知弘』

【S-GTレースレポート】(1)GT300チャンピオン:皆で勝ち取ったチャンピオン

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[決勝前のグリッドについた初音ミクBMW]

10月16日。ツインリンクもてぎで行われたSUPER GT第8戦決勝。GT300クラスは、No.4初音ミク グッドスマイルBMW(谷口信輝/番場琢)がポールトゥウィン。逆転で初のチャンピオンを獲得した。
レース前は、No.11JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸)に5ポイント負けている状態からスタート。今回は番場がスタートドライバーを務め、谷口が後半を走る戦略だったが、全く危なげない走りで優勝を飾った。

「GTを始めて10年目、やっとチャンピオンが獲れました。最終戦でまさかの逆転劇で感無量です。」

ウイニングランを終え、チームメンバーが待つパルクフェルメに戻ってきた谷口。いつもは笑顔でインタビューに答えるのだが、今回は色々な想いが込み上げ、珍しく涙を見せた。

【谷口信輝“長年、欲しくて欲しくて仕方がなかったチャンピオンがやっととれた”】
今季から初音ミクBMWのグッドスマイルレーシングに移籍。今までRE雨宮などGT300の名門チームで走ってきた谷口にとって、“痛車チーム”と通常とは異なる形態のチームで2011年を迎えることになった。これについては、レース後の記者会見で、こう振り返った。
「新しいチームにきて、最初はちゃんとしたレーシングチームじゃない印象があり、いつも辛口でワガママもたくさん言っていましたが、チームも毎回戦っていくごとに強くなっていって、一年間で成長していってくれました。途中、度重なる性能調整にも苦しみましたが、それに負けない素晴らしいタイヤをヨコハマタイヤさんが用意してくれ、皆が本当に良く頑張ってくれました。」

いつもはチームの大黒柱として、何があっても落ち着いて対応。後輩の番場にも色々アドバイスをし、さらにチームが苦しんでいる時は自らムードメーカーとなって盛り上げるなど、まさにチームを牽引する存在だった谷口。その結果、チームはシーズンを通して成長し、見事チャンピオンを獲得。長年欲しくて仕方がなかったGT300の王座を獲得し、いつもは堂々としている谷口が、普段は見せることのない一面が表に出た瞬間だった。
それだけ、このGT300チャンピオンの重みのある、誰もが欲しがる“称号”なのかもしれない。

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【番場琢“みんなで勝ち取ったチャンピオン”】
長年、初音ミク号のドライバーとして戦ってきた番場にとっても、今回が初のGT300チャンピオン。
いつもは先輩谷口にイジられている姿が有名で、初優勝した第3戦マレーシアでも終盤にJIM GAINERに追い詰められ、レース後に叱られるという一幕もあった。
しかし、最終戦もてぎでは、今季初めてスタートドライバーを任され、ポールポジションから一度トップを譲ることなく谷口にバトンをつないだ。

今年のレースの中で一番堂々とした走りを見せた番場。やはり谷口がチームに加入した事が番場にもプラスに働いたようだ。
「シーズンを通して、本当に谷口さんに色々なことを教わりました。特に谷口さんの場合は、メンタル面(レースに向けてどう準備していくか?レースへの取り組み方など)をたくさん教えてくれて、新しい発見も多かったです。なので、今年はサーキットに入る前の部分の心構えが変わりました。今回もGT300でポールスタートは初めてで、そこのやり方や前を走るマシンがいない中で、どうやって走っていくかと谷口さんに聞いて、決勝スタートまでイメージをしっかり固めてレースに挑みました。」

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[スタート前も谷口からアドバイスをもらう番場]

そして、今季を振り返って、このようなことを話してくれた。

「年間で3勝して、最後は優勝でチャンピオンを決めれて・・・。凄い出来過ぎたシーズンだったなと思います。でも、僕達ドライバーの力だけではこんな結果は出ませんでした。毎回素晴らしいタイヤを用意してくれたヨコハマタイヤをはじめ、メカニックやチームスタッフ全員が完璧に仕事をしてくれて、皆が心の底から“チャンピオン獲るぞ!”という気持ちでやってくれた結果だと思います。そして何より、個人スポンサーの皆さんの支援と、毎回の熱い声援があったから、チームとしても大きな力をもらってここまで頑張れて来れたのが、チャンピオン獲得の要因だと思います。本当に、皆さんには感謝してもしきれないくらいです。ありがとうございます!」

初音ミク号がSUPER GTに登場したのは2008年。参戦当初は相次ぐトラブルで決勝を走れないこともあった。そこからチーム体制も徐々に強化していき、2009年には番場琢が加入。そして今年はGT300ではベテランドライバーとなる谷口信輝が加入し、新しいBMW Z4での参戦となった。
今季は第3戦マレーシアで初優勝。第6戦富士で国内初優勝を遂げた初音ミクBMW。このチームは16000人を超える個人スポンサーを中心に支えられ、今までのSUPER GTのチームとは異なった形態となっている。

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[初音ミクBMWを応援する方々からの寄せ書き]

最終戦もてぎにも150人を超える個人スポンサーやファンが集まり、初音ミクBMWのピット裏には決戦を前にした谷口・番場・チームスタッフにエールを送ろうと訪れる個人スポンサーで溢れていた。
その雰囲気は、決して“勝たなきゃいけない”という堅苦しい雰囲気ではなく、一挑戦者として“皆で勝ちに行こう!”という前向きな雰囲気だった。

SUPER GTは、単にマシンの力、ドライバーの力だけで勝てる競技ではない。
そのマシンを用意するメカニックやチームスタッフ、マシンの足元を支えるタイヤ、そしてドライバーやチームを必死で応援するファンや個人スポンサーの力。

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[GT300の年間表彰でのドライバー・監督の登場に拍手で出迎えるチーム関係者]

今年の初音ミクBMWは、この全てが揃っており、全ての要素でライバルよりも上回っていた。
まさに“初音ミク号に関わる全員の団結力”で勝ち取ったチャンピオンだった。

『記事:吉田 知弘』

SUPER GT第8戦決勝速報:両クラスともにチャンピオンが決定

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2011SUPER GT第8戦もてぎGT250kmレースの決勝がツインリンクもてぎロードコースで行われた。
今季、雨に見舞われ続けているSUPER GT。このもてぎ戦も予選は雨、日曜朝のフリー走行も雨となってしまったが、決勝を前に太陽が顔を出し、最後の決戦はドライコンディションでレースが行われることになった。

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【GT500:NISMO GT-Rが今季3勝目、MOLA GT-Rが2位に入り初チャンピオン決定】
GT500はポールスタートのNo.46 SRoad MOLA GT-R(柳田真孝/ロニ-・クインタレッリ)がスタートから独走。悲願のチャンピオンに向け、29周目にクインタレッリから柳田にバトンタッチを行う。今季絶好調のMOLA GT-R。このもてぎでも好調さを維持しており、このまま優勝を決めるかと思われたが、チャンピオン争いをするNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)が5位スタートから徐々に順位を上げてくる。ピットインのタイミングを利用し、No.39DENSO SARD SC430(石浦宏明/井口卓人)を逆転したNISMO GT-RはトップMOLA GT-Rを追いかける。新しく王者になろうとしている柳田とSUPER GTで何度もタイトルを獲得しているベテラン本山とのマッチレースに、もてぎに集まった26000人のファンは釘付けになった。

決着がついたのは41周目。V字コーナーでMOLA GT-Rを捕らえたNISMO GT-R。そのまま逃げ切り、今季3勝目を飾った。
一方、MOLA GT-Rの柳田は、抜かれた後も冷静なレース運びで、2位を死守。チャンピオン決定条件となる6位以内をクリアし、GT500参戦初年度でチャンピオンを獲得する快挙を成し遂げ、柳田は昨年のGT300に続き、今年はGT500でタイトルを獲得。クインタレッリにとっても、初のタイトル獲得となった。

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【GT300:初音ミクBMWが見事なポールトゥウィンで、逆転でチャンピオン獲得】
GT300はNo.11JIMGAINER DICXEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸)とNo.4初音ミク グッドスマイルBMW(谷口信輝/番場琢)の一騎打ちの争い。雨の予選では不利と思われていた初音ミクBMWがポールポジションを獲得。首位JIM GINERが2位とフロントローからのスタートとなった。いつもは谷口がスタートドライバーを勤める初音ミクBMWだが、今回は番場が担当。スタートから2位JIM GAINERを引き離し、圧倒的な速さを見せ付けていく。一方のJIM GAINERはペースが上がらず苦戦。後半にはマシントラブルでピットスタートを余儀なくされたNo.33HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢)に逆転を許し、3位に後退してしまう。

トップ初音ミクBMW番場は、全く危なげない走りで谷口にバトンタッチ。谷口も、いつも通りの安定した走りでトップをキープし、そのまま優勝。最終戦で5ポイント差を逆転し、悲願の初チャンピオンを獲得した。

『記事:吉田 知弘』

SUPER GT第8戦もてぎ決勝日がスタート。早朝からたくさんのGTファンが集合!

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SUPER GTの2011シリーズ最終戦となるもてぎ250kmレース。現地のツインリンクもてぎでは決勝日を迎え、朝8時のゲートオープンを待ちきれないファンで中央エントランスは埋め尽くされた。

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午前8時。レースアナウンサーの木幡アナ、もてぎの人気キャラクターのコチラちゃんとともに、カウントダウンが行われ、決勝日のゲートがオープン。

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中央エントランスには、ツインリンクもてぎエンジェルやキャラクターのバット、もてぎのスタッフにSUPER GTのスタッフが各フラッグをもってお出迎え。今朝もあいにくの雨となってしまったが、その嫌な雰囲気を吹き飛ばすような笑顔に溢れたゲートオープンとなった。

この後、ロードコースでは午前9時からSUPER GTのフリー走行が行われ、午後2時から最終戦決勝レースが53周で争われる。

『記事:吉田 知弘』