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ポッカGT予選:雨のQ2・Q3はGT500はMOLA GT-R、GT300はARTAガライヤがPP

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今回、ノックアウト方式で行われたポッカGTの公式予選。GT500はNo.46SRoad MOLA GT-R(柳田真孝/ロニ-・クインタレッリ)、GT300はNo.43ARTA Galaiya(高木真一/松浦孝亮)と、前回SUGOに続けて2戦連続でポールポジションを獲得した。

ドライコンディションで行われたQ1だったが、インターバルとして開催されたGTアジアの決勝レース中に雨が降り出し、Q2からは完全なウエットコンディションでの予選となった。

◆GT300クラス◆
GT300クラスでは、ARTAガライヤは、Q1を17位で終え、本来はQ2に進めない状態にあったが、当初Q2に進出したマシンが予選通過規定タイムをクリアしていなかったために、繰上げでQ2進出が叶った。雨のQ2では、まるで「水を得た魚」のように圧倒的な速さを見せつけ、Q2・Q3ともにトップタイムを記録し、ポールポジションを獲得した。

前回SUGOでも、雨で強さを見せ付けたGT300クラスのブリヂストンタイヤ。今回も雨のコンディションでポールポジションを獲得した。

◆GT500クラス◆
GT500クラスも、雨により明暗が分かれた予選となった。こちらも雨に定評のあるミシュランタイヤを履くNo.46SRoad MOLA GT-R(柳田真孝/ロニ-・クインタレッリ)にとって有利な展開になった。

Q3では、大雨でコースアウトするマシンが続出する中、柳田真孝が渾身のアタックをみせ2分08秒206のタイムを叩き出し、2戦連続のPPを勝ち取った。
「ウェイトハンデが重くて辛かったが、雨が降ればチャンスがあると思っていた。前回の優勝でチーム全体が自信を持ってレースに挑めているので、良い流れになっている」と予選後にコメントした柳田。明日の決勝も雨の予報が出ているため、ランキング首位の46号車にとっては“ウェイトハンデ”という大きなデメリットが払拭されるレースになるかもしれない。

『撮影:SHIGE
『記事:吉田 知弘』

ポッカGT前夜祭:小林可夢偉も登場し、雨の中でも大盛況

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午後の予選から降り始めた雨は、結局夜になっても止む事がなかった鈴鹿サーキット。
この日の全レースセッションが終了した18時30分。グランドスタンドで、ポッカGT恒例の前夜祭が行われた。大雨の中で行われた前夜祭だったが、今回はF1ドライバーの小林可夢偉が来るとあって、多くのファンが夜の鈴鹿サーキットに居残り、開演を待った。

そして、18時30分にスタートした前夜祭。MCはレースアナウンサーのピエール北川さんが担当。小林可夢偉が紹介されステージに上がると、スタンドから大きな拍手で歓迎された。

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前半のトークショーでは、No.66アストンマーティンでポッカGTにも参戦している吉本大樹も参加。可夢偉の2011シーズンやプライベート話など、フランクな内容でトークショーが進行し、ファンもステージに釘付けになっていた。

後半は、可夢偉が獲得したポイント数分の親子ペアを日本GPに招待する企画の、親子ペア抽選会が行われ、今回は10組の親子が選ばれた。

最後に、今日来場したファンが寄せ書きをした可夢偉の応援フラッグが、本人に手渡され、10月7~9日で行われるF1日本GPでの活躍を誓った。


『撮影:SHIGE
『記事:吉田 知弘』

いよいよ真夏の祭典「2011ポッカGTサマースペシャル」が開幕!

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夏休みも終盤にさしかかった8月20日(日)三重県の鈴鹿サーキットでは、真夏の祭典「2011ポッカGTサマースペシャル」が開幕した。

早朝から、熱心なモータースポーツファンが鈴鹿サーキットに集結。朝7時30分のゲートオープンを待ちきれずに、多くのファンが正面ゲートに列を作った。

午前8時からは、SUPER GT恒例のオープンピットが行われ、パドックに入場可能なパスをお持ちの方が参加。練習走行前のマシンを目の前にし、記念撮影を行っていた。

さらに今日は、今年もF1で大活躍中の小林可夢偉(ザウバー)が来場予定。トークショーや場内の各イベントに参加し、F1日本GPのPR、ファンとの交流を行う予定だ。

◆2011ポッカGT専用ルール◆
通常のSUPER GTシリーズ戦のルールに加え、今回はポッカGT専用のルールがいくつか加えられている。

●予選方式
土曜日の午後に行われる予選。いつもは、公式予選(Q1)と、各クラス上位10台によるスーパーラップの2段階方式で行われていたが、今回のポッカGTはF1でも採用されているノックアウト方式の予選となる。

●ピット義務が2回
いつもは250kmレース中に、2人のドライバーが一度ずつ走らなければならない。そのため最低1回のピット作業が必要になるが、今回は500kmレースに2回のピット義務が設けられている。そのため、どちらかのドライバーが2回走行する必要が出てくる。

20日(土)は、SUPER GTの予選が行われ、夜にはポッカGT恒例の前夜祭も開催される。

SUPER GT予選日タイムスケジュール
公式練習/9:55~10:40
公式予選(Q1)/13:55~14:45
ノックアウト予選(Q2・Q3)/15:25~16:20

ポッカGT前夜祭/18:30~20:00

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天気予報では、今日・明日ともに雨の予報。最高気温も30℃以下になる見込みで、見どころ満載のポッカGTになりそうだ。

『記事:吉田 知弘』

2011ポッカGTプレビュー(3):FIAGTvsJAFGT。500kmを制するのは?GT300クラス

8月20・21日に鈴鹿サーキットで行われる「2011ポッカGTサマースペシャル」。
今回の「ポッカGTプレビュー」第3弾は、GT300クラスの見どころについてご紹介していきたいと思う。

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【絶好調のFIAGT勢に、国内のJAFGT勢が挑む!】
今年もGT300クラスは、フェラーリやポルシェ、ランボルギーニなどの海外マシンと、カローラアクシオGT、レガシィ、ガライヤなどの国内マシンの争いとなっている。
開幕戦から圧倒的な速さと強さを見せ付けるFIAGT勢。これに対し、序盤戦は影を潜める事が多かった国内勢も反撃を開始。第4戦SUGOではIS350が優勝、カローラアクシオGTが2位に入った。
また、第4戦SUGOを前に、各マシンのレベルを均等にするための「性能調整」が行われ、圧倒的な速さを見せていた海外マシンに、いくらかの性能規制がかかり、各マシンのレベルがより均一になった。さらにNo.11JIM GAINER フェラーリ458(田中哲也/平中克幸)を中心に、前半戦から上位入賞をしていたチームはウェイトハンデが増えてきており、ランキング首位の11号車は98kg、ランク2位の初音ミクBMW(谷口信輝/番場琢)は78kgのハンデを積んで鈴鹿に臨む事になる。比較的、旋回スピードの高い鈴鹿サーキットではウェイトハンデが大きな足かせになってくることは確実だ。
GT300クラスでも「シリーズチャンピオンを意識したレース戦略」が注目ポイントとなってくるかもしれない。

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【今年のポッカGTは“痛車”がアツい!】
そして、今年のGT300クラスは、テレビ等のアニメのキャラクター等がマシンに描かれている「痛車」のGTマシンが参戦していることで、モータースポーツファン以外の方からも注目を集めている。痛車GTマシンの先駆け的存在の初音ミクBMWは第3戦マレーシアで悲願の初優勝を獲得、同レースでイカ娘フェラーリが3位表彰台を獲得し、GT300クラスの中でも“一大勢力”となりはじめている。

その中で、今回の鈴鹿ポッカGTで活躍が期待されるのがNo.2エヴァンゲリオンRT初号機紫電(高橋一穂/加藤寛規)だ。今シーズンは勝てそうなレースも不運なトラブルやミスで表彰台を逃しているレースが多い紫電。しかし、ここ鈴鹿サーキットは高速コーナーを得意とする紫電にとっては相性の良いコース。またウェイトハンデも上位陣より軽いため有利になる可能性は高い。

今週末はエヴァンゲリオン初号機カラーの紫電に注目が集まりそうだ。

今回のポッカGTでは、ドライバー交代等のピット作業を最低2回行わなければいけないルールとなっている。いつもとは違う真夏の500kmレースだが、GT500クラスもGT300クラスもスタートからゴールまで、一瞬も目を離すことが出来ない激戦が繰り広げられそうだ。

『記事:吉田 知弘』

2011ポッカGTプレビュー(2):国内3メーカーによる“真夏の鈴鹿決戦”GT500クラス

いよいよ開幕まで3日を切った2011ポッカGTサマースペシャル。
今年も、GT500、GT300の両クラスで手に汗握るバトルが、毎戦展開されている。

SUPER GTの場合、シーズン中盤になると上位入賞するたびに増えていく「ウェイトハンデ」のルールにより、各チームによって“シリーズチャンピオンを見据えた戦略”が重要視されてくるレースで、特にこのポッカGTでは、各チームの思惑が交錯するレースになってくる。

プレビュー(1)2011年のポッカGT紹介
http://www.kansenzyuku.com/circuitdiary/diary.cgi?no=366

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【GT500クラス(1):今季絶好調の鈴鹿でもSRoad MOLA GT-Rが有利か?】
現在のランキング首位は、今季からGT500にステップアップしてきたNo.46SRoad MOLA GT-R(柳田真孝/ロニ-・クインタレッリ)。特に前回のSUGOでは、季節外れの涼しいコンディションとなり、気温が低いレースでは不利と予想されていたミシュランタイヤが、逆に大きな武器となって、同クラス初優勝を飾った。
レース後の記者会見で柳田は「ミシュランタイヤは気温の高いレースで強さを発揮するので、ウェイトハンデが厳しくなるが鈴鹿では価値を狙いたい」とコメント。今回、82kgのウェイトを積んで500kmレースに挑む事になるが、コンディション次第では上位に食い込んでくる可能性も十分ありそうだ。
そして、この46号車を中心に、今年は日産GT-R勢が大活躍。4戦中3勝を挙げている。特に岡山ラウンドで勝利して以来、不運なレースが続いているNo.12カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、ウェイトも軽く戦闘力が高いため、優勝候補として名乗り出てくる可能性は十分にありそうだ。

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【GT500クラス(2):ホームレースを迎えるホンダ勢、得意の鈴鹿で逆襲を狙う】
昨年のチャンピオンメーカーであるホンダ勢にとって、鈴鹿でのSUPER GTは“ホームレース”。今年は「最速・最強」といわれた「HSV-010」にさらに磨きをかけ、タイトル防衛を誓っている。7月に鈴鹿で行われたタイヤテストでも、No.1ウイダーHSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル)がトップタイムを記録。No.100RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴)も好タイムを連発し、良い感触を得た状態で、今週末の鈴鹿に挑む。
昨年はNo.8ARTA HSV-010が優勝、第3ドライバーとして大抜擢された小林崇志が、デビュー戦でポール・トゥ・ウィンを飾るというドラマがあった。
今シーズンは日産勢に先行され続けているが、ホームの鈴鹿では何とか勝利を手にしたいところだ。

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【GT500クラス(3):今季未勝利のレクサス勢。鈴鹿での活躍に期待!】
今シーズン、まだ勝ち星がないレクサス勢。2007年には脇坂/ロッテラー組みのトムスSC430、2009年には石浦/大嶋組のクラフトSC430が優勝しており、決して相性の悪いレースではない。特に暑いコンディションでは定評のあるミシュランタイヤを装着するNo.39DENSO SARD SC430(石浦宏明/井口卓人)は、ウェイトハンデも40kgと、上位陣から比べると軽い。さらに石浦は、一昨年のポッカGTを制しており、真夏の鈴鹿で勝つ方法を知っている。週末は39号車の走りも目が離せない。

次回は、GT300クラスの見どころを取り上げていく予定だ。

『記事:吉田 知弘』