JAFGPも決勝2日目に突入。昨日のレースで大盛り上がりを見せた、往年のドライバーによるガチンコ勝負「レジェンドカップ」の決勝第2レースが行われた。
レース前に行われたF4レースが赤旗中断した関係上、スケジュールの都合で8周から6周に減らされての第2レース。グリッドは第1レースの逆グリッドとなった。
今回のレジェンドカップに参戦しているドライバーの多くは、20年前のJAFグランプリで活躍していたドライバーや、現在チーム監督としてフォーミュラニッポンやスーパーGTに携わっている人が多い。
レース前の準備やドライバーズミーティングは、まるで「同窓会」のような和やかな雰囲気が漂っていた。
しかし、いざレースになりマシンに乗り込むと「レーシングドライバー」になるレジェンドたち。
昨日と違い、第2レースは波乱の連続となっていく。
まずスタートで2位の舘信秀がフライング。本人も自覚していたのか、1コーナーでわざとコースアウトし「フライングのペナルティ」を自主的に消化する。しかし、エキシビジョンとは言え、正式なレース。その後「ドライブスルーペナルティ」を課せられ、大きく後退してしまう。
さらに2周目の1コーナーでは多重クラッシュが発生。柳田春人、岡田秀樹、黒澤琢弥がクラッシュ。救急車が出動する事態となった。
こうして大混乱の第2レース。混乱をいち早く抜け出した高木虎之助がレースをリードしていき、ジェフ・リース、影山正彦、土屋圭一による2位争いが白熱していく。ここ富士スピードウェイはコース幅も広いため、往年のドライバーが真剣に3台並んでコーナーに飛び込んでいくシーンもあり、朝から多くのファンが集まるグランドスタンドは大いに盛り上がった。
そしてファイナルラップ。チェッカーフラッグを持って待つのは昨日同様に星野一義。そこへ10秒以上のリードを築いた高木虎之助が最終コーナーを立ち上がって帰ってきたが、最後の最後でドラマが待っていた。
ゴール200m手前で高木が突然ハザードランプをつけ減速。その横をリース、影山、土屋の3人が走り去り、ゴール100m前で大逆転をしたジェフ・リースが第2レースを優勝した。
エキシビジョンレースならではのレース展開となった第2レース。20年前のJAFグランプリで活躍していたジェフ・リースが、20年の時を経て、再び富士スピードウェイの表彰台中央に帰ってくる形で、レジェンドカップが終了した。
レジェンドカップ:決勝第2レース
レース結果
1位:No.2:ジェフ・リース
2位:No.16:影山正彦
3位:No.2:土屋圭一
『記事:吉田 知弘(ビギナー観戦塾)』