残念ながら、中止のアナウンスが流れた鈴鹿サーキットだが、来場されたファンのためにチャリティーオークションやドライバートークショーは予定通り開催された。
本来なら、グランドスタンド裏の特設ステージで行われる予定だったが、ピットビル2階のホスピタリティラウンジに会場が変更となった。
雨の影響により、会場は多くのファンで埋め尽くされ、いつもにない盛り上がりをみせた。
会場には、チームグッズから使用済みのパーツまで、数多くの品々が出品され、すべて100円からオークションが行われた（ルール：全て100円からスタートで、必ず現金でその場で支払えるのが条件。もちろんネットオークション等への出品など、転売は禁止）
最初は、100円からのスタートのため、子ども達も積極的に参加。「500円！」「1000円！！」という元気な声も上がった。
しかし、マシンのパーツになると、ファンも真剣になり、3万円、4万円という声も上がった。
また、レースは中止となったが、ピットウォークは予定通り開催され、急遽パドックパスやピットウォーク券を持っていないお客様にもピットロードが解放された。
そして、12時30分からホスピタリティラウンジで始まったドライバートークショーでは、なんと16人全員のドライバーが参加。また、こちらも入場した全てのお客様に観覧エリアが解放され、今までにないほどの大規模で豪華なトークショーとなった。
そのトークショーに参加したドライバーの中からは、このようなコメントをいただいた。
No.33国本雄資（Projectμ/cerumo/INGING）
「今日は中止になってしまい、来場してくれた皆様には申し訳ない気持ちですが、次のSUGOでは頑張ります」
No.2平手晃平（TEAM IMPUL）
「今日は雨の中、サーキットに来てくれて本当にありがとうございます。残念なんですが、走る側としては危険なコンディションで、本当は晴れの中でレースを観てもらいたかったのですが、残念ながらキャンセルとなってしまいました。」
No.36アンドレ・ロッテラー（PETRONAS TEAM TOM'S）
「台風の中、こんなにたくさんのファンが集まってくれて、驚いています。マシンの走行もないのに、みんな集まってくれて、本当に感謝しています。これこそ、心から“本当のFポンファン、モータースポーツファン”だと思います。これからもサポートをよろしくお願いします！」
No.31中嶋大祐（NAKAJIMA RACING）
「見ての通り、天気が悪くてレースすることができなくて残念ですが、次のSUGOでは、今回の鈴鹿の分も頑張りたいと思います。」
No.16山本尚貴（TEAM無限）
「この時間まで残っていただき、本当にありがとうございます。鈴鹿までしかレースを観にこれない方もいらっしゃると思うので、そういった方々にレースを見せれなくて本当に残念です。でも次のSUGO、もてぎ、あと11月JAFGP（富士）とフォーミュラニッポンのれーすがあるので、どこかでまた観に来てもらえれば嬉しいです。」
『記事：吉田 知弘』
