観戦塾 観戦塾 観戦塾
RSS MORTOR SPORTS KANSENZYUKU PODCAST flickr YouTube Facebook Follow Me MOBILE サイトマップ お問い合わせ

記事一覧

トップ > 4輪情報

【JAFGP】SUPER GT(GT500クラス):エントリーリスト&見どころ

今週末のJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPでは、通常ドライバー交代のあるSUPER GTは、土曜日の第1レース、日曜日の第2レースと、それぞれのドライバーが担当して合計2レース開催される。

今回は気になるエントリーリストと、第1レース・第2レースそれぞれの見どころを紹介していく。

【GT500クラス:第1レース】
予選/11月11日(金)14:20~14:40
決勝/11月12日(土)15:15~15:55

<エントリーリスト>
No.1 小暮卓史 ウイダーHSV-010
No.6 大嶋和也 ENEOS SUSTIN SC430
No.8 小林崇志 ARTA HSV-010
No.12 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ カルソニックIMPUL GT-R
No.17 塚越広大 KEIHIN HSV-010
No.19 片岡龍也 WedsSports ADVAN SC430
No.23 ブノワ・トレルイエ MOTUL AUTECH GT-R
No.24 ビヨン・ビルドハイム ADVAN KONDO GT-R
No.32 中山友貴 EPSON HSV-010
No.35 脇阪寿一 D'STATION KeePer SC430
No.36 アンドレ・ロッテラー PETRONAS TOM'S SC430
No.38 平手晃平 ZENT CERUMO SC430
No.39 石浦宏明 DENSO SARD SC430
No.46 ロニー・クインタレッリ SRoad MOLA GT-R
No.100 山本尚貴 RAYBRIG HSV-010

■第1レース:見どころ■
土曜日に決勝が行われる第1レース。この日は、フォーミュラニッポンを兼務しているドライバーが中心に出走する。注目はNo.39DENSO SARD SC430の石浦宏明。今季は3度のポールポジションを獲得していながら決勝ではあと一歩のところで勝利から見放され続けてきた。富士をホームコースとするレクサス勢としても負けられない1戦に挑む。
また、No.35D'STATION KeePer SC430脇阪寿一(No.35D'STATION KeePer SC430)とアンドレ・ロッテラー(No.36PETRONAS TOM'S SC430)の元チームメイト同士の組み合わせも実現。こちらも注目だ。

【GT500クラス:第2レース】
予選/11月11日(金)15:25~15:45
決勝/11月13日(日)15:25~16:05

<エントリーリスト>
No.1 ロイック・デュバル ウイダーHSV-010
No.6 伊藤大輔 ENEOS SUSTIN SC430
No.8 武藤英紀 ARTA HSV-010
No.12 松田次生 カルソニックIMPUL GT-R
No.17 金石年弘 KEIHIN HSV-010
No.19 荒聖治 WedsSports ADVAN SC430
No.23 本山哲 MOTUL AUTECH GT-R
No.24 安田裕信 ADVAN KONDO GT-R
No.32 道上龍 EPSON HSV-010
No.35 アンドレ・クート D'STATION KeePer SC430
No.36 中嶋一貴 PETRONAS TOM'S SC430
No.38 立川祐路 ZENT CERUMO SC430
No.39 井口卓人 DENSO SARD SC430
No.46 柳田真孝 SRoad MOLA GT-R
No.100 伊沢拓也 RAYBRIG HSV-010

■第2レース:見どころ■
日曜日に行われる第2レース。注目は前年の富士スプリントカップ(GT500)第2レースを制している伊藤大輔(No.6ENEOS SUSTIN SC430)。今年も優勝して連覇を狙っているはずだ。そこに今季のシリーズ戦で悲願の初チャンピオンを獲得した柳田真孝(No.46SRoad MOLA GT-R)が挑む。
また、この日はフォーミュラニッポンの決勝も同日開催となるため、両レースを兼務している中嶋一貴(No.36PETRONAS TOM'S SC430)と伊沢拓也(No.100RAYBRIG HSV-010)にとっては、慌しい一日となる。
この他にも、今年の第2戦の制した本山哲(No.23MOTUL AUTECH GT-R)や第6戦で優勝を飾った立川祐路(No.38ZENT CERUMO SC430)など、ベテラン勢も参戦する日曜日。今週末の最後となるレースなので、素晴らしいレースを期待したい。


■4メーカーの激戦!今回もタイヤマネジメントが勝敗の鍵を握る?■
今季もブリヂストン、ミシュラン、ダンロップ、ヨコハマタイヤの4メーカーが参戦し、激しいタイヤウォーズが繰り広げられた2011年のSUPER GT。その中でも圧倒的な強さをみせたのがミシュランタイヤで、予選ではNo.39DENSO SARD SC430(石浦宏明/井口卓人)が3回、No.46SRoad MOLA GT-R(柳田真孝/ロニ-・クインタレッリ)が2回と合計5回のポールポジションを獲得し、No.46SRoad MOLA GT-Rが見事チャンピオンを獲得した。
おそらく、今回もミシュラン勢が有利となってくる可能性が高いが、シーズン中とは異なり11月中旬の富士スピードウェイは冷え込む。気温・路面温度の低いコンディションでどれだけのパフォーマンスが発揮されるのか、注目したい。

そして、富士スプリントカップの場合は、通常とは異なる「22周のスプリント勝負」スタートからゴールまでの22周を、常に予選アタックのように攻め続けることが要求されるレースだ。そこで昨年も勝敗を分ける鍵となったのが「タイヤマネジメント」。いくら路面温度が低いと言っても、22周攻め続ける事でタイヤの消耗が大きくなる。実際に昨年もタイヤの消耗で終盤にタイヤ交換やペースダウンを余儀なくされたドライバーもいた。

「いかにタイヤを温存しつつ、いかに速く・効率よく走れるか?」が、今回の勝敗の分かれ目になるかもしれない。

■シーズン中に勝てなかったリベンジを。。。■
今季、日産勢の圧倒的な強さで終わった2011年のSUPER GTシリーズ。逆に富士スピードウェイをホームコースとするレクサス勢は、シーズン1勝と苦戦を強いられた。しかし、全てにおいて劣っていたわけではない。レクサス勢の中で唯一ミシュランタイヤを履く、No.39DENSO SARD SC430(石浦宏明/井口卓人)は前述にもあるとおり、エース石浦の力もあり、今季3回のポールポジションを獲得。うち2回は富士スピードウェイでのレースでPPを獲得した。しかし、あと一歩のところで勝利から見放されるレースが続き、シーズンは0勝。あれだけ速かったのに、1勝も出来なかった。間違いなく、彼らはこのJAFGPでのリベンジに賭けている違いない。
シリーズ戦で上手くいかなかった分、彼らの「スプリント戦」での快走に注目したい。

今年も、JAFGPの最後を飾るレースとなるGT500クラス。シリーズ戦では見られない超接近戦のスプリントバトルに注目だ。

『記事:吉田 知弘』

【JAFGP】JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP2011:タイムスケジュール

今週末に迫ったJAF Grand Prix SUPER GT&Fomula NIPPON FUJI SPRINT CUP2011。そのタイムスケジュールが発表された。

今回も11月11~13日の3日間。SUPER GTは昨年同様にGT500・GT300を別々に開催、土日の2レースが行われる。フォーミュラニッポンとレジェンドカップは、ドライバーへの負担に配慮し、日曜日のみのレース。そのほかにもサポートレースとしてVitzRaceグランドファイナルやF4日本一決定戦などが行われる。

【11月11日(金)】
06:00 ゲートオープン(西ゲートのみ)
09:30~10:30 SUPER GT フリー走行(両クラス混走)
10:45~11:00 Vitz Race 予備予選A組
11:15~11:30 Vitz Race 予備予選B組
11:45~12:45 フォーミュラニッポン フリー走行
13:15~13:35 Vitz Race コンソレーションレース(6周)
13:50~14:10 SUPER GT/GT300第1レース 公式予選
14:20~14:40 SUPER GT/GT500第1レース 公式予選
14:55~15:15 SUPER GT/GT300第2レース 公式予選
15:25~15:45 SUPER GT/GT500第2レース 公式予選
1600~16:45 サンクスウォーク

ファイル 477-1.jpg
[写真:富士スピードウェイ]

<<11日の注目観戦ポイント>>
SUPER GTの予選日となる11日の金曜日。この日は、通常の観戦チケットとは別に「金曜日観戦券(大人1人:2,000円)」が必要になる。しかし、このチケットで金曜日のみはパドックエリアにも入場可能。いつもの国内レースでパドックへ行く機会のない方にとっては、魅力的な金曜日チケットとなっている。
また、この日の全セッション終了後、無料でピットロードが開放される「サンクスウォーク」も実施される。こちらもピットウォークに参加した事のない方には必見のイベントだ。

【11月12日(土)】
04:30 ゲートオープン(東西ゲート)※西ゲートは13日まで終夜オープン
08:25~08:45 Vitz Race 公式予選
08:55~09:15 F4 公式予選
09:30~10:00 オープニングセレモニー
10:15~11:15 フォーミュラニッポン 公式予選
11:25~12:10 ピットウォーク
12:45~13:30 SUPER GT/GT300第1レース 決勝(22周)
14:10~14:40 Vitz Race 決勝(11周)
15:15~15:55 SUPER GT/GT500 決勝(22周)
16:10~16:40 レジェンドカップ 予選

ファイル 477-2.jpg
[写真:富士スピードウェイ]

<<12日の注目観戦ポイント>>
まずは9時30分から始まるオープニングセレモニー。全チームのドライバー・スタッフがメインストレートを行進して入場。「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP2011」の開会式を行う。ここの人気ロックバンド「アースシェイカー」の西田昌史氏による国歌独唱もおこなわれる。
レースの方では、SUPER GT第1レースの決勝が行われるほか、フォーミュラニッポンの予選日となる。今回は1台ずつ出走し、1発勝負の単独タイムアタックでグリッド順を決める「スペシャルステージ(SUPER GTだとスーパーラップ)方式」が採用される。0.001秒でも決着がつかないほど、毎回熾烈な予選バトルが行われてきた今年のフォーミュラニッポン。今回の予選も見逃せない。

そして、昨年のJAFGPでは実現しなかった人気イベント「ピットウォーク」が今年は実現する。参加にはパドックパスかピットウォーク券が必要となるが、各チームのピットガレージの目の前まで行けるイベント。可能であれば、是非参加していただきたいイベントだ。

【11月13日(日)】
08:00~08:45 ピットウォーク
09:15~09:50 F4 決勝(15周)
10:05~10:35 オープニングセレモニー
10:35~11:05 オールグリッドウォーク
11:05~11:15 パレードラン(SUPER GT、フォーミュラニッポン)
11:15~11:35 ドリフトマッスルデモンストレーション
12:00~12:40 フォーミュラニッポン 決勝(22周)
13:15~13:40 レジェンドカップ 決勝(8周)
14:10~14:55 SUPER GT/GT300 決勝(22周)
15:25~16:05 SUPER GT/GT500 決勝(22周)
16:25~17:00 グランドフィナーレ

ファイル 477-3.jpg
[写真:富士スピードウェイ]

<<13日の注目観戦ポイント>>
最終日となる日曜日。この日はとにかくイベントが盛りだくさんとなっている。まずピットウォークは朝8時から。こちらも前日同様に参加していただきたいイベントのひとつだ。10時05分からのオープニングセレモニーでは「陸上自衛隊富士学校音楽隊」がメインストレート上に登場。国歌吹奏を行う。その後、SUPER GTとフォーミュラニッポンのマシンがメインストレートに整列。オールグリッドウォークが行われる(グリッドウォーク用のパスが必要)。
11時15分からの「ドリフトマッスルデモンストレーション」では、ドリフト界の第一人者である稲田大二郎氏、土屋圭市氏が登場し、ドリフトパフォーマンスを披露。現在、国内でも「D1グランプリ」など、ドリフトの公式競技も行われるなど人気も上昇している。まだ本格的な競技ドリフトを見たことがない人にとっては必見のイベントだ。
午後は、SUPER GT第2レースと、フォーミュラニッポンの決勝レースが行われる。そして今年もエキシビジョンで開催が決定した「レジェンドカップ」の決勝も13時15分から8周で争われる。往年の名ドライバーが今年も集合し、ホンダCR-Zのワンメイクでガチンコ勝負が繰り広げられる。

ファイル 477-4.jpg
[写真:富士スピードウェイ]

全ての決勝レースが終わった16時25分からは「グランドフィナーレ」がメインストレート上で行われ、東西対抗戦の結果発表や各レースの総合表彰がある。これが、今年のSUPER GTとフォーミュラニッポンの公式レースとなるため、少し遅い時間帯でのイベントとなるが、是非最後まで残っていただいて、今シーズンの締めくくりの瞬間に参加していただきたい。

『記事:吉田 知弘』

【JAFGP】“レースでの戦いとファンの応援の力”で争う『東西対抗戦』

今年もJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPでは、各ドライバーの出身地別で「東西対抗戦」が行われる。

この東西対抗戦は、本大会の開催テーマのひとつである「新たなモータースポーツイベントの提案」の具体化した企画で、参戦ドライバーを出身地で東西に分けて各レース獲得ポイントと、来場したファンの応援グッズの購入ポイントなどを合算。その総合ポイントで勝敗を決めるイベント。
いつもはドライバー・チームの力で競われるモータースポーツのレースシーンに、ファンの「応援の力」を具体化したものも含めた、お客様参加型の“ドライバーと一緒になって楽しんでいただくこと”を目的としたイベントだ。

ファイル 476-1.jpg
[今年の東西対抗戦ステッカー]

今年も東軍は「赤」、西軍は「青」とし、車両には各色を配したステッカーを貼付して判別できるようにしてあり、応援グッズとして各色のマフラータオルを会場内で販売するほか東西対抗グルメを会場内ショッピングテラスで販売し、いずれも東西対抗戦のポイントに加算される。

ファイル 476-2.jpg
[左:応援マフラータオル販売ブース(モータスポーツジャパン2011での先行販売の様子)]

最終結果は全レース終了後のグランドフィナーレで発表され、勝利軍に属するドライバーには賞金を、併催レースのドライバーには商品券を授与するとともに、勝利軍のマフラータオルをご購入いただいたお客様全員に金メダル缶バッヂ(非売品)と、抽選で来シーズン富士スピードウェイで開催されるSUPER GTとフォーミュラ・ニッポンのパドックラウンジパスやプラチナペアルームパス(各5万円相当)などのプレミアムチケットがプレゼントされる。

ファイル 476-3.jpg ファイル 476-4.jpg
東西応援グルメのメニュー

今年も、各軍のドライバーを代表して東軍は本山哲(No.23MOTUL AUTECH GT-R)、西軍は脇阪寿一(No.35D'STATION KeePer SC430)がキャプテンを務める他、今年はファンにもっと応援してもらおうと、応援団長も選ばれた。

10月13日~10月30日まで大会公式サイトで実施してきたファン投票による応援団長の総選挙により、東軍は織戸学、西軍が谷口信輝に決定。各軍のドライバー・ファンを盛上げる。

ファイル 476-5.jpg
[勝利軍のファンに配られる記念メダルバッヂ]

こうして、レースとファンの応援の力で争われる東西対抗戦。是非、JAFGP観戦の際に応援マフラータオル等を購入して、東西対抗戦に参加していただきたい。

『記事:吉田 知弘』

【FN最終戦もてぎ】アンドレ・ロッテラーが完全勝利で悲願の初チャンピオン獲得!

ファイル 475-1.jpg

11月6日、ツインリンクもてぎで2011年のフォーミュラニッポン最終戦が、決勝2レース制が、今年の最終戦も採用され、レース1は23周(タイヤ交換義務なし)のスプリント勝負、レース2は34周(タイヤ交換義務1回あり)で争われた。

午前10時30分から始まったレース1では、スタートから好調にトップを守り、悲願の初チャンピオンへ向けて周回を重ねたアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)だったが、彼を6ポイント差で追いかける中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が2位に浮上し、自身の逆転チャンピオンのためにロッテラーを猛追。チームメイト同士の“チャンピオンをかけた”大バトルが繰り広げられ、サーキットに訪れたファンも最終戦でのチャンピオンをかけたレースに釘付けとなった。

一貴も何度か追い抜きを試みたものの、並びかけるまでには至らず、最後まで逃げ切ったロッテラーがトップでチェッカーを受け、レース2を待たずに2011年チャンピオンが確定した。
2位の一貴は、一歩及ばずの悔しい結果となったがパルクフェルメでロッテラーのもとに歩み寄り、がっちりと握手。お互いの健闘を讃え合った。

ファイル 475-2.jpg ファイル 475-3.jpg
[午後のレース2は、スタート直前に雨が降り出し、各車タイヤ選択に悩んだ]

午後から行われたレース2では、スタート直前に雨が降り出し、全車がウエットタイヤを装着してスタートが切られた。このレースでもPPからスタートした新チャンピオンのロッテラー。2位以下を引き離す独走劇を見せる。
しかし9周目のヘアピンでNo.40伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION)とNo.16山本尚貴が接触。その破片回収のため、セーフティーカーが導入される。そのSC中の10周目ダウンヒルストレートでNo.33国本雄資(Projectμ/cerumo/INGING)、No.3アンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)、No.62嵯峨宏紀(Le Beausset Motorsports)、No.2平手晃平(TEAM IMPUL)の4台が絡む大クラッシュが発生。レースは赤旗中断となった。

マシン回収等も終わり、SC先導後に再スタートが切られた。10周目までのリードがなくなったロッテラーだが、まるで何事もなかったかのような快走を見せ、レース2も優勝。今週末の2レースともポールトゥウィンでチャンピオンも獲得という、完全勝利でシーズンを終えた。

ファイル 475-4.jpg

2011年ドライバーズチャンピオン:アンドレ・ロッテラー
「今週末はPP2回、優勝2回で最高の週末だった。9年目でチャンピオン獲得、本当に最高の気分だよ。すでにSUPER GTで2度タイトルを取っていて、今回フォーミュラニッポンも獲得できて、目標としていたものが全てとれた。さらに今年はル・マンも勝ったし、最高のシーズンだよ。これだけの結果を出せたのも、チームの完璧なサポートがあったお陰。今季は海外でのレースもあり、FNシーズンも1戦欠場する事になった。ただ、欠場する代わりに絶対チャンピオンを獲得する約束をしていたから、それを今日叶える事が出来て嬉しいよ。トムスに加入したのが2006年。当時トムスもFNでは新規のチームだったから“時間をかけてチャンピオンが取れるように強くなっていこう”と決めて、毎年チャレンジしてきた。ドライバー・チーム・メカニック・マシン、全ての要素が一つにまとまった結果が出たのだと思う。」

『記事:吉田 知弘』

【FN最終戦もてぎ】悲願の初タイトルへ!ロッテラーが決勝レース1・2ともにPP!

ファイル 474-1.jpg

2011年の全日本選手権フォーミュラニッポンの最終戦がツインリンクもてぎで行われ、チャンピオン争いでトップに立つNo.36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がコースレコードを更新する速さを見せ、決勝レース1・2の両方でポールポジションを獲得した。

今回の最終戦は、決勝レースを2回行う「2レース制」を採用。そのグリッドの決定方法は以下の通りとなった。

■レース1:予選Q1のタイム順で決定。
■レース2:通常のノックアウト予選と同じ決定方法。

まずレース1のグリッドを決める予選Q1では、熾烈なチャンピオン争いでトップに立っているアンドレ・ロッテラーが1分33秒483でトップタイムを記録。2位にはNo.41塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION)が食い込み、3位にはNo.37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が入った。

一方、FN第4戦とインディジャパンにスポット参戦した武藤英紀(HP REAL RACING)も最終戦に出走。今季2戦目のフォーミュラニッポンということで、朝から調子の良い走りを見せていたが、Q1で15位となりノックアウト。決勝レースはレース1・2ともに15位からのスタートとなる。

レース2の上位グリッドを決めるQ2・Q3でも、ロッテラーの勢いは止まることなく、どんどんとタイムを更新。Q2で1分33秒010とコースレコードを更新すると、Q3では1分32秒989の驚異的なタイムをマーク。チームメイトでチャンピオン争いではライバルとなる中嶋一貴に0.125秒の差をつけ、レース2のポールポジションも獲得した。

今季、圧倒的な速さを見せつつも、あと一歩のところでライバルにポールポジションを奪われるなど、予選では悔しい思いをし続けてきたロッテラー。悲願の初チャンピオンがかかった重要な一戦で、長い間求めていたポールポジションを獲得し、満面の笑みを見せた。

予選後記者会見
No.36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
■レース1/1位(1分33秒483)
□レース2/1位(1分32秒989)※コースレコード
「良い一日だった。チームの皆がよく頑張ってくれたよ。特にQ2・Q3は完璧なアタックができた。今までなかなかポールポジションがとれなかったけど、今日は全ての要素が上手く噛み合った。それら全てのコンビネーションが噛み合わないとPPは取れないなと思った。(明日はいよいよチャンピオンがかかった決勝レースですが?)まずはスタートで1位を死守することに集中したい。レースは最後までどうなるか分からない。とにかくレース中はベストを尽くすだけ。あまりチャンピオンシップのことは考えずに、この1戦を勝つことに集中したい。」

No.41塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION)
■レース1/2位(1分33秒608)
□レース2/3位(1分33秒239)
「もてぎは地元だし、ここは勝たなきゃいけないレースなので、何とか勝てるようにチームと色々話して、フリー走行・予選と挑みました。予選でのフィーリングは良かったですが、もてぎでこのタイム差は多いので、悔しいです。地元のファンの前でポールポジションをプレゼントしたかったけど、叶いませんでした。明日は頑張って優勝したいです。」

No.37中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
■レース1/3位(1分33秒631)
□レース2/2位(1分33秒114)
「予選はトラフィックもあって、イライラしながらの予選となりました。確かにアンドレは速かったけど、Q3の感触だとまだまだチャンスがあると思います。明日は天気はびみょうですし、アンドレの言うようにレースは最後まで何が起こるか分からないので、とにかく自分が出来る最大限の仕事をやり切りたいと思います。」


明日の決勝は2レース制となり、
レース1は午前10時15分から23周(タイヤ交換義務なし)、レース2は午後2時30分から34周(タイヤ交換義務1回)で争われ、いよいよ2011年のシリーズチャンピオンが決定する。

『記事:吉田 知弘』