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【SUPER GT菅生】ピットウォークは土曜日からピットロードが混雑するほど大盛況!

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フリー走行では雨に見舞われたSUGOでのSUPER GT第4戦。ポルシェカップ、vitzレースを挟んで11時20分から行われたピットウォークでは、土曜日にもかかわらず、多くのファンが参加。SUGOのピットロードが埋め尽くされ、他のピットへ移動するのも一苦労というほどの盛り上がりを見せた。

幸い、午前中から降っていた雨も、ピットウォーク時には止み、GT500、GT300のドライバーも積極的に参加。出来る限りの時間、サインに応じたり、一緒に記念撮影をしていた。

今回、特に盛り上がりを見せていたのが、前回マレーシア戦で初優勝を飾ったGT300クラスの初音ミクBMW。谷口、番場両選手が笑顔でサインに応じていた。

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ピットウォーク終了後には、また雨がパラつくなど、難しいコンディションとなっているスポーツランドSUGO。現地では、明日の決勝グリッドを決める予選が始まっている。

『記事:吉田 知弘』

SUPER GT第4戦 SUGO GT250km RACEがいよいよ開幕

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7月30日(土)、SUPER GT第4戦SUGOが宮城県のスポーツランドSUGOで開幕した。
被災地、宮城県のスポーツランドSUGOでは、早速8時25分からフリー走行が開始。1年ぶりにSUPER GTマシンのサウンドで包まれた。

この日のSUGOは、あいにくの雨。早朝には霧も出ていた。
しかし、この悪条件の中、朝早くから熱心なGTファンが来場。早朝のオープンピットやパドック裏で選手の出待ちを行っていた。

予選日となる30日(土)は、
8時25分~10時10分/公式練習
12時25分~13時10分/公式予選(Q1)
14時30分~  /スーパーラップ

今週末、観戦塾では鈴鹿8耐とGT菅生ラウンドの2箇所から同時に現地レポートを配信していく予定だ。

『記事:吉田 知弘』

SUPER GT第4戦SUGOプレビュー

今週末、F1ハンガリーGP、鈴鹿8耐と、注目のレースが多数開催されるが、SUPER GTの第4戦菅生も行われる。

宮城県仙台市の郊外に位置するスポーツランドSUGO。今回、東日本大震災にとり大きな被害を受けた宮城県での開催ということで、いつもとは違う特別な意味を持った大会になる。

【被災地、宮城県でのSUPER GT開催】
今シーズンの全てのレースを東日本大震災復興支援大会と位置づけ「がんばろう!日本」を合言葉に活動しているSUPER GT。今回は被災地に近いサーキットでの開催となるため、被災された地域の方に少しでも元気になっていただければという思いから、約500名の被災者をサーキットへ招待。メインスタンドの専用指定席から決勝レースを観戦してもらうことになった。
県内の避難所からの移動は専用の送迎バスを13台用意。サーキットへの移動中は、初めてSUPER GTを観戦する方向けにFCJやF3で活躍する若手ドライバーがレースの解説・醍醐味などを紹介する。

このレースを通して、被災者の方々に今は味わう事が難しくなってしまっている「感動と興奮」を体感していただければ幸いだ。

【昨年は0.023秒差で決着!今年はどんなドラマが起きるのか?】
毎年、夏に行われるSUGO戦は、最終ラップ、最終コーナーでトップの順位が入れ替わり、僅差の状態でゴールを迎えることが多い。昨年もウイダーHSV-010をKEIHIN HSV-010がゴール直前で追い抜き、わずか0.023秒差で優勝を飾るという、昨年のハイライトとなるレースにもなった。おそらく今年も、昨年に負けないような白熱したバトルが見られることは間違いない。SUGOでは“ゴールする瞬間まで目が離せない”レースが、今年も展開される。

【GT500:今季未勝利のレクサス勢を中心に、今回も混戦模様】
GT500は開幕2戦を日産GT-R勢が優勝、第3戦マレーシアでもNo.46 SRoadMOLA GT-Rが2位に入るなど、大活躍を見せている。一方昨年のチャンピオンメーカーであるホンダ勢はNo.1をつけたウイダーHSVが第3戦で復活の優勝を果たし、2連覇に向けて反撃を始めている。そんな中、今年はまだ勝利がないのが、レクサス勢だ。開幕戦富士でNo.6ENEOS SC430が2位に入ったものの、それ以降は表彰台に上がれていない。長い直線を持つSUGOは、レクサス勢にとっては得意なコース。さらにポイントランキング上位陣はウェイトハンデが大きく、辛い戦いが強いられることが予想される。

チャンピオン争いのことを考えると、ここで1勝しておかないと厳しい状況になるだけに、まだ未勝利のチームにとっては正念場のレースとなりそうだ。

【GT300:海外勢が性能調整を受け、国内マシンにも勝機が?】
今シーズン、開幕戦から圧倒的な強さをみせているFIAGT勢。前回第3戦も初音ミクBMWが初優勝を飾るなど、ここまでの3戦全てで海外マシンがGT300クラスを制している。
しかし、異なるメーカーのマシンでも同一コンディションの中でレースをするように務めるSUPER GT。マレーシアからSUGOまでの間に、各マシンのパフォーマンスを分析し、吸気口の調整を行うなどの「性能調整」の最新版が発表され、今まで以上に海外勢は速さが抑えられることになった。これにより、今まで低迷していた国内メーカーのマシンの台頭が予想され、今まで以上に予想の付かないレースになりそうだ。


冒頭でも話したとおり、今週末は鈴鹿8耐やSUPER GT、F1など、モータースポーツイベントが多く開催されることになるが、観戦塾ではSUGOからも現地レポートを配信していく予定だ。

『記事:吉田 知弘』

SUPER GT第3戦マレーシア、GT500クラス:王者ウイダーHSV-010が今季初勝利!

早くも、シリーズの中盤戦に突入した今シーズンのSUPER GT。今回は、シリーズ唯一の海外ラウンドとなるマレーシア・セパンインターナショナルサーキットで第3戦が開催された。
6月19日(日)、気温34℃、路面温度43℃と、例年通り灼熱のコンディションの中で現地時間の午後4時からスタートした決勝レース。46周の大バトルが始まった。


【GT500クラス:王者ウイダーHSV-010が今季初勝利!】
ポールポジションは、王者ウイダーHSV-010(ホンダ)。シーズン前から絶好調だった昨年のチャンピオンチームだが、いざ開幕してみると、2戦とも歯車の噛み合わないレースが続き、王者らしくない戦いぶりが目に付いていた。「このマレーシアは、どうしても勝たなければならない」と必勝体勢で、挑んだマレーシア戦。スタートドライバーを務めたロイック・ディバルが問題なくスタートダッシュを決め、1位で1コーナーを通過。2位のS Road MOLAGT-R(日産)以下を引き離すペースでレースを進める。
途中、周回遅れのGT300を追い抜くの手間取り、一時MOLAGT-Rに追いつかれるシーンも見られたが、単独走行になると、HSV-010本来の速さを発揮。トップを守りきった状態で、後半の小暮卓史しステアリングを託す。

ウイダーHSVが独走する展開の中、GT500クラスは5位以降争いが白熱。現在ポイントリーダーのニスモGT-Rが、今年積極的に使用している「タイヤ無交換作戦」を敢行。これで5位に上がるものの、灼熱のマレーシアではタイヤの消耗が激しく、一気に順位を落としていってしまう。その後はペトロナストムスSC430の中嶋一貴とZENTSC430の立川祐路のバトルが白熱。SUPER GT最速の称号を持つ立川に、GT500参戦1年目の一貴が応戦。最終的に立川に軍配が上がるが、レースのハイライトとなった。

こうして、レース後半は全くTV画面に映る事がなかったウイダーHSV-010が、今季初勝利を獲得。王者として、チャンピオンマシンとして、これまでの汚名を返上する素晴らしい走りを見せつけた。2位は、S Road MOLAGT-R。3位にはKEIHIN HSV-010が入った。

レース後のインタビューで、「“勝たなければいけない”というプレッシャーから開放され、ホッとした」とコメントした小暮。これでチャンピオン争いでも、首位ニスモGT-Rに2ポイント差に迫る3位まで浮上。後半戦のチャンピオン争いも注目が集まり始めてきた。


■SUPER GT第3戦:GT500クラス決勝結果■
1位:1.ウイダーHSV-010(小暮/デュバル)
2位:46.S Road MOLA GT-R(柳田/クインタレッリ)
3位:17.KEIHIN HSV-010(金石/塚越)


【GT300クラス:ついに痛車がS-GT制覇!最終ラップの攻防戦を制した初音ミクBMWが初優勝!】
GT300クラスは、初音ミクBMW Z4がポールポジションを獲得。直線での速さを武器に、スタートからエースドライバーの谷口信輝が一気に2位以下を引き離しにかかる。
2位はイカ娘フェラーリと3位JIM GAINERフェラーリ458による「フェラーリ同士」のバトルが展開される。今年から新登場したフェラーリ458、事前テストなしで投入されたマシンで2戦連続で2位と絶好調だ。だが、これにより60kgの大きなウエイトハンデを背負う事になり、2位イカ娘フェラーリを攻略する事が出来ない。こうして、2位争いが激化している間に、30秒近い貯金を作った谷口。「初優勝の夢」を後半の番場琢に託す。

一方、毎年マレーシア戦では圧倒的な強さを見せ付けるエヴァ紫電。予選はトラブルで走る事が出来ず最後尾からのスタートを余儀なくされるが、あっという間に上位争いに加わる。最後は表彰台も狙える位置まで来たが、ドアが開いてしまうアクシデントに見舞われ、修復のため緊急ピット。10位に後退してしまう。

残り10周。初音ミクBMWの圧勝かと思われたGT300クラスは、誰もが予想していなかった結末を迎える。開幕戦からの活躍で60kgのウエイトハンデを積んでいるはずの11号車フェラーリ458が、1周あたり1.5秒速いペースで初音ミクBMWに急接近。残り2周のバックストレート手前で一瞬並ばれかけるが、ドライバーの番場もスピード勝負で振り切る。ファイナルラップもフェラーリ458の猛追を振り切った初音ミクBMWが、念願のGT300クラス初優勝を獲得した。

レース後のインタビューで、フェラーリ458との激闘を制した番場琢は、感極まって涙を見せた。その涙には、今回の優勝以上の「想い」が詰まっていた。
“痛車”として「初音ミク」がSUPER GTに参戦を始めたのは2008年。最初は偏見の目もあり、またファンからの注目は予想以上。いつも期待されるほどの結果を残せず、苦労し続けてきたチームだ。特に2009年後半から初音ミク号で闘い続けてきた番場琢にとっては、苦労の連続であった事は間違いない。しかし、それでも必死に「優勝する日を夢見て」参戦し続けてきた初音ミク号。
その苦労が、やっと今回のセパンで報われた瞬間だった。


■SUPER GT第3戦:GT300クラス決勝結果■
1位:4.初音ミク グッドスマイルBMW Z4(谷口/番場)
2位:11.JIM GAINER フェラーリ458(田中/平中)
3位:27.イカ娘フェラーリ F430(山内/山岸)

『記事:吉田 知弘(ビギナー観戦塾)』

SUPER GT 第1戦 岡山国際サーキット GT-R連勝! カルソニックIMPUL GT-Rが岡山を制す

AUTOBACS SUPER GT第1戦『OKAYAMA GT 250km RACE』の決勝レースが、5月22日、岡山県・岡山国際サーキット(1周3・703km×68周)で行われた。レースは予選2位のカルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)が、逆転で優勝を果たした。

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午前中は強い雨が降り、フリー走行が中止なった岡山国際サーキットだったが、お昼前には雨は上がり、路面はドライコンディションとなった。
決勝レースは定刻の14時にスタート。レース序盤はポールポジション(予選1位)のKEIHIN HSV-010(金石年弘)と同2位のカルソニックIMPUL GT-R(オリベイラ)が後続を引き離して、マッチレースの様相となる。
その差2~3秒で推移していた両者の均衡を崩したのは、ピットインだった。
まずは29周目にトップのKEIHIN HSV-010がピットに入る。それを見たカルソニックのピットは、すぐ次の周にGT-Rをピットに呼び込む。そして、素早いピットワークでカルソニックIMPUL GT-Rをコースに戻すと、KEIHIN HSV-010はその後方となっていた。
これでトップに立ったカルソニックGT-R(松田)だが、KEIHIN HSV-010(塚越広大)も追い上げる。24歳の若い塚越はGT-Rの背後まで迫るが、ベテラン松田の巧みなブロックに苦しめられる。塚越はそれに気が急いたのか、GT-Rに接触して双方がスピン。立て直しの早かった塚越がトップとなるが、この接触でペナルティを受けてしまうことに。これで難なくカルソニックIMPUL GT-Rがトップとなり、そのまま松田が逃げ切って優勝した。
日産GT-Rは、前戦富士大会に続いて今季2勝目、SUPER GTとその前身である全日本GT選手権で通算30勝目(スカイラインGT-R含む)を挙げた。

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なお、第1戦岡山大会の決勝レースは4月3日に行われる予定だったが、東日本大震災の影響でこの日に延期され、5月1日決勝の第2戦富士が先行して行われた。また、レース距離も当初の300kmから250kmに短縮された。

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GT300クラスでは、予選2位のtriple a Vantage GT2の吉本大樹/星野一樹組がポールポジションのフェラーリを抜いて、チーム初優勝を飾った。また、英国車のアストン・マーティン ヴァンテージもSUPER GTでの初勝利となる。
(観客:1万5000人)

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■優勝選手コメント
No.12 カルソニックIMPUL GT-R [GT500]
松田次生
「開幕戦の富士を落としていたので、今回は、何が何でも上位入賞してポイントを持って帰ろう、と思っていました。昨日の予選では17号車(KEIHIN HSV)が飛びぬけた速さを見せていて、正直言ってあの(17号車の)前に行くのは難しいな、と。でもJP(=チームメイトのジョワオ・パオロ・デ・オリベイラ選手)が2位で戻ってきて、それでチームも最高の仕事でトップで送り出してくれた。皆の力が一丸となっての優勝だけに、気分は最高です」

ジョアオ・パオロ・で・オリベイラ
「前回の富士では自分の間違いでレースを終え、1ポイントも獲ることができなかった。その直後のレースで、トップに立つことができ、最高にハッピーです。序盤は何とか17号車についていって、ピットインのラップには(先に17号車がピットインしたために)前がクリアーになり、目一杯プッシュしました。次回は私の大好きなセパンで、今回優勝して、そのマレーシアに行くことになり、モチベーションも最高です」

No.66 triple a Vantage GT2 [GT300]
吉本大樹
「開幕戦では僕自身の無駄な頑張りで全てをふいにしていたので、今回は是非ともリベンジを、と思っていましたし、富士でも速さは確認できていて、今回に対する自信もありました。走り始めは、マシンの状態が良くなかったのですが、走るたびに少しずつ良くなって、まるでここ(=決勝での優勝)から逆算したかのように、タイムも上がってきました。レースの途中、まるで僕が単独スピンしたような映像が(モニターに)流れたと思いますが、実は他のマシンにぶつけられてのスピンでした。一樹(=チームメイトの星野選手)は、1勝するのが目標だったと言いましたが、実は1シーズン2勝、というのが本当の目標で、セパンでもセーブすることなく全開で行きます」

星野一樹
「先ず最初に、今回の優勝を、被災地の皆さんにささげようと思います。シーズンオフには、レースに出れるかも分からなかったのですが、チームから声掛けてもらって移籍し、その2レース目で優勝できるなんて、本当に幸せです。チームにもありがとうございました、と言いたいです。シーズン初めには、何とか1勝を、と強烈に思っていて、それが叶った今は、正直(次戦以降の)目標とかは全く頭にありません。(次戦以降の目標は)今晩、ゆっくり寝てから考えます」

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[撮影:SHIGE]
[記事:GTアソシエイション]